GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

吉野聖天大祭の様子をご紹介

10月1日(水) 吉野聖天大祭✨

午前11時〜
十一面観世音菩薩(聖天尊 ご本地仏) 祭礼 於 聖天堂

素晴らしい晴天に恵まれた1日✨

午後1時〜
大護摩供法要 於 境内道場

ひとりでは出来ないことも
ひとりでは「全部」出来なくても
誰かと一緒なら
皆で気持ちをひとつにできたのなら
実現できることはたくさんあると

大祭の日に思うこと✨

本年も、10月1日 吉野聖天大祭を、滞りなく斎行させて頂きました。

ご出仕下さった式衆 行者皆様・共にお祭りを支えて下さった全国信徒崇敬者皆様、当日さまざまな形でお手伝い下さいました皆様、心より心より、ありがとうございます。

祈願を日々お預りする祈祷寺にいますと、時折、「世界平和なんて、祈ってる余裕がない」、というお言葉を耳にします。

そう思わざるをえない、社会。
自分のこと、目の前のことで精一杯になってしまって、当然です。
そしてそれは悪いことでも、間違っていることでも決してありません。

でも、ひとり、またひとりと、世界平和を祈ることを止めて、諦めてしまったら。
社会は、何も変わっていかないのではないか。

世界全体 地球全体を救うことはできないかもしれないけど、自分や周りの大切な人たちの日常や人生が、穏やかで安らかなものとなるよう、願うこと。

私たちが生きる、目の前の世界の平和を願うことは、止めないでほしい。大切な人たちの笑顔を守りたいと願うことは、やめないでほしい。

祈ることを、諦めないでほしい。

神仏の真意と、人の優しさを信じ続けながら、皆さまの人生という世界が、平安な時間で満たされていくことを、心より祈念致しております。

写真は、大護摩供法要で祈願いたしました、皆さまからの護摩木✨

吉野山観光協会さまのインスタグラムにて、大祭の様子をご紹介・発信くださいました。
ありがとうございます!
https://www.instagram.com/holy_yoshinoyama/

降り注ぐ喜びの星のもとで

10月1日 真夜中零時〜1時半
聖天堂にて「聖天浴油秘法供」が、厳かに厳修されました。

降り注ぐような満天の星空の夜、銀木犀の香りに包まれる境内。

聖天堂から聞こえてくる、住職・式衆の息遣いと読経の声。内陣床を踏みしめる足音。

暗闇の時間、聖天堂から放たれる、言葉にできない、言葉にすることも畏れ多い、聖天さまの厳しくもあたたかい…神々しい気配。

あなたの人生に、歓喜あれ!

“唯願聖天布施歓喜”

「ただ願わくば聖天尊よ…
私たちが施すお供えを受け取り、歓喜し(喜び)給え。
私たちに、歓喜(喜び)を施し給え。」

聖天様の法要で、1番最後に唱えられる言葉です✨

最高の「お布施」「お供え」とは、相手に喜んでもらえること。その相手の喜ぶ姿によって、自身も更に喜びがわきあがること。その喜びに勝るものが、他にあるでしょうか。

どちらがどちらに与えるもの、という区別や、これをしたから何かを返してもらう、といった損得感情は本来なく、純粋に共通の喜びが生じることの幸せを、聖天様は教えて下さっています。

あなたの人生に、歓喜あれ!
と、今年も、私たちが聖天様をお待ちしているように、聖天様も、私たちを待って下さっているような…ピリリとした緊張感の中にある温かい御心を感じる日々✨

10/1の大祭へ向け、着々とすすむ聖天堂内の荘厳のワンシーン。

昨日、境内と参道(駐車場〜階段)の銀木犀が開花しました✨素晴らしい香りが、大祭日を包んでくれる有難い天の計らい✨

感謝の一言に尽きる日々

10月1日の聖天大祭 大護摩供法要にてご祈祷いたします護摩木✨

その1本1本に込められる、人生と生命の尊さ、そして、重み。

護摩木に添えられる、祈願主さま方や、お世話人さま方のお手紙やメモに、どれだけ多くの方々が、大祭へ一緒に心を向けて下さっているかを、毎年目の当たりにいたします。

感謝で始まり、感謝で終え、感謝が続く。
大祭へ向かう準備の日々は特に、言葉で表現しきれない、有難い気持ちに包まれます。

神仏へ、皆で一緒に、私たち人間ができる最大限の感謝と敬意を捧げる日。
そして、皆で一緒に、全員で、自他共に願う祈願を、祈る日。

大祭日は、極めて純粋な動機と行いが凝縮した1日であると…「感謝しかない」その一言に尽きます。

 

シロアリ駆除が今年も実現できました

今年も、シロアリ駆除の定期メンテナンス(大講堂・客殿・授与所)を無事して頂きました。

また、本堂・聖天堂・大師堂のシロアリ駆除も実現できましたこと、お志を向けて頂きました皆さまに、深く感謝申し上げます✨