GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

じねん

今月のイヒカ塾(8/17) 「再生の聖地 大峯山〜死生観を通して〜」をご受講下さった皆さま、ありがとうございました✨

古来の世界観では、「自然」という言葉はありませんでした。

「自然と一つになる」「一体化する」という発想や概念も、ありませんでした。

17世紀の西洋、「社会」と「自然」は分けられ、「宗教」と「自然」が分けられ、同時に「心」と「身体」も分けられました。

自然の原則や法則は、人間の都合を優先した物理的な規則へと変わり、自然がサイエンスのナワバリに入れられたのが、私たちが生きる「近代化」の時代。

いつのまにか、自然と人間は対立関係となり、「自然に触れたい」「自然の中に入りたい」と、砂漠の中で求める水のような、理想そのものとなった「自然」。

しかし… もともとひとつである、社会と自然。人間と自然。心と、身体。

「生まれる、誕生する」という語源をもつ「自然」が再会させてくれる、私たち人間の本来の姿や死生観を、深く考えさせられます。

いちごいちえを想う

大峰山入峰修行へ向かう前の、行者講 道中安全護摩の様子ー

日々、さまざまなご縁でご一緒させて頂く護摩ですが、すべての護摩は様子が違います。

そこへ向けられる、それぞれの真摯な想いや祈り、ひとりひとりの人生と命の物語を、いつも目の当たりにします。

手を合わせられ、一心に祈られるお姿、お話されるお言葉の一言一言に、いつもいつも、沢山考えさせられます。

その想いに100%で応えるために、今できる最大の努力を修めていく。
我々社寺と中取持の責任の重さを、日々心に留めています。

その数々に寄り添いたい

大峯山から帰山し、本堂にて、ご本尊様へ無事に帰ってこれたご報告と、家族・職場を含め、道中の修行を理解し可能にして下さった多くの方々への感謝の祈りを捧げる、勤行の尊い意味。

山へ、その足を向かわせる動機は、人の数だけあります。
また、表に出さないだけで、皆、何かしら抱えながら、毎日色んなことを思い感じながら、生きています。

言葉に出さなくても、伝わい合う「想い」の数々。
同じ、生身の「人間」同士だからこそ、分かり合える、「願い」の数々。

その想いや願いに、可能なかぎり寄り添いたい。

微力ではありますが、皆さまにとって、今日という1日が、少しでも上向きに…「ありがとう」と誰かに無性に伝えたくなるような穏やかさで、心を満たしていけますように。

他者満足を目指すこと

当院主催の、1泊2日コース 大峯山登拝修行が行われていました✨

大峯山に行くことが全く初めての方から、長年同行を重ねる先達の方まで、幅広い層の皆様がご参加下さいました✨

とても和やかで、あたたかい雰囲気に包まれ、修行者皆さまの笑顔と眼差しに、有難い時間を頂きました✨

丁寧さ・誠実さ・真心・思いやり…
一人一人にとって、それぞれの修行とは何なのか?
日常・社会で、どう活かしていけるのか?
自己満足で終わるのではなく、他者満足を目指すこと。
その真髄を、自然から気づかせてもらえる貴重な時間✨

※写真は、参加者の方がシェアして下さいました。
許可を頂き掲載しております。ありがとうございます✨

喜ぶ顔があるから

とある修行日の精進料理✨

先付け  蓮根の鰻もどき
じゃが芋の信太巻
もずくとろろ
梅オクラ  金時豆
向 付  抹茶豆腐 わさび醤油
煮 物  冬瓜の水晶煮 ゆず餡
寿の物  刺身こんにゃく二種(空芯菜・ほうれん草)
油 物  南瓜ボールと夏野菜の揚げ出し
焼き物  夏野菜の豆腐チーズグリル バジル風味
汁 物  三色そうめん つるむらさき コーン 胡麻つゆ
香の物  胡瓜の浅漬け 奈良漬け きゃらぶき
水 物  氷結パイン

心身の浄化を願い、白砂糖・動物性の食材は取り入れず、手作りで整えております。安心安全野菜をはじめ 無添加の調味料を使用しております。

修行者皆さまの笑顔に、幸せな気持ちを頂く、夏の楽しみ✨