GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

記憶と記録

奥駈修行の様子−

『六根清浄』の極意−
前鬼にて
(サポート隊カメラマン撮影)
『碑伝(ひで)』と呼ばれる祈願木札−

奥駈道中にある75靡(なびき)の霊場にて、修行者全員で勤行祈念し、奉納されていきます。
祈りの記憶、祈られる記錄。

修験道のコアにある想い…他者と社会の平安と幸福を願い実現するために、自己の心身を鍛錬する。

決してズレてはいけない、不動の心構えと軸。
…すべては、思いやりと勇気…そして覚悟。

Anju

祈りは失われない

全ての願いが、思い通り、願い通りに叶わなくても、後で振り返った時に、どれほどの大難が小難になっていたかを知る時が来る。

いろんな形の愛と人生を学ぶために、与えられる試練を、「こんなはずじゃなかった」と捉えるか、「この経験のおかげで今がある」と前を向けるか。

いま、すぐに、叶わなくても、思い返せば…思いもよらない形とタイミングで「叶ってい(き)た」多くの祈り。

守られ導かれている、自らの生命に、今日もたくさんの感謝と笑顔のシャワーを。そして、努力の継続を信じきる潔さを。
Anju

(山上参籠所 坊守撮影)

奥駈修行の様子

奥駈修行の様子―
雨に逢ったのは小一時間ほどだったそうで、昨日無事、大峯山上に到着。
大峯山上 参籠所にて
昨日到着後~大峯山寺へ参拝護摩~今朝弥山へ向けて出発の様子
(山上参籠所 坊守撮影)

本物の聖地~奥駈修行出発~

午前3:30 本堂前にて「行ってきます」の勤行
久しぶりに顔を出した星空と、夏とは思えない涼やかな気温のなか…奥駈修行へ出発

まだ暗い早朝、吉野山に響く、修行者達の勤行の声、リュックに付けられた鈴・大地を踏みしめる金剛杖…錫杖・法螺貝の音霊…これが修験道の聖地の、なんとも言えない清らかさと厳かさなのだと、あらためて感じます。

そのような尊い修行に立ち会えること、同行(どうぎょう:立場も持ち場も違えど、心を共にする)できること、毎年一期一会のメンバーのお顔を拝見し、背中を見送れること。

「いってらっしゃい」「おかえりなさい」

…この言葉の重みと尊さ、そして何より、吉野大峯の素晴らしさを、もっともっと発信していきたいと、噛み締める日

Anju

尊い修行と共にある想い

奥駈修行「結団式〜道中安全祈願護摩」が厳修されました。
櫻本坊の神仏も、修行者と共に歩み、守り導いてくださいます。

絶対に途絶えてはならない、修験道伝統の神髄「奥駈」ー

そして、表に出る修行者よりも、はるかに多くの縁の下の力持ちの存在を、忘れてはなりません。

この修行の日のために、全国より寄せられる、様々な形での祈りと想いがあります。

その想いを背負い、他者と社会の平安のために、ひたすら祈り続ける修行。

自分のためだけ、では成し遂げられないことも、誰かのためなら、底力が湧いてくる。

様々な形で結ばれる修行者とのご縁・サポートして下さる数え切れない方達とのご縁は、お寺の永遠の宝ものです

そして…この伝統を、先達・先輩・先人から、新人・若もの・後世に次世代に…皆で力を合わせて、力強く伝えていくことの意志に、変わりはありません

どうかどうか、全員無事に、そのキラキラした瞳を更に輝かせ、帰ってこられますように

ps 護摩の後のお掃除・境内の草抜き作務
皆が協力して、様々な形で、神仏への奉仕をする行者たちの姿
ありがとうございます。

Anju