GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

「日本人として、どうあるべきか」

天武天皇御神徳報賽神事~天武天皇例大祭~ ご案内

吉野は、壬申の乱が始まった地-

壬申の乱が起こる少し前のお話…
大海人皇子が、吉野山 日雄離宮にてご修行の折、真冬に咲く満開の桜の夢をみられました。
不思議に思われた皇子は、離宮の監守であった、役行者の高弟 角乗上人に夢占いをさせ、「吉兆」という判断を聞き、挙兵することをご決意。
その後、壬申の乱に勝利。
天武天皇となられ、実際に夢で見た桜を吉野山で見つけ、その元に寺院を建立。
夢判断をした日雄角乗を、初代住職に命じ、井光山五臺寺 櫻本坊(さくらもとぼう・桜樹の本に建てられた寺)の道は開かれました。

天武・持統天皇の勅願寺として、角乗住職は、国家安泰・国民の平安のための祈祷に専念されると同時に、役行者と共に吉野大峯を護り、弟子の育成と法灯の継承に尽力され、その祈りが現代の第67世住職にまで結ばれています。

どの出来事、どの出会い、どの決断が欠けても、現代に繋がらなかった道の始まり-

携わらせて頂く奉職者・関係者・行者・崇敬者・ご縁があってご参拝下さる皆様1人1人が、歴史の延長線上を生き、先人たちが歩み築かれた道の上にあります。そして私たちは、後に続く人たちのために、更に道を押し進め切り開いていく責任と使命を生きています。

「日本人として、どうあるべきか」
ふかく、ふかく…想いをはせる、例大祭前の厳かな時間-

Anju


11月8日(日) 13:00
天武天皇御神徳報賽神事 (於 本堂)

*玉串拝礼がございますので、ご参列の方は、カジュアルすぎる軽装はご遠慮頂き、神前拝礼に不敬にならない平服でお越し下さい。
*感染症対策のため、マスク着用・手指消毒・検温・時差入堂等にご協力ください。

11月7日(土)〜15日(日)  8:30〜16:30
天武天皇ご神像 特別ご開帳 (於 本堂)

*宝聚堂も同時に開扉しております。
天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文・旧国宝)等 拝観して頂けます。
但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。

とこしなへ

とこしなへ

本日11月7日(土)から15日(日)まで、櫻本坊本堂に於いて、天武天皇ご神像を、特別ご開帳致しております。

吉野は、大海人皇子(後の天武天皇)と、鸕野讚良(後の持統天皇)の愛の地-

2人肩を並べて目指した国づくりの基盤。
物質的な偉業のみならず、「日本人としてどうあるべきか」という精神的な偉業を、現代に繋げられました。

日本人としてどうあるべきか?
平和のために、どう行いを修めるべきか?
…天武天皇ご神像の御姿は、その想いと祈りの永遠性と神髄を、お伝えして下さっています。

Anju

拝観受付時間: 8:30〜16:30
特別拝観料: 800円 *小学生以下無料

同時に、宝聚堂も開扉しております。
天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文・旧国宝)等 拝観して頂けます。
但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。

なお、特別ご開帳期間のみの、特別ご朱印もご用意しております。
(天武天皇と持統天皇の万葉歌など、道開き・道邁進の祈願が込められています)

皆様の結縁を、心よりお待ち申し上げます。

*感染症対策のため、マスク着用・手指消毒・検温・時差入堂等にご協力ください。

“Prayful” season

“Prayful” season
吉野山は桜の印象が圧倒的に強いですが、秋の紅葉も心洗われる風情があります。

外から遠くから見て美しいものもあれば、中に入らないと、近づかないと気づかない美しさや良さもある。

吉野山の四季折々の自然がまさにそう-
桜も新緑も紅葉も…その真っ只中に入り、風景の一部に人間が溶け込める「間(ま)」を持つ聖地
同時に、真っ只中にいると気づかない恵みも沢山あります。

最初どれだけ眩しく思えた光も、目が慣れると、その有り難さを忘れ、もっともっと、と充分以上手元にあるのに欲しくなる。独占欲が沸いてくる。

真っ暗闇も同じです。黒い水が入った水槽に、墨汁をどれだけ注いでも、その違いにすら気づかなくなる。氣枯れ(穢れ)を浄化することに怠慢になってしまう。
すぐ側で寄り添う温かい想いや、見守ってくれている愛の深さが当たり前すぎて、忘れてしまいがちな大切なコト。疎かになりがちな、自身の甘えのブブン。

