GAGA | ブログ@櫻本坊
やまと ことのは つづり
聖なる靴箱
大峰山入峰修行から帰山の、行者講で賑わう週末ー
「脚下照顧」
修行者・参拝者の皆様にとって、当たり前の風景のひとつ、靴箱ー
履いている人の年齢・職業・立場は皆違うけれども、祈りと向き合う想いと心得が見えてくる、聖なる靴箱ー
大峰山入峰修行から帰山の、行者講 満行護摩の様子ー
今夏は、可能なかぎり、帰山される皆様の護摩の様子を、ご紹介させて頂いております。
その中で、お話させて頂けるきっかけも増え、大峰山に向けられる様々な想いや、人生の歴史をお伺いできる機会も多くなりました。
先代住職の頃から、年に必ず1度は大峰山に登拝し、今ではお孫さんと一緒に帰山される方々もいらっしゃいます。
「1年」という時間の尊さと、「例年と同じ通り」と言える尊さ。
毎瞬、変化の連続です。
その変化の積み重ねが、かけがえない進化の歴史となる。
「また来年」と声をかけ合える幸せを感じる、夏の爽やかな護摩の連続✨
拝観時間を終え、諸堂を閉める折に、ふと空を見上げると、彩雲が✨
それも、1分ほどで消えていく様に、一瞬一瞬、日常でどれほど多くの美しい瞬間を見逃してしまっているか、考えさせられます。
足元を見る必要がある日々も、あります。
でもそれ以上に、上を向いて、堂々と自身の人生を歩む方が、きっと居心地はいいはずー
自然が教えてくれる、人間として大切な多くのことー
わたし、を生かすもの
わたし、を生かすもの
7月27日(木) 岐阜県 操レディスホスピタル様にて、中部さい帯血採取施設 教育訓練内の講演を担当させて頂きました。
教育訓練では、医療従事者の皆様に、さい帯血移植によって救われる生命のお話と、1本でも多く保存数を増やすことへの情熱と貢献の意味、祈りと医療の結びをお伝えしています。
櫻本坊が大切にする想いの一つに「祈りと医療 -CAREとCURE-」の繋がりの重要性があります。
医学で身体は治せても、医学だけでは治しきれない「心」。
同時に、祈りで、折れた骨をくっつけること、怪我をなかったことにすること…死人を生き返らせること…は出来ません。
でも、祈りは、心の支えと救い、生きる力となることはできる。
心のケア、人の心に寄り添い続ける使命の宿る祈りの現場で、日々想うこと。
お寺という場所が、いま必要な方の拠り所であってほしい。沈んでいる気持ちを引き上げる、言霊を持って帰ってもらえる…祈りのクリニックであってほしい。
櫻本坊という場を活かしながら、参拝者 祈願者 皆さまの笑顔で、毎日を満たしていきたいです。
…
日本赤十字社 近畿さい帯血バンク様とのご縁から始まり、各病院(産科 婦人科 総合病院)で、医療従事者の皆様に向けて行われる教育訓練 講演担当は、今年で11年目です。
*中部さい帯血バンク <さい帯血ってなに?>↓
https://www.chubu-cbb.org/entry1.html
近年、血液の病気の新薬・治療の著しい発展が話題になっています。
さい帯血は、赤ちゃんとお母さんを結ぶ「臍の緒」から、出産時に採取される「祈りの血液」です。
さい帯血移植は、重篤な血液疾患の治療に役立っています。
出産を控えていらっしゃる方、身近に妊婦さんがいらっしゃる方、出産時の臍帯血 提供協力によって、救われる命があります。
患者の家族にとっても、繋がる夢と未来があります。
少子化、コロナ禍での献血の困難により、大変厳しい状況が、移植現場でも続いています。
1人でも多くの皆様の、深いご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。