GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

灰となる定めを生きる

境内・参道の草抜き・草刈りの季節が到来しました。

夏の大切な作務のひとつは、毎年、大変さを上回る発見や喜びを与えられます✨

草・土・石、大地の香りに癒され、手で触れるその触覚から、心のデトックスをしてもらえます。

何より…幸せのシンボルと言われる、鳥や虫たちによく出会い、励みをもらいます。

等しく過ぎていく時間、シンドイ辛い面倒くさい、と過ごすか。
なるべく楽しくポジティブに過ごす意識をするか。

いつまでも当たり前に明日が来て、永遠に続くように感じがちな、毎日の時間と、この人生。
いずれ必ず、肉体は無くなり、灰となる定めを生きる、私たち。

人間も自然の一部であることを、深く深く感じる時間と環境は、有り難く幸せなかぎりです✨

1年に限られた時しか会えなくても

大峰山 入峰修行(登拝)を満行し、里に帰山する行者講で賑わう日曜日ー

法螺貝・錫杖・太鼓・鈴の音霊と、読経が各箇所から山に響く、吉野山の夏の風景✨

おかえりなさい✨の挨拶の尊さを想う、夏の風景✨

1人の力では限界がある

今月のイヒカ塾(5/18) 〜修行の意義を考える(仏教の原点3) 〜、をご受講下さった皆さま、ありがとうございました✨

大変豊かなお話に没頭して、あっという間に時間が過ぎた2時間。

「修行」とは何かー
お釈迦さまが、菩提樹のもとで悟りを得られて、真っ先に人に伝えた説法が、まさに修行の本当の意味について、でした。

目の前に次第・道具を提供され、何かを行う、その行為(作法)そのものだけが、修行ではありません。

特定の形・時間・空間に限られている「やり方」ではなく、ありとあらゆる形・空間・時間に通じる「在り方」こそが、最も根本的な修行の精神である、ということ。

「分かる」…頭で理解するだけでは意味のない、「形ある修行」。

その「分かった」ことを、日常・社会で生きる「形のない修行」の中で実現しないと、その知識は単なる理屈・妄想・言葉遊びとなりかねません。

では、修行をすれば、生きている中で悩み苦しんでいること自体を消せるのか。
世の中を変えるには、1人の力では限界がある。

この世で人間であるいじょう、結局最後は、今この時、この環境・場所で、コツコツと真面目に懸命に、人間として正しく生きる努力をすることが、幸せに生きる道となる。

世の中(環境)はすぐには変わらないけれど、私たちは、どこでも、いつでも、幸せになる選択をし、安定した「精神状態」へ向かうことは出来る。

あなたにとって、修行とは。
今一度「修行者として、の前に、人として」を語りかける、素晴らしい講義でした✨

令和の復興・修繕プロジェクトは続く〜

令和の復興・修繕プロジェクトは続く〜

櫻本坊では、諸堂・各お社・宝佛殿・客殿の修繕事業をすすめています。

今春より、髙倉稲荷明神社お社の、台座部分の修繕が行われていました。

背部の小さな丘から雨水が流れ込み、台座部分の木材が腐り、お社本体に大きな被害が及びかねない状況でした。また近年気候の変動で増加している、シロアリによる被害も発生していました。

今回、腐っていた台座部分を取り除き、石材に取り替えました。

ひとつひとつ、復興の実現を目標としています。

復興にかけるエネルギーは、大変根気と気力が必要です。まして厳しい情勢のなかでの事業ですが、情熱と士気は失わず、1000年の法灯を未来に繋ぐために、邁進致す所存です✨

大峯山寺 本堂にて 慶讃法要を無事厳修

昨日5月16日(木) 午後1時より、大峯山寺 本堂にて、慶讃法要を無事厳修させて頂きました✨

平日 ならびに 山の上の法要でしたが、共にご同行ご参列下さった皆様に、深く感謝申し上げます✨ありがとうございました✨

大峯山護持院による慶讃法要は、引き続き各月(9月まで)厳修されます。皆様方のご参拝 ご参列を、心よりお待ち申し上げます✨

………
<大峯山寺 秘仏ご本尊 蔵王権現尊像 ご開帳>
〜世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念〜

期間: 5/3(祝・金)〜9/22(祝・日)
時間: 午前6時〜午後4時
拝観料: 1,000円
場所: 世界遺産・国重要文化財 大峯山寺本堂
※女性は登れません

ご開帳にあわせて、大峯山護持院による慶讃法要が各月行われます。

櫻本坊: 5月16日(木) 13:00〜 法華懺法会
東南院: 6月29日(土) 13:00〜 金剛界曼荼羅供
竹林院: 7月13日(土) 15:00〜 竹林院流柴燈大護摩供
喜蔵院: 8月4日(日) 13:00〜 修験懺法会
龍泉寺: 9月11日(水) 13:00〜 龍泉寺柴燈大護摩供

※ 各月の慶讃法要に関する詳細については、各護持院へ直接お問い合わせ下さい。