GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

生命の色

緑は生命の色―
新緑 初夏の吉野山のキラキラさは格別です。
「その環境に必要な植物が芽を出す」と、庭師の方から教えて頂きました。

すべてを浄化してくれる植物の偉大さ。

夏は特に多くの薬草や植物が生い茂る境内ですが、草抜きの作務に込める生命への感謝、今一度「ありがとう」と大地に語りかけながら、自然…つまり自身の生かされている命と向き合いたいと思います。
Anju

心で尽くす

心で尽くす

社寺に詣で鳥居や仁王門といった結界を越えるさい、一礼が参拝マナーとされています。

これは神仏が坐す聖域に、入らせて頂きます、といった敬意や感謝、日常との切り替えのためでもあります。

神仏に対しても、人に対しても、根本にある「礼儀」のこころは同じ。

しかし最も大切なことは、形として表すこと以上に、心があるかないか。

心揖(しんゆう)、という言葉がありますが、物質的にお辞儀ができなくても、心で礼をする。心の中で礼を尽くすこと。
表に見えなくても、必ず伝わる「想い」-
その想いの積み重ねが、発信と受信の力となると信じております

Anju

なにを鏡とするか

なにを鏡とするか
お金や力で人を動かすことは容易です。
心や言葉で人の心を動かすには、忍耐と継続が必要です。
心は、真心でしか動かすことはできないから。どちらにしても…ベースにあるのは、愛なのか恐怖なのか。
なんでもボタンひとつで簡単に手に入れることができる情報社会で、あらためて考えること。

ブッダやイエスキリスト、また役行者も、布切れ1枚を身体に巻き、自分の足で歩み、自らの言葉と生き方を鏡とし、人々に反射させ伝え続けた想い。

すぐに相手や社会に届かないかもしれないけれど、必ず伝わる人には伝わっていく。

どれだけ時代が変化しても、平和な世の中を求め続ける根本にあるのは、いつだって、相手を思いやれる勇気と、恐怖に支配されず…「信じることを信じる」…愛ベースの自信ではないでしょうか。

Anju

……
先日12日、天武天皇ご念持佛『秘仏 釈迦如来坐像(重文・飛鳥白鳳時代)の 御扉を閉じさせて頂きました。

ご開扉中にご縁を結ばれた皆様、また連日ご出仕下さいました行者信徒関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。

世界が大きく変化し続ける中、様々な変化を前向きに捉え進化の糧とし、強く信念を持って過ごしていきたいと切に願うことです。櫻本坊の神仏の御心を鏡とし、未来へ真っすぐ想いをつないでいく所存です。

櫻本坊から発信される揺るぎない祈りと想いが、1人でも多くの方の道開き・道邁進の想いの実現に結ばれますよう、心よりお祈り申し上げます。

*なお、宝聚堂(宝物殿)は、引き続き4月30日まで特別ご開帳中です

春のことのはつづり

春のことのはつづり―

世の中にはたくさん「桜の香り」が出回っていますが、本物の桜の香りを、我々は八重桜で知りました。満月の日の満開の桜は、格別な香りを放ちます。

満開の八重桜と、早朝の境内に響き渡る法螺貝―
朝7時 勤行。宙には一筋の飛行機雲…真っすぐ真っすぐ…今が、未来。
自然がいつも導いてくれる。「だいじょうぶ」を伝えたい。

With or without eyes opened

With or without eyes opened
4月8日『釈尊降誕会〜花まつり〜』法要を、本年も滞りなく斎行させて頂きました。

出仕ご参列下さいました行者・ご信徒関係者・崇敬者、同時刻に全国各地にて共に心を向けて下さった皆様に、深く感謝申し上げます
毎回、各大祭の日に実感すること。
吉野は決して、交通アクセスが容易な場所ではありません。ましてこのような生きにくい社会情勢が続くなか、予定を立て 時間をかけ…お越し参拝くださる皆様のお気持ちに、胸が熱くなります。

人が行動に移すとき、それは心が動くときです。

お互いの生命を守りながら、当たり前の日常を可能な限り実行する

その当たり前のなかに、私たち日本人が産まれながらに「知っている」、大自然という神や仏の存在。

生きることは、祈ること。
祈ることは、今できる100%で生きること。

生き生かされていることが既に、祈り。
あなたの存在…生命が既に、祈り

Anju
神事祭礼法要護摩…作法・装束・形・宗派は違えど、根本にある想いや祈りは同じ―
世界の平和を祈り、他者の幸せを願い、想いを力にする勇気へと導くこと。
こころ・物事を動かすのは、それもまた心です。




4月12日(月)まで 天武天皇ご念持佛 『秘仏 釈迦如来坐像 (重文・飛鳥白鳳時代)』特別ご開帳中

拝観受付時間: 8:30〜16:30
*但し最終日12日は15:30まで
特別拝観料: 800円
*小学生以下無料
法要前、行者整列―
足元にも、その人の心構えが表れます。
背中:「後ろ姿」はすべてを物語る―
自らが歩んだ道のりが、清らかな花々で満ちていきますように。
そしてその花々を、出会う人たちに渡していけるような生き方でありますように。