GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

みなの力で

7月7日 蛙飛び行事法要 金峯山寺蔵王堂においてのワンシーンー

蛙飛び行事の縁起である、大峯山上で神仏を侮辱した不信心な男が、カエルの姿に変えられ、心をあらためたのち、読経の力で人間に戻してもらった…そのストーリーのクライマックスの一部…みなの力で、蛙を人間に戻すために…

(野本 暉房様撮影 2023.07.07)

ひたすら歩き続ける中で

奥駈修行の様子をご紹介ー

ひたすら歩き続ける、奥駈の道中ー

自然が教えてくれる、人間として大切なことの多さー

参加者同士が、お互いを助け合い、声を掛け合い、共に歩むことの尊さと、血の通った「人間」同士であるという、生命の源に触れる時空間ー

Photo by Banri

釈迦ヶ岳を降り、太古の辻から前鬼へ下りる急坂のほぼ中間地点にある、巨大な岩ー 通称「二つ岩」

ー不動明王の両脇に控える、矜迦羅童子(こんがらどうじ)・制多迦童子(せいたかどうじ)をあらわすー

この岩の向こうは、断崖絶壁ー

 

皆さまの笑顔に癒されて

皆さまの笑顔に癒されて✨

七夕の日は、吉野全山をあげてのお祭り「蛙飛び行事」が行われ、翌日8日は、行事の一環として、大峯山への登拝修行が続きます。

毎年、神事・行事出仕のため来られる 福井県若狭 行者講の皆様は、長年の伝統として当寺院に入宿され、本日午前4時半、本隊と合流し、元気に大峯山へと出発致しました⛰

1年に1回しかお会いできなくても、長年積み重ねられてきた、心温かく気持ちの良い修行に携わらせていただけること、毎年大きな癒しを感じます。

「また来年!」この言葉を掛け合える幸せを胸に、皆様のその笑顔にお会いできる次の七夕の日を、心より楽しみにしております✨

蛙にならなくても

七夕の日は、吉野全山をあげてのお祭り「蛙飛び行事」が行われています。

大峯山上で神仏を侮辱した不信心な男が、カエルの姿に変えられ、心をあらためたのち、読経の力で人間に戻してもらった…

人間の心に巣食う弱さや傲慢さ、戒めと改心の道が問われるお祭りです。

修験道の聖地らしい、常日頃から自分の心の在り方を見直す…尊い意味がこめられています。

時に私たち人間は「自分1人の力で成し遂げた」と思い上がってしまう弱さを持ち合わせています。

周りで様々な形で支えて下さる人達の理解があり、何より…自然に護られ、神仏に導かれてこそ可能になる「修行」。

「今を生きる行いを修めていく」姿勢は、謙虚で、他者を想い、お互いを敬う心があってこそだと、修験道の聖地で日々感じること。

現代では、実際に蛙に変えられることはなくても…
…日常での言葉のチョイスに人相、後ろ姿 歩き方にも…
その人の心の在り方・生き方が、全てに写し出されているのは確実ではないでしょうか。

毎年、神事・行事出仕のため来られる、福井県若狭 行者講の皆様が、今日は当寺院に入宿されます。

また明日8日は、行事の一環として、大峰山への登拝修行が続きます。

朝3時の朝食後、4時半に出発し、道中、山の神仏へ祈りを捧げながら、平均10時間ほどかけて大峰山上へと登拝。

先ほど19時半、当山本堂に於いて 行者講の皆様と共にお護摩が焚かれ、明日8日 大峰山登拝修行に向けての、神恩感謝・道中安全が祈られました。

夜の境内に響く、皆さまの読経の声✨

奥駈修行の様子をご紹介

奥駈修行の様子をご紹介ー

道中、靡(なびき)といわれる各箇所で、勤行をしていきますー

祈る記憶ー
祈られる記憶ー

祈りを捧げる先にはー
それは、鏡か、窓かー

Photo by Banri


奥駈修行 直会 〜精進料理 洋編〜

長時間の登拝で疲れきった修行者の身体を思い、お出しする直前まで、味付けなど微調整を繰り返します。

そして何より、修行者皆さま方のお顔を想いながら、「山門を出る時は、笑顔で」を想像しながら作らせて頂ける、楽しさと幸せー

*心身の浄化を願い、化学調味料や動物性食品は一切使わず、オーガニック野菜使用・調味料は無添加で整えております