中に入ってみないと分からない多くの真実

日本人の原点である自然を敬う心は、自然(生命)を内側から観れる精神性を育み、人間としてどう生きるか…外からだけでは分からない、中に秘められる「行間の間(ま)を読む」「気配を感じる」本来の能力を、常に養ってくれているように思うのです
Anju

11月の行事予定ご案内

11月の行事予定ご案内

今年は、日本書紀編纂1300年記念という大切な節目にあたります。
編纂を命じられた天武天皇は、日本という国の軸と神話を正しく後世に伝え、「日本人」のアイデンティティ…つまり「日本の精神性」を未来栄光滅ばさせない、という願いをお持ちでした。

お后の持統天皇と共に、日の本の国の基(もとい)を築かれたその御功績は、今年は特に再注目されています

Anju

→11月8日(日) 13時
『天武天皇例大祭』
https://sakuramotobou.or.jp/event/2020/20201108.html
当山を建立された天武天皇は、櫻本坊の祈りの道の原点そのものであられます。御神前において、天武天皇のご遺徳をしのび感謝申し上げると同時に、日本の平和・災難除け 道開きの祈りが捧げられる、荘厳な神事です。

→11月7日(土)〜15日(日)
『天武天皇ご神像 特別ご開帳』
https://sakuramotobou.or.jp/event/2020/20201107-15.html

年にこの期間のみ、天武天皇ご神像を特別にご開帳させて頂きます。天武天皇との縁(えにし)、そして道開きの誓いを結び(むすひ)に、ぜひご来山ください。
*宝聚堂(寺宝を祀る宝物殿)も同時に特別ご開帳しております

→11月『お寺で癒(い)よう 〜五感を澄ます体験〜』プログラム実施日: 23日(月) 29日(日)
なお『秋季特別企画』と致しまして、11月9日(月)〜15日(日)は、朝座勤行・止観瞑想・天武天皇ご神像特別ご開帳内拝・宝聚堂拝観を、混み合わず、最も清らかな朝の時間帯に体験して頂けます。*ご予約が必要ですhttps://sakuramotobou.or.jp/event/2020/healing-in-temple2020fall.html

→11月28日(土) 11時
『月次祭 お護摩の日〜イヒカの火〜』

天武天皇御神徳報賽神事 ~天武天皇例大祭~ ご案内

天武天皇御神徳報賽神事 ~天武天皇例大祭~ ご案内

櫻本坊は、明治の神仏分離令・修験道廃止令の大きな傷跡を癒しながら、現在令和の御世も、復興の真っ只中にあります。

その復興の1柱が、天武天皇例大祭-

かつて本堂にお祀りされていた初代「天武天皇ご神像」・神事に関する寺伝書は全て行方不明に。時代の荒波がおさまる頃には、その被害は目も当てられないほど混沌としたものでした。

現在、本堂に御坐します「天武天皇ご神像」は、岡倉天心デッサンによる(東博所蔵)、フェノロサの調査記録に基づいて、平成の御代に復興させて頂き今に至ります。

何かを復興していくことには、すざましい根気と努力と、そして情熱…想いが必要です。

失われた多くの情報 資料 次第書がない状態から、様々な方面の専門家の方々・ご縁ある神社関係者の先生方にご教授して頂きながら、天武天皇例大祭は、今年で11年目を迎えることができました。

不易流行の精神で、1300年という 歴史の重みを継承していくことの責任と使命-

自身が生きていない100年先の未来へ、何を残し伝えていきたいかを考えて、「今」行動することは、無意味なことだと言う方もいます。

でも、唯一、伝わっていくのは、想いです。
現に、全てを失った状態から、想いは確実に結ばれ、今こうして天武天皇例大祭は、1歩また1歩と復興の道を歩ませて頂いております。

祈りの光柱は決して失われない-

櫻本坊に携わらせて頂ける中で、私たち全員の想いの原点は 間違いなく、天武天皇の「千年先を見据えて“今”できることを」「本質を途絶えさせない」精神を引き継いでいるのだと、確信しております

Anju

11月8日(日) 13:00
天武天皇御神徳報賽神事 (於 本堂)

*玉串拝礼がございますので、ご参列の方は、カジュアルすぎる軽装はご遠慮頂き、神前拝礼に不敬にならない平服でお越し下さい。

*感染症対策のため、マスク着用・手指消毒・検温・時差入堂等にご協力ください。

11月7日(土)〜15日(日)  8:30〜16:30
天武天皇ご神像 特別ご開帳 (於 本堂)

*宝聚堂も同時に開扉しております。天武天皇御神霊 地蔵菩薩(重文・旧国宝)等 拝観して頂けます。但し、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(重文・初代本尊)は4月のみのご開帳です。