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やまと ことのは つづり

天武天皇御神徳報賽神事 ご案内 〜天武天皇ヒストリー③〜

天武天皇御神徳報賽神事 ご案内
〜天武天皇ヒストリー③

日本史上最大の内乱と言われる「壬申の乱」
天武天皇(当時は大海人皇子)を、勝利へと導いた吉兆の故事は、櫻本坊の縁起を含め、多く伝えられています。

吉野から伊勢を経て美濃へ行く途中、朝明郡にて禊の儀式を執り行い、天照大御神のお社(今の伊勢神宮)へ戦勝祈願の遥拝をされました。

そして、壬申の乱にて勝利をおさめたあと、その御礼と、日本の未来を見据え、伊勢神宮の拡張と整備をすすめられました。同時に、全国各土地の氏神社と寺院に敬意を十分に表され、この時、櫻本坊は天皇の勅命により建立されました。

天皇への即位を予言する(当時は大海人皇子)、桜の吉兆の夢のご縁で、当山 櫻本坊を建立され勅願寺とされた天武天皇のことを、来月の例祭に向け、シリーズでご紹介させて頂きます
③伊勢神宮-

現在 黒田清子さまが、神宮の祭主として務められている「斎王(さいおう)」のお役目。
この斎王の務めの伝統を定着させたのが、天武天皇。大田皇女(おおたのひめみこ)との娘君である大伯皇女(おおくのひめみこ)を、神宮で祈りを捧げる高貴な乙女として任命しました。

また「20年かけて」行う壮大な神事「式年遷宮」制度の制定。
1日も怠ることなく積み重ねられる、人々の祈りとご奉仕…その初心・心構えを途絶えさせないために「同じことを繰り返す意味」「更新の文化」を天武天皇は未来(現在)に繋げられました。

「永遠性」の神髄(真髄) と神威(真意)…

1350年前から変わらない、そしてこれからも永遠に変わることのない「祭祀」。

天武天皇が、現代の日本に繋げて下さった、多くの基盤と「日本の本質」を、1人でも多くの方に知って頂きたいと願っております

④へつづく
Anju

ps 写真は、伊勢神宮 内宮にて、黒田清子さまのご奉仕に偶然立ち会えた時のものです
毎年必ず、住職は伊勢神宮へ参拝させて頂き、お開き下さった祈りの道への感謝の念と、日本 世界の平和をお祈りさせて頂きます。


11月10日(日) 13:00
天武天皇御神徳報賽神事 (於 本堂)
*玉串拝礼がございますので、ご参列の方は平服でお越し下さい。
(カジュアルすぎる軽装はご遠慮頂き、神前拝礼に不敬にならない服装)

11月9日(土)〜17日(日) 8:30〜16:30
天武天皇ご神像 特別ご開帳 (於 本堂)
*宝聚堂も同時に開扉しております。天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文・旧国宝)等 拝観して頂けます。但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。

天武天皇御神徳報賽神事 ご案内 〜天武天皇ヒストリー②〜

天武天皇御神徳報賽神事 ご案内
〜天武天皇ヒストリー②

多くの奥深い歴史上の人物が惹きつけられ 身を寄せた吉野山。「野」と名のつく土地は、神仏が降り立つ聖地と言われます。「吉(きち)」の言霊の縁起の良さは言うまでもありません。

吉野駅を降りて右側にある万葉集の歌碑

「よき人の よしとよく見て よしと言ひし 芳野よく見よ よき人よく見」
-昔のよい人が よい所だとよく見て よいと言った。吉野をよく見なさい よい人よ よく見なさい- 天武天皇
(吉野駅にある天武天皇 万葉集の歌碑)

日本最古の歌集に詠まれる 吉野山の重要性…御山自体が御神体であるからこそ、天皇自らも 必要な導きの兆しを得られたのではないでしょうか

天皇への即位を予言する(当時は大海人皇子)、桜の吉兆の夢のご縁で、当山 櫻本坊を建立され勅願寺とされた天武天皇のことを、来月の例祭に向け、シリーズでご紹介させて頂きます
(天武天皇祭のさいに奉納された五節舞)

②五節舞(ごせちのまい)-

天武天皇(当時は大海人皇子)が、吉野山 勝手神社の御神前で琴を奏でたところ、背後の振袖山から天女が舞い降り、5度袖を振り舞い、吉兆を暗示したという故事が、宮中の「五節舞」の起源・発祥といわれます。

五節舞は大嘗祭や新嘗祭の豊明節会のさいに、大歌に合わせ、4~5人の舞姫が舞う、日本の雅楽で唯一女性が演じる舞です。

1350年前の故事が、宮中 そして全国の神社で途切れることなく、今も重要な祭祀として伝わっています。

天武天皇が、現代の日本に繋げて下さった、多くの基盤と「日本の本質」を、1人でも多くの方に知って頂きたいと願っております

③へつづく
Anju


11月10日(日) 13:00
天武天皇御神徳報賽神事 (於 本堂)
*玉串拝礼がございますので、ご参列の方は平服でお越し下さい。
(カジュアルすぎる軽装はご遠慮頂き、神前拝礼に不敬にならない服装)

11月9日(土)〜17日(日) 8:30〜16:30
天武天皇ご神像 特別ご開帳 (於 本堂)
*宝聚堂も同時に開扉しております。天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文・旧国宝)等 拝観して頂けます。但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。

金毘羅大権現祭礼

金毘羅大権現 祭礼
毎年10月10日 19時から、当山境内 天武天皇 夢見の桜の側に御坐す、金毘羅大権現の祭礼が地域の皆さまと共に斎行されます。
吉野山の秋祭り(10月第3日曜日)が執り行われる前に、金毘羅大権現に感謝と祈りを捧げる

