GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

多様性を重んじる -Yin and Yang-

多様性を重んじる -Yin and Yang-

聖天堂にお供えされる巾着(油で揚げたお菓子)と大根。堂幕にも巾着と大根。
むすびの神で知られる聖天尊、これらは陰陽(女性と男性)を表したシンボルとなっています。

自然と共に生きる中で、人間の身体・心・エネルギー…万物は、陰陽の法則、自然の引力・重力などと密接に繋がっています。

人間の身体に含まれる水分と塩分、私たち1人1人は、体内にエメラルド色の、絶えず引いては満ちる「海」を持っています。

様々な陰陽の考え方がありますが、例えば 一概に女性は月(陰性)で男性は太陽(陽性)、と言い切ってしまわずに、日本では天照大御神という女神、そして月読命という男神を持ちます。
*性別に関しては諸説はあります

すべての陽の中にも陰があり、すべての陰の中には陽もある。

物事 植物 食物 出来事 人間 ストーリー…すべてには多様性があり、側面だけでは決してジャッジできない事が、世界には溢れています。

それぞれの足りぬところを補い、溢れるところを引き…全ては「円」という調和を保ちながら、イノチは出合い(出逢い)解れ(別れ)、「円」即ち「縁」で結ばれている

まさに、曼荼羅–

様々な形 関係性 距離感で繋がる、全てのご縁が持つ意味に感謝し、皆様の人生がより実乗りある豊かなものとなりますように… と 聖天堂では日々お祈りさせて頂いております

Anju

<<10月1日(火) 吉野聖天大祭>>

13:00 聖天尊ご本地仏 祭礼 於 聖天堂
14:00 大護摩供法要 於 境内護摩道場

10月1日 1年に1日(9:00〜16:00) のみ、聖天尊ご本地仏 秘仏 十一面観世音菩薩の御扉をご開帳させて頂きます。

尚、10月1日 午前零時より聖天堂内陣にて、住職により聖天尊 浴油秘宝供を厳修致します。

*秘宝供は非常に、非常に荘厳な儀式のため、法要中は聖天堂の一切の出入りを禁止致します。

*ご参拝の方は堂前にてご同行頂けます。
その場合は午前零時〜1:00の間にご参拝下さい。
真夜中の祭礼ですので、暖かくしてお越し下さい。

秋のコラボ合宿のご案内

秋のコラボ合宿のご案内

きたる9月20日〜22日、やまと薬膳メディスナルステイ&桜本坊ヒーリングステイ 「月清く」が開催されます

https://yamatoyakuzen.com/…/30/長月の特別企画月清く%E3%80%809月20日~22日/

毎年 5月と9月の 爽やかで清らかさが増す季節にコラボさせて頂く、心と身体を清め整える合宿

身体は、私たちが生きている間、使わせて頂く「魂の乗りもの」です。自然の一部である肉体を、自然から一時的に「借りて」います。

その身体を大切に労わり、感謝する気持ちが、自分と他者の生命を想い、自然を想う気持ちに繋がっていくのは、言うまでもありません。

食事は「心」です。料理は「心」です。
すべては「心」あってこそ

こちらの合宿では「心」の学びを深めるお手伝いを、櫻本坊ではお伝えさせて頂いております

*主催は「やまと薬膳」さまです。
お問合わせ・お申込みは「やまと薬膳」さままでお願い致します

Anju

「なら観音華絵巻」法要のご案内

「なら観音華絵巻」法要のご案内

きたる 9月28日、なら観音華絵巻霊場会の合同法要が斎行されます。今年は櫻本坊 大講堂 聖観世音菩薩さまのご宝前にて 6社寺 神仏習合で共に祈りが捧げられます。

↓なら観音華絵巻
https://m.facebook.com/nara.hanaemaki/

「華絵巻」という名の通り、それぞれの社寺の華が咲き誇る芳しい季節に、法要は行われます。

毎年9月中旬〜10月初旬、櫻本坊境内の 県指定天然記念物 「銀木犀」は、その甘美な香りで私たちの見ている世界に、魔法のヴェールをかけてくれます

皆様のご参拝をお待ち申し上げます

Anju

↓9月28日法要詳細
https://www.facebook.com/events/428522077791327/?ti=icl

リメンバー ミー -千体地蔵尊大祭-

リメンバー ミー -Remember Me-

本日は、千体地蔵尊大祭
いつものように、お祭り前には浄化・清めの雨、そしてお祭りが始まる時間帯には晴れ…太陽が!
毎回、天のおはからいに、感謝の気持ちでいっぱいになります。

