GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

『お寺で癒(い)よう 〜五感を澄ます体験〜』

『お寺で癒(い)よう 〜五感を澄ます体験〜』

多くがリモートワーク・オンライン化・距離化される中であっても、土を踏み風を感じその環境に身を置いて、心で味わい結び行くことを忘れてはなりません。

祈り・想い・感情・感覚・体感・空気感…五感に正直でいる心は、人間から失われてはいけない財産であると切実に思うことです。

吉野山という「再生」の聖地で、天武天皇の御代より継がれてきた櫻本坊の祈りが、一人でも多くの方の心に寄り添い、癒し、五感を澄ますお手伝いができれば…そう願い、今夏 6月〜9月は「お寺で癒(い)よう~五感を澄ます体験~」を設けています。

自然の中に身を置いて大きく深呼吸したり、神仏の御前で心鎮かに座る時間を持つだけでも、心身の視界は開けます。
いま、ここにある、生命の光を観じることに繋がります。

皆様の「心の免疫力」を上げるために、微力ではありますが、いま櫻本坊が出来る形で、何かしらお役に立てればと願っています。

体験内容詳細に関しまして、現在HP内で最終調整中です

Anju

めぐみ

めぐみ

次世代「天武天皇 夢見の桜」に、今年初めて実がつきました
3年前から咲き始めた、当山の縁起でもある「天武天皇 夢見の桜」の次世代ベイビー桜。

歴代の住職、そして携わってきた方々の手によって、夢見の桜の子孫は継がれています。

こうやって実がつくまでの、13年の月日を振り返ると、何事にも時期があり、焦ったり周りと比較しなくとも、地道に努力を積み重ねた結果は、ベストなタイミングに必ず実を結ぶことを実感します。

根っこを深いものにするには、年月が必要です。

これは草抜きの作務をしていると、よく分かります。

大きくて背の高い目立つ植物であっても、根っこが浅く短く、すぐに抜けてしまうものがある。

小さくて目立たない花の中には、根っこが深くて、どんな環境をも味方にし、長い間瑞々しく繁っているものがある。

土の中で蓄えた力は、嘘をつきません。
そして、その根っこの力は、表で目に見える形や大きさだけが全てではないことも、明らかです。

自分はどんな植物のようでありたいか、つまり何を恵みとし、どんな生き方をし、どんな未来と世界を生きていきたいか…自然は常に私たちに問いかけています。

未来への希望を見せてもらえたようで、厳しい試練の中であっても、絶対に光は見出していける…そんな確たる自信を与えられました

Anju

やろう、できることを、いま

The Next Right Thing

大講堂にある襖の書「世界 平和 生命 同一」
この書は、20年前に、7歳の少年が書いたものです。
この「世界」には2つの意味が込められています。
”world” そして “I am / You are”-

日本を含む世界の平和を願うことはもちろんですが、その前に…真っ先に幸せを願う存在が常にあります。

ワタシ自身、そして共に生きている大切なヒトたち

櫻本坊が大切にする想いの1つに「自己満足ではなく、他者満足で生きる」がありますが、これは決して「自分を犠牲にして他者に尽くす」という意味ではありません。

「自分を含めた」社会 日常が幸せになるための選択をすること。
自分が温泉の元湯♨️になること。
自身から湧き出る温泉が、温かくて心地良いものであればあるほど、その溢れる温泉に浸かる周りの人たちも、笑顔で幸せな気持ちになります。

自分の心を満たしてあげなければ、他者へ真に心を向ける余裕はなかなか生まれません。

ウィズコロナの世界では、以前と全く同じ日常や普通に戻ることはなくなりました。

見直したいこと、必要と不必要の浮き彫り、「当たり前」の見つめ直し、自然の美しさ、根っこの素朴なトコ、心の在り方。

所有物 物質的な価値の判断による「豊かさ」や「幸福度」よりも、形やモノではない「愛・祈り・繋がり・思いやり・希望・言霊・感謝」…自身の温泉♨️を湧かすための、選択肢の「豊かさ」が軸とされていく世界。

まずは、ワタシという世界そのものが、平和で幸せなものであるために…やろう、できることを、いま

“how you treat people ultimately tells all. Integrity is everything.”

Anju

自分軸

自分軸

自分が発信する想いは、目に見える形・目に見えない形で、周りへと拡がっていきます。

マザーテレサの言葉にも「思考はいずれ言葉になり、言葉はいずれ行動になり、行動はいずれ習慣になり、習慣はいずれ性格になり、性格はいずれ運命になる」とあるのは有名です。

やまびこは、自分が発した言葉が返ってくる。
光が持つ性質は、反射すること。
言葉はキャッチボール。

想いや思考が、目の前の現実や風景の写し(鏡)で、全て自分に返ってくる、のであれば…

人や環境のせいにする前に、まずは自分の考え方・捉え方のパターンを見直し、自身が発する想いを見つめ直す努力を怠らないようにする

自身の思考 そして祈りが、どのような状況であっても、前向きで希望を持ち続けるものであれば…
自身が「世界」そのものであって、その世界を思いやりあるものへしていけるのは、他の誰でもない「自分軸」であると信じています

“What goes around comes around”

Anju

今夏の取り組みについて

今夏の取り組みについて

例年、大峯山への登拝前後の護摩修行のために、修験者で賑わう当山の大講堂ですが、今年はその風物詩の風景とは異なる夏となりました。

吉野山という聖地の力は、やはり自然の力であると、あらためて実感しています。

振り返ると、天皇や武将、歴史に名を刻んできた多くの偉人達が、魂の「再生」のために吉野山に登拝してきました。

そして、五感を澄まし、自身の生命と生き方を見つめ直し、心の力を充電する場所とされてきました。

櫻本坊の今夏は、皆様の心の力を再生するお手伝いができる、体感と空間を開放致します。

現在、ご案内内容を調整しております。
おってHP・FB・インスタグラム等でご案内ささせて頂きます

Anju
大講堂に挿し込む初夏の陽射しと、萌える新緑の反射…葉が擦れ合う清らかな音