GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

「神仏はすべて観ている」

「神仏はすべて見ている」

昨日 本日の2日間、当山では「得度受戒式」が執り行われています。心新たに生まれ変わり、神仏へ、十の約束(十善戒)を守る誓いをたてる儀式です

……
「誰も見てないし、これでいっか」
そのような気持ちで作務(清め・掃除)や作法をしていると、必ず分かります。

使った後の部屋の状態、靴やスリッパの脱ぎ方、挨拶ひとつにしても、物の持ち方 扱い方、人への接し方… 私たちは、どちらかというと、その人の「後ろ姿」を見させて頂くことが多いです。

人が見ている所だけ、人が見ている時だけ、大げさなほど ちゃんとする。そのような気持ちの方は、すぐに分かります。

誰も見ていない所、誰も見ていない時も、損得や見返りを考えず、怠らず行動する心(陰徳: 陰の徳を積む)。

あまり表に出る部分ではありません。
でも、そういう心構えの方は、何も言わなくても分かるものです。後ろ姿に、気持ち良いそよ風がふいています。

誰も見ていない?
いいえ。必ず見ている方々がおられます。

そして、自身の心が1番よく知っているはず。

トイレにも、神様がおられます。
トイレを綺麗に使い、掃除することほど、尊い奉仕はありません。

人が嫌がることを、心を込めて実践していく。
この世に「雑な用事: 雑用」はありません。
すべて気持ちのこもる尊い作業です。

「次使う人のために。次の人が気持ちよく使ってもらえるように」
この小さな何気ない気持ちこそ、日常の大きな「祈り」であり、人への「思いやり」です。
……

誰もいない誰も見ていない時こそ、自分への問いかけ、そして神仏との尊い対話の時間を、大切に

Anju

戸が開く 光が放たれる -大峰山 戸開式-

戸が開く 光が放たれる
漆黒の闇に包まれる静寂な 本日午前3:00より、大峰山上にて、戸開式が厳修されました。

本日5月3日から9月23日まで、修験道根本道場である大峰山は開山しております。

万葉時代の日…大峰山上にて、役行者は、どの神仏よりも厳しいお姿を追及され、ついに金剛蔵王大権現を祈りだされました。

そして、後世「修験道」と名付けられた、世界の平和と、命ある全てのものの幸せを祈る「道」が誕生しました。

それから1300年以上の時の流れの中で、継がれ続ける祈り。時代の弾圧を受け衰退をしては、必ず再興され、今なお 神仏習合の形を継承し続ける道。

修験道の修行は、決して自分のためだけのものでも、自分1人でしているものでもありません。
まして、修行をしているから「その人」が偉いわけでもありません。

最も尊ぶべきは神仏であることを第一に、他者と社会のためにどう動くべきかを考え、心の向けどころを決して間違えてはならないのが「修験道」を歩む者の心得です。

過去 現在 未来をお救い下さるという蔵王権現。
生きている「今」こそ「過去」であり「現在」であり「未来」。時間も一如です。

修験道は、与えられた命の「今を生きる」行いを修めていくこと。

浄く 明るく 正しく まっ直ぐ、今できる100%で今日を生きること

修験道だけでなく、誰もが求める「幸せのためにどう生きるか」という道。その道標べの1つの聖地が輝きを増す夏が、今年も始まります

Anju

奉祝 天皇陛下御即位

奉祝 天皇陛下御即位 -Beautiful Harmony-

本日午前10時より、当山 本堂 天武天皇御神前にて、神職により、改元奉告祭を斎行させて頂きました。

天からのやまぬ祝福の雨の日に、平成への感謝そして令和への平和を願って

日本・世界の平和のために、私たち1人1人に、いったい何が出来るのでしょうか。

いまいち現実味を感じない、スケールが大きすぎると思いがちな「世界平和」−
マザーテレサは「世界平和のためにできること。家に帰って、まずは家族を愛しなさい」と言われました。

意識せずとも、毎日寄り添われる「愛する」ということ。

まずは自分を幸せに側にいる人たちを幸せにその幸せが、地域を幸せに、社会を幸せにし、日本に幸せが満ちていき、日本から世界を幸せにしていく

自身が源泉掛け流し温泉になること、つまり他者満足の極意です

当山 大講堂に静かに存在する襖の書
「世界 平和 生命 同一」

世界が平和でありますように。
すべての生命は等しく同じ。

新しい御世が、益々の光と美しい調和で満ちていきますように天武天皇御神前で、お祈りを捧げ続けます

Anju

ご奉納頂きました 令和飴ちゃん
本日ご参拝の皆様にお配りしております

イノチ

Peripheral-

どんなに小さく薄い 花びら1枚にも、人間と同じように「毛細血管」があります。

触ると少し湿っていて、隅々まで「巡っている」イノチに触れることができます。

太陽は等しくすべてのイノチに降り注ぎ、月は等しく地上のイノチを清める。海はすべてのイノチを満たし、風はすべてのイノチの進むべく道へ後押しをしてくれる。そして火は、すべてのイノチの感情を燃やしてくれる。

自然に宿る神仏に、温かく、時に厳しく、いつだって見守ってもらっている私たち人間。

形として見ることのできない、目に見えない祈りによって、イノチは巡っている。

誰1人として欠けてはならない、かけがえのない存在。

想いは、祈りは、届くべきトコロに必ず届きます。

イノチは祈りであり、祈りはイノチそのものであるから。

祈られ続ける、あなたのイノチを
大切に

Anju

地上の竜宮城

フューシャピンク色に染まる境内
吉野山で1番最後に咲く八重桜 初夏の爽やかな訪れと、春の名残が絶妙にマッチする季節
八重桜の散る姿は、圧巻です。歌舞伎の一場面のような、真っピンクの花びらが舞い踊る。
この時期は、各お堂の入り口も、花びらでいっぱいになります。

ビビッドピンク・イエローグリーン・ベビーブルーの織りなす地上の竜宮城のような景色
空の雲が、海の波に乗る龍そのものです✨八重の枝がサンゴ礁のよう…

弁財天社の女神さまも、この時期はより一層お喜びされている気配を感じます
いい事いっぱいありそうですね

Anju
吉兆!龍雲!
空の海!空海Kuhkaiの心
手水舎!桜の浄化作用で更に清められますね 龍さんは、この季節ちょっとだけ乙女になります
弁財天社の池も真っピンクに  意外と知られていないラブスポット
夕暮れ時!光臨が神々しい
弁財天社の屋根に ちょこんと乗る八重の枝  八重桜の粋な髪飾りに、女神さまもきっとお喜びのはず
蓮の花のよう 泥沼は尊い!
本堂前の階段が魔法の絨毯になります

写真は、八重桜 総監督&総演出の、境内の様子です 目を奪うフューシャピンクの魔法は心を捉えます