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やまと ことのは つづり

祈り、にできること

祈り、にできること

6月21日(火) 愛知県 平針北クリニック様にて、中部さい帯血採取施設 教育訓練内の講演を担当させて頂きました。
教育訓練では、医療従事者の皆様に、さい帯血移植によって救われる生命のお話と、1本でも多く保存数を増やすことへの情熱と貢献の意味、祈りと医療の結びをお伝えしています。

櫻本坊が大切にする想いの一つに「祈りと医療 -CAREとCURE-」の繋がりの重要性があります。

医学で身体は治せても、医学だけでは治しきれない「心」。
同時に、祈りで、折れた骨をくっつけること、怪我をなかったことにすること…は出来ません。でも、祈りは、心の支えと救い、生きる力となることはできる。

心のケア、人の心に寄り添い続ける使命の宿る祈りの現場で、日々想うこと。
お寺という場所が、いま必要な方の拠り所であってほしい。沈んでいる気持ちを引き上げる、言霊を持って帰ってもらえる…祈りのクリニックであってほしい。

櫻本坊という場を活かしながら、参拝者 祈願者 皆さまの笑顔で、毎日を満たしていきたいです。


日本赤十字社 近畿さい帯血バンク様とのご縁から始まり、各病院(産科 婦人科 小児科)で、医療従事者の皆様に向けて行われる教育訓練 講演担当は、今年で10年目です。

*中部さい帯血バンク <さい帯血ってなに?>↓
https://www.chubu-cbb.org/entry1.html

近年、血液の病気の新薬・治療の著しい発展が話題になっています
さい帯血は、赤ちゃんとお母さんを結ぶ「臍の緒」から、出産時に採取される「祈りの血液」です。さい帯血移植は、重篤な血液疾患の治療に役立っています。

出産を控えていらっしゃる方、身近に妊婦さんがいらっしゃる方、出産時の臍帯血 提供協力によって、救われる命があります。患者の家族にとっても、繋がる夢と未来があります。

深いご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。

ここを去るとき

その先にあるもの

吉野山から大峯山に向けての道には、代表的な4つの門があります

その2つ目の門が、金峯神社「修行門」-
ひとつひとつ、門をくぐっていくことの覚悟を知る。中途半端・いい加減・生半端な気持ちでは一線をこえるべきではない…結界をまたぐことの重みを知る。

最も重要なのは…修行門をくぐった後、その先進む道を間違わないように気をつけること。

暗闇が道を覆っても、自らを灯火として燃やし、周りを明るく照らす使命を自覚すること。

自らの心構えや歩む姿勢が、暗闇の方向へズレてしまわないように

「他人を尊重し、敬意をもって接することができないなら、ここを去れ」

2017年に、人種差別問題に対して発信された、米空軍士官学校 校長のスピーチは、修験の道にも通じます。

修行門を去らねばならぬ日が訪れないように、常に、自分がいま歩む道を、振り返る−

来た道の先に、門はまだ、存在していますか?

「日本」を伝えていくために

「日本」を伝えていくために

昨日6月18日(土)開催されました、『茶論 雪月花』、定員以上の皆様にお越し頂きまして、ありがとうございました。
何よりも、主催者 関係者皆様の多大なるご尽力に、心より御礼申し上げます。

日本人の素晴らしい智慧と、高い精神性が息づいている文化伝統を、しっかり未来へ繋げていきたい。

各方面の「道」で、それぞれ形や呼び名は違えど、伝統: 筋を伝えていく、伝えていきたい、という確たる意志と想いは同じ

大変貴重な時間となりました

言行(ごんぎょう)

「言行(ごんぎょう)」…言葉の行(修行)を、ご存じですか?

言葉を知り聞き理解し使い伝えることの重さ。

六根の中でも、最も清める意識を持つべきは、「口」…
そして最も願いを実現してくれる後押しも、「口」…

自身が発信する言霊が、目の前の現実を創る。
どれほど、言葉は、自他を生かす力にも、災いを起こす力にもなってしまうか、あらためて自覚する。

六根清浄(目・耳・鼻・口・身体・意識心)とはー

神仏への祈願の前にまず「今在る、共に在る命」に感謝する心、そして気づかぬうちに作ってしまう罪や氣枯れを、祓いにより清浄とし、生命力の再生を促がすことがまずは大切になります。

心身が清められ、神仏と繋がる柱が太くなればこそ、心に想う願い祈りは全て成就して叶わないことはない。

そういう意味が込められる、六根清浄の中にある「言行(ごんぎょう)」ー
……
写真は、皆さまからお預かりしている護摩木(ごまぎ)を、ご本尊御前にて祈祷している様子です。
言霊は、祈り

また櫻本坊では、「書禅会」や「写経写仏」を通して、身近な言行を実践して頂く場を提供しています。
詳しくはHP またはブログより↓
https://sakuramotobou.or.jp/blog/
https://sakuramotobou.or.jp/event/2022/2022shozene.html

植物の毛細血管・拡がるギャラクシーに出会うー

 

「これでいっか」 を取り除いていく

言葉は祈り 筆は舟 自分と向き合い 神仏へ想いを届ける時空間
全てにその人の心が映し出されます。

写経写仏は、15〜20分、墨をする段階から既に始まっています
ボトルに入っている墨汁を使えば、楽じゃないの?
もちろん、墨をする手間は省けます。
しかし自分の手でする墨には、暖かみがあり、想いが込められる。より一層、祈りが生き、字が活きます。
その人の心構えは、墨を見れば、一目瞭然。
気が散漫、嫌々してる、力任せ、形だけ、心がこもってない。
すると、墨も、曲がっていたり、グチャッと変形したり。(*写真3枚目)
墨と硯に心をこめ「する」ことは、それもメディテーションであり、物への感謝の表れであり、集中です。

墨は、真っ直ぐとすられていく。

そして、自身で真心をこめた墨は、筆という祈りを運ぶ舟によって、神仏へと届けられます。

「これでいっか」
そんな何気ない日常の、怠慢と傲慢さを取り除いていく。

祈ることは、集中。
日常にこそ、修行があります。

……
写経写仏は、当日受付もしておりますが、法要神事等と重なりお受けできない場合がございます。事前のお問い合わせ・ご予約をお勧めいたします。

*志納金: 2500円 (拝観料含)
*最終受付:14時

お子様も大歓迎です
社員研修や団体様は、日時の相談対応可です