ご奉仕 ご参列して頂いている 行者 ご信徒 参拝者 全国各地で想いを寄せて下さる皆様に深く感謝申し上げます。

地蔵盆法要では、お供養のお塔婆(とうば)を書かせて頂きます。

お塔婆(故人のお名前 法名が書かれた木柱)の意味とは-

例えば、神仏が光の柱を通して、恐れ多くも 私たちの近くまで降りて来て下さり宿られるさい、「依り代(よりしろ)」が必要です。

仏さまであれば、自然はもちろんのこと、多くはお像 彫刻 画などの「ご仏像」、神さまであれば、自然そのもの(山 磐座 樹木 滝 川…)や鏡 剣 御幣などの「ご神体」と呼ばれるものになります。

私たち人は、それらを礼拝の対象として、目に観える形で、その対象に神仏の気配を感じ、手を合わせます。

それと同じで、お供養のお塔婆も、故人にとって「目印」となります。空の世界にいる故人が、私たちが生きている地上の世界の、どこに行けばいいのか教えてくれる道しるべ。
依り代を目印とし、故人は私たちの近くに来て下さり、私たちの祈りや想いを聞いて下さいます。

全ての作法や儀式には意味があります。

近年ディズニーアニメ映画で大ヒットした「Coco(原題)/ リメンバー・ミー」を見ていると、お盆(All Souls Day)にご先祖様を迎えるために、人々は目印となる写真を祀り、お供え物をする。自分が帰るべき依り代があり、自分が生きていたという事実を覚えてもらっている間は、死者の国でも”生きている“…国境を越えて通じるものがあるのだと感じました。

同時に「忘れられる」ことが、人間として最も悲しく孤独であるのだと思いました。
他者満足で生きる意味を想います。

寿命- 私たち1人1人の魂に与えられた役目を果たした時、寿命が訪れるのであれば…

「今」この奇跡そのものであるイノチを、どう全うするか。

人が生きる道-人生とイノチの、私たち人間の想像を超える、奇跡の輝きと尊さを…考えさせらます。
Anju

中今を生きる -千体地蔵尊大祭-

中今(なかいま)を生きる -いま このとき ここ-

当山では、各お堂 各神仏のご宝前での各種祈願・お祓いだけでなく、お供養もさせて頂いております。
(地蔵堂 千体地蔵尊の宝前での各種お供養様子✨)

毎年 8月24日に厳修致します、千体地蔵尊大祭(地蔵盆法要)が近づいて参りました。

当山に於いて、永代供養(地蔵尊像立)・お塔婆をされている方、また先祖供養・水子供養を望まれる方、また「今 生かされている生命」への感謝や、魂への様々な想いと向き合いたい方…とご一緒に、地蔵尊の御前で祈りを捧げる大祭です。

https://sakuramotobou.or.jp/event/2019/20190824.html
(地蔵盆大祭の様子✨)


神道に「中今(なかいま)」という言葉があります。

今この瞬間を、今できる100%で生き、人生を全力で価値あるものとしていくこと。

過去 現在 未来、私たちが「この瞬間」に生きているのは「現在」「今」です。

同時に、過ぎ去った過去も「あの時」は「今」真っ只中で、「今」は次の瞬間には「過去」となり、いずれ「未来」は「今」となっていく。

時間も一如(いちにょ)-

気の遠くなるような長い歴史と時間、そして数えきれないご先祖様たちの「ご縁」によって、今自分の命が継がれ、この時代に生きている奇跡。

生かされている自分の命は、自分1人のものではなく、「他人事な命」も存在しません。

人間だけでなく、宇宙 自然 植物 動物を含む、すべてのイノチは繋がっているから。

多くの人の想いと祈り、愛を引き継いで、生命の真っ只中である「今」を生きる責任と使命が、私たちにはあります。

いま このとき ここで「ど真ん中」をどう生きるか。

数えきれない人たちの祈りを受け、生かされている自分のイノチ 大切な人たちのイノチに、感謝の心を片時も忘れない

同時に、自分たちの後で繋がれていく、奇跡そのもののイノチへの祈りを捧げる日にしたいと思います
(清水地蔵尊✨清らかな水のようにイノチは巡る✨子安・子授け・安産祈願をされる方も多く、御礼参りのご報告を頂く機会も多いです✨)

Anju