GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

へその緒

大師堂前の、ハート椿ー

暖かさが一気に加速し、植物たちの目覚めを感じます

吉野山奥千本ー

時折、自然の中に身を置いていると、人間が「臍の緒」のような存在に感じることがあります。

繋がる天や大地から、見に見える目に見えない、沢山の恩恵を与えられ、「生きろ」と祈られ生かされている、私たち。

そして、魂へその栄養を注ぐことができるのは、私たち肉体が体験する経験や、言葉や、想い。

生きることの、真の豊かさとは。

山は今日も、美しい。

「真理」を「心理」へ

「ある時、子張(しちょう)が、
人格を磨いて悩みを無くす方法を聞いたとき、
孔子(こうし)はこう答えました。

誠実を信条とし 人間としての筋を通すー

こうすれば人格を磨き、感情に左右されなくなるでしょう。
感情というのは、あてにならないものです。」
先人達の教え、「真理」を自身の「心理」へ反映できるような生き方をー

真理をまとう

今月のイヒカ塾(3/4) 「修験道」の意 ~真理をまとう~をご受講下さった皆さま、ありがとうございました✨

今月は、山伏が身につけている法衣、12法具の意味を、実際に目の前で見ながら触りながら、の講義でした✨
何を着るか、何色を持つか、より大切な「なぜ着るのか」「どんな意味があるのか」「着た後にどう振る舞うべきか」そこをまず理解することが何よりも意義のある、ユニフォーム。

一つ一つに込められる、先人の知恵と教え、そして「戒め」を実感致します。

修験道、という名前や拘りに偏らない、縛られない、本来の視野の奥深さと、この世界の雄大さに、あらためて、後世へ精神性を伝えていく責任に有難さと楽しさを感じる週末✨

来月は、5月11日(木) 開講、テーマは「智慧」の意 ~般若心経を生きる~です✨ 般若心経を丁寧に読み解き、日常家庭職場に活かせる、知恵へと繋げるきっかけ作りになれば幸いです。

イヒカ塾ご案内↓
https://sakuramotobou.or.jp/event/2023/2023ihika.html

……
このような方にお勧めです
・心の学びを深めたい方
・自分軸を固め生き方を見つめなおしたい方
・道徳・倫理観・死生観を深めたい方
・悩みや決断と向き合っていて、後押しが必要な方
・万葉時代の歴史がお好きな方
・社寺の参拝が好きで、神仏とのご縁をより一層深めたい方
・修験道に興味がある方
・修験道の精神性を勉強したい方
・行者・先達として既に励み、あらためて修験道の精神性を深めたい方
・これから行者を目指したい方 など

性別・国籍・年齢・経歴等関係なく、受講していただけます。
お子様・学生様も大歓迎です。学校以外の場所で、心の教育を求められる方・自分で考える力を育てたい方にお勧めです。
先日、ひな祭りという美しい日に、高倉稲荷明神社前の枝垂紅梅が、開花致しました。
春の訪れ、良い兆しを知らせる、上品な梅ー

季節ごとに咲き誇る、様々な花々の存在と香りに、大きな勇気と癒しを頂きます。

“Nature doesn’t care”

“Nature doesn’t care”
「自然にとっては、当然のこと」

時々、山の中で、野生動物のシカバネや白骨化した姿に遭遇することがあります。

また、先月まで毎日境内に来ていた、とても老いた雄鹿。
その姿を見なくなった時、もしかしたら何処かで生を全うしたのかな、と考えずにはいられませんでした。

どこかで、その生命を全うした、イノチ。
そして、どこかで、新たに産まれる、イノチ。

自然の摂理、サークルオブライフを考えると、肉体一個で生まれ落ち、魂一個で天に還るのは、人間動物関係なく、平等で当然のこと。

そして、自然にとったら、気が遠くなるような長い時間と森羅万象の中では、その循環は極めて当然のこと。

自分が産まれ、存在し、いずれ大地に帰ることは、自然からしたら、当然のこと。

その限られた肉体の時間の中で、何を想い、考え、どう行動するかー どの道を、実際どう歩むのかを選択するのは、私たち次第のこと。

山頂に辿り着くことだけが、人生の目的ではないことと、長い目で物事の本質を深く見る視野を、自然は、今日も教えてくれています。

……
旧暦の初午の日である本日 午前7時、高倉稲荷明神社にて、例祭を斎行させて頂きました。
山(自然)そのものをご神体とする、奥深き心あたたかい山の神が鎮座されます。山に入る者(仕事・修行)を守り、我々の心の最も弱い所に潜む「魔」を祓って下さいます。
こちらの眷属は、キツネより古い、古来からの信仰が残る白い日本狼達で、様々な魔厄病災いを祓い、起死回生へ導いて下さいます。

初心と永遠は続かない

奉祝 天武天皇ご即位1350年

673年2月27日ー
1350年前の今日、天武天皇は飛鳥浄御原宮で、即位の儀を執り行いました。

革命の星のもとで生まれ、革命の時代を冷静に情熱的に、その意志を実行し実現し続けた、天武天皇。

人は、必ず初心を忘れます。
そして、どんな状況も、永遠はありません。

忘れてしまうからこそ、何度でも自身で気付き、意識し、努力することを怠らない。
「その時代」「その人」は、永遠に続かないからこそ、最も大切な本質と精神性の部分を継承する意味を、忘れない。

「何をするか」だけでなく、「なぜするのか」「どうやってするのか」…そこに焦点を置けるか置けないか。

大きな節目のお祝いの年に、櫻本坊原点である天武天皇の想いのお力添えがあること、感謝の気持ちでいっぱいです。

……
本日、雲ひとつない快晴のもと、天武・持統天皇御陵へご挨拶に行かせて頂きました✨満開の梅の香りに迎えられ、大変有り難い日となりました✨