GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

日本の軸にあるもの

前鬼裏行場 こりとりば、への先達・同行(どうぎょう)をさせて頂きました。
清らかなエメラルドグリーンの聖水での、古神道の禊の荘厳さと神聖さ

自然への感謝や敬意…神仏への祈り…
形や呼び方は違えど、根本の想いは同じ。

その想いの多様性と柔軟性こそ、日本の精神性の素晴らしさではないでしょうか

*主催の法人様、ならびに写真撮影者様の許可を得て掲載しております

大峯山の魅力12

大峯山シリーズ
「平常心是道」

人前だけ、見えるところだけ、特別な時だけ…その時だけキチンとするのではなく、普段の心がけが全てものを言う。

どのような小さな日常の言動(発信 行い)も、疎かにしない。

それが出来てこそ、背中は初めて説得力を持ち、道はできる。「無心帰大道」

誠意と真心と思いやりの気持ちを忘れず、清らかにいようと努力を怠らなければ…道は自ずから開いていく。

根本の道…を耕し続けることのシンプルさ。
そのシンプルさを維持し続けることの、大変さ―

平常心の、尊さ。
「大自在」

自分のための行と、人のための行がある。

「人のため世のために修行してるんだ」「したってるんだ」というおごりではなく、心から思いのまま自然体で「修行をさせてもらっている」「させて頂いている」…でももっと言うと…それさえも越えて、日頃の立ち振る舞い・言葉・想いが、自然と周りの人のためを思える姿勢であれたら、どんなにいいだろう。

修行に対する「執着」や「こだわり」から離れなければ意味がない

あるがまま、の姿が、なにも「特別なこと」ではないことに気づく

人間として当たり前のことを、当たり前にする努力さえ怠らなければ、私たちはどこまでも自他に優しくあれるはず。

(山上参籠所 坊守撮影)

常日頃の行いがすべて

”常日頃の行いがすべて”
何ごとも、その道の第一線で走り続けるために、最も大事で、最も困難で、最も誠実なのは…「軸をブラさない」こと。

「よく見せたい」「上手くしたい」「カッコいいと思われたい」…欲が出てくると、軸がブレだすのが、つね。

そして、その心のブレやズレは、必ず言動や着衣、発する音や雰囲気…全てに反映されていきます。

そこに心があるかないか、は明らか。

形式と言葉は真似るだけでは伝わらない。
必ず結ばれていくのは…真心と言霊しかない。

もう何も誤魔化せない、本物と偽りの2分割を知る、令和の時代。

Anju
昨日は満月でしたね。
太陽はいつも円(まどか)…

寄り添ってくれた証

奥駈修行中、住職が肌身離さず持っていた「藥艸オイル~役行者 治癒守り~」
5日間の汗と雨で、ラベルがボロボロになりましたが、寄り添ってくれた証。

全身の筋肉疲労を癒し、「香」の魔除けの力が充分発揮されたようです。

「歩み切る」ことはない

令和3年7月18日(日) 無事、奥駈修行 満行

修行者の皆さま、満行おめでとうございます。

1年で1回の最も代表的な修行を、今年も無事修めることができました。

修行者の皆さま
ご家族の皆さま
荷物の運搬のために、早朝よりトラック・車を出して下さったサポート隊 行者の皆さま
大黒・準備片付けをともに支えて下さった、サポート隊の皆さま
全国各地より、奥駈に向けて食材や物資の支援含め、心を共に同行下さった皆さま
満行護摩を助法下さった、行者講の皆さま

伝えきれない感謝と祈りの余韻に包まれています。

満行護摩
さまざまな形での「満行」があります。
途中で引き返す選択も、下山する選択も、その人にとってのベストな満行。
修験道では、「歩み切る」ことはありません。
求める限り、道は続きます。
5日間、修行者と共に歩み守り、導いてくださった神仏への感謝と、「ただいま」をご報告する護摩の尊さは、計り知れません
また今回の奥駈修行では、最終日 大講堂での直会のさい、修行者全員で想いをシェアする時間が自然と設けられました

櫻本坊ではこれからも、シェアリングサークルを積極的に通して、1人1人が「心」の場所を再確認できるような、温かい環境の発展を目指していきます

Anju

……
この度、大峯奥駈修行の様子をお伝えしたい…!という想いを叶えて下さった皆様、写真や動画・記録のシェアにご協力してくださった皆様に、心より感謝申しあげます。

実際のところ大峯山・修験道は、衰退の一途を辿っているのが、現代の現実です。

櫻本坊は、すすんで、大峯山・修験の心と道を未来へ継承するために、今できることに…最大の努力を尽くしてまいる所存です。