秋祭り当日、吉野山の氏神様である金峯神社の神様が、神輿に乗って無事お運びされるのを守る「運行/運航」の神仏であられる金毘羅大権現

もとは、弁財天様を背中に乗せて運ぶ、ワニの姿をした神仏といわれます。
人はある意味で皆がサーファーです
訪れる波を どう乗りこなすか

水の流れに、身を任せるトキ、逆らう必要があるトキ…どんな状況であっても、共通しているのは、水が存在する限り、必ずどこかに繋がる場所があり、待っている景色があるということ

そしてその道中は、目に見えない 多くの想いに導かれています。サーフボードと自分を繋ぐ「臍の緒 (リーシュコード)」のように、常に守ってくれる祈りが、存在します。

全ては水の如く「運ばれ」「巡って」いる

こんなにも沢山の神仏に護られ、祝福される日本は、愛おしいです

Anju

天武天皇御神徳報賽神事 ご案内 〜天武天皇ヒストリー①〜

天武天皇御神徳報賽神事 ご案内 〜天武天皇ヒストリー①

実りの秋五穀豊穣の感謝を神仏へ捧げるお祭りが、日本各地で執り行われています

また、今上天皇にとって大きな意味を持つ神事、10月22日の即位の礼、11月14・15日の大嘗祭。

「令和」の出典元である万葉集…万葉の御代に、今まで以上に 想いをはせる方も多いのではないでしょうか

その万葉の御代を、日本という神々しい国造りのために 心を捧げ生きた、天武天皇

天皇への即位を予言する(当時は大海人皇子)、桜の吉兆の夢のご縁で、当山 櫻本坊を建立され勅願寺とされた天武天皇のことを、来月の例祭に向け、シリーズでご紹介させて頂きます
① 大嘗祭(だいじょうさい)-

新嘗祭(にいなめさい)とは、その年の実りの穀物を天照大御神と天地の神々に捧げ、国家と国民の安泰を祈念する秋の神事です。
大嘗祭は、天皇が即位後はじめて行う そして一世一度の、大掛かりな新嘗祭のことをいいます。

即位の重要性を強調し、普段の年の新嘗祭と大嘗祭を区別し 大掛かりな儀式として定着させた史上最初の天皇…それが 天武天皇です

1350年前の儀式が…途切れることなく、今も大切な祭祀として伝わっている事実。

天武天皇が、現代の日本に繋げて下さった、多くの基盤と「日本の本質」を、1人でも多くの方に知って頂きたいと願っております

②へつづく
Anju


11月10日(日) 13:00
天武天皇御神徳報賽神事 (於 本堂)
*玉串拝礼がございますので、ご参列の方は平服でお越し下さい。
(カジュアルすぎる軽装はご遠慮頂き、神前拝礼に不敬にならない服装)

11月9日(土)〜17日(日) 8:30〜16:30
天武天皇ご神像 特別ご開帳 (於 本堂)
*宝聚堂も同時に開扉しております。天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文・旧国宝)等 拝観して頂けます。
但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。

「正しい道」と「楽な道」

「正しい道」と「楽な道」

本日 明日の2日間、当山では「得度受戒式」が執り行われています。心新たに生まれ変わり、神仏へ、十の約束(十善戒)を守る誓いをたてる儀式です。

つまり、神仏の「道 」と「教え」に出会い、その世界へと「渡り」歩ませて頂く「機会を得る」ことを得度といいます。

得度受戒式はゴールでも全てでもなく、最初の一歩となる 大変重要で荘厳な儀式です。

人の模範となる心構えと言動への心がけ-
社会 他者への思いやりの心 いつくしむ心 許す心 尊重しあう心 感謝の心…

十の約束は「当たり前」の誓いばかりです。
嘘をつかない 怒りを持たない 殺生はしない 人の物を盗らない 悪口を言わない…

でも、私たち人間は「当たり前」こそ怠けてしまいがちで、簡単でシンプルにみえる「当たり前」を「当たり前」にすることが、最も難しい。

どんな複雑な作法や荒行をしたとして、謙虚さや 敬意 感謝の気持ちという「当たり前」の部分が出来ていないことほど、悲しいことはありません。

そして、人間として産まれ、人間社会の中で生きることの大変さを思うと、いかに正直さと純粋さを貫くのが難しい現代社会か。

その中で、自分が今できる100%で、生きる行いを修めていく、良い想いと 謙虚で真摯な姿勢を持ち続ける。

ちょっとした何気ない思いの向け方で、日々の人間の間のストレスは減り、お互いが気持ちよく過ごせる時間は増やすことができるはずです。

得度だけでなく、山の行 里の行を通して、まずは自身 そして身近ところから笑顔を増やしていくこと…謙虚さを決して忘れず、人が見ていない所でも懸命に貢献を積む姿勢を保つこと。

神の「道」仏の「教え」から学ばせて頂ける心の在り方、そして人間として社会で生きていること自体の学び。

「正しい道」がいつも「楽な道」とは限りません。試練の方が多いのかもしれない。

それでも、自分が大切に想うもののために 信じる生き方や道を歩む「士気を持ち続ける」「保ち続ける」…

何でも、積み重ね やり続けることに、意味があります。

Anju
門前瓶(もんぜんびょう): 無塵 聖域 清浄な堂内に入る前の清めの作法
神仏の御前に詣でるにあたり、可能な限り 心身を清める。全ては、神仏に失礼のないように