GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

常日頃の行いがすべて

”常日頃の行いがすべて”
何ごとも、その道の第一線で走り続けるために、最も大事で、最も困難で、最も誠実なのは…「軸をブラさない」こと。

「よく見せたい」「上手くしたい」「カッコいいと思われたい」…欲が出てくると、軸がブレだすのが、つね。

そして、その心のブレやズレは、必ず言動や着衣、発する音や雰囲気…全てに反映されていきます。

そこに心があるかないか、は明らか。

形式と言葉は真似るだけでは伝わらない。
必ず結ばれていくのは…真心と言霊しかない。

もう何も誤魔化せない、本物と偽りの2分割を知る、令和の時代。

Anju
昨日は満月でしたね。
太陽はいつも円(まどか)…

寄り添ってくれた証

奥駈修行中、住職が肌身離さず持っていた「藥艸オイル~役行者 治癒守り~」
5日間の汗と雨で、ラベルがボロボロになりましたが、寄り添ってくれた証。

全身の筋肉疲労を癒し、「香」の魔除けの力が充分発揮されたようです。

「歩み切る」ことはない

令和3年7月18日(日) 無事、奥駈修行 満行

修行者の皆さま、満行おめでとうございます。

1年で1回の最も代表的な修行を、今年も無事修めることができました。

修行者の皆さま
ご家族の皆さま
荷物の運搬のために、早朝よりトラック・車を出して下さったサポート隊 行者の皆さま
大黒・準備片付けをともに支えて下さった、サポート隊の皆さま
全国各地より、奥駈に向けて食材や物資の支援含め、心を共に同行下さった皆さま
満行護摩を助法下さった、行者講の皆さま

伝えきれない感謝と祈りの余韻に包まれています。

満行護摩
さまざまな形での「満行」があります。
途中で引き返す選択も、下山する選択も、その人にとってのベストな満行。
修験道では、「歩み切る」ことはありません。
求める限り、道は続きます。
5日間、修行者と共に歩み守り、導いてくださった神仏への感謝と、「ただいま」をご報告する護摩の尊さは、計り知れません
また今回の奥駈修行では、最終日 大講堂での直会のさい、修行者全員で想いをシェアする時間が自然と設けられました

櫻本坊ではこれからも、シェアリングサークルを積極的に通して、1人1人が「心」の場所を再確認できるような、温かい環境の発展を目指していきます

Anju

……
この度、大峯奥駈修行の様子をお伝えしたい…!という想いを叶えて下さった皆様、写真や動画・記録のシェアにご協力してくださった皆様に、心より感謝申しあげます。

実際のところ大峯山・修験道は、衰退の一途を辿っているのが、現代の現実です。

櫻本坊は、すすんで、大峯山・修験の心と道を未来へ継承するために、今できることに…最大の努力を尽くしてまいる所存です。

記憶と記録

奥駈修行の様子−

『六根清浄』の極意−
前鬼にて
(サポート隊カメラマン撮影)
『碑伝(ひで)』と呼ばれる祈願木札−

奥駈道中にある75靡(なびき)の霊場にて、修行者全員で勤行祈念し、奉納されていきます。
祈りの記憶、祈られる記錄。

修験道のコアにある想い…他者と社会の平安と幸福を願い実現するために、自己の心身を鍛錬する。

決してズレてはいけない、不動の心構えと軸。
…すべては、思いやりと勇気…そして覚悟。

Anju

祈りは失われない

全ての願いが、思い通り、願い通りに叶わなくても、後で振り返った時に、どれほどの大難が小難になっていたかを知る時が来る。

いろんな形の愛と人生を学ぶために、与えられる試練を、「こんなはずじゃなかった」と捉えるか、「この経験のおかげで今がある」と前を向けるか。

いま、すぐに、叶わなくても、思い返せば…思いもよらない形とタイミングで「叶ってい(き)た」多くの祈り。

守られ導かれている、自らの生命に、今日もたくさんの感謝と笑顔のシャワーを。そして、努力の継続を信じきる潔さを。
Anju

(山上参籠所 坊守撮影)