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やまと ことのは つづり

心で観る -吉野聖天大祭ご案内-

吉野聖天大祭ご案内 -心で観る-

1350年前に、大峯山中奥深くに、役行者によって勧請され祀られた、日本最古の聖天さま。
その御霊は、より多くの方が参れるようにと、櫻本坊第二世住職により、里に移され今に至ります。

「秘仏」と名のつく神仏のお姿や、一般公開されない 扉の向こうの祭礼。
目の前で「目」で見れないから、意味はなくてご利益はない。その考えは違います。

私たち人間が目で見ている御神体やご仏像は、あくまでも「依り代」です。

大切なのは、その先になにを「観る」か。
本来 姿形なき神仏の「光」と「御心」そして「祈り」-

御神体やご仏像の大小・文化財指定の有無・年代・知名度…お姿が大きくて有名だから、その御霊のお力も強くて、無名な小さいお姿にはお力がない…そのような人間の一方的な都合と考え方で、神仏のお力は決められるものではありません。

道端でひっそりと鎮まっておられるお地蔵さまや小さなお社の、清らかで大変お力を持った神仏が、願いを叶えて下さっているかもしれない…

伽藍が、全てではありません。
目で見えるものだけが、全てではありません。

心の眼で、光を観る
お厨子の中で、そのお力を貯め、真に心から祈る参拝者の願いに寄り添って下さる、尊い光の柱

その光の柱を太くし、神仏と私たちが繋がる信心の「糸」を確たるものとする。

1人でも多くの方の祈りと幸が結ばれますように、1日も絶えることなく、ご奉仕は永遠に続きます。

Anju

<<10月1日(火) 吉野聖天大祭>>
13:00 聖天尊ご本地仏 祭礼 於 聖天堂
14:00 大護摩供法要 於 境内護摩道場

10月1日 1年に1日(9:00〜16:00) のみ、聖天尊ご本地仏 秘仏 十一面観世音菩薩の御扉をご開帳させて頂きます。

尚、10月1日 午前零時より聖天堂内陣にて、住職により聖天尊 浴油秘宝供を厳修致します。

*秘宝供は非常に、非常に荘厳な儀式のため、法要中は聖天堂の一切の出入りを禁止致します。

*ご参拝の方は堂前にてご同行頂けます。その場合は午前零時〜1:00の間にご参拝下さい。真夜中の祭礼ですので、暖かくしてお越し下さい。

限りなく優しいもの

限りなく優しいもの
本日9月23日 午前3時より大峰山戸閉式が厳修されました。 開山中、さまざまな形でお支え下さった皆様に深く感謝申し上げます。

櫻本坊では「百年後 千年後に残せること」「未来に繋げたいこと 」のために「今」何をすべきか、どう伝えていくべきか…を常に考え、長い目で物事を観ることを心がけています。

また、櫻本坊は「人の心を育てる」役割も非常に重要視しており、 常に その言動には自身と他者への「思いやり」があるかどうかを問いかけることを大切にしています。

「修行」とは何をもって「ぎょう」というのか。
初心・原点にある想いと「当たり前」を振り返る。

性別も 年齢も 国籍も 職業も…修行や参拝にかける想いも、それぞれが違うなか、お互いを尊重し感謝し合うことの「当たり前」-

山の戸はしばらく閉じられますが、「里の行」にこそ精進し、社会での仕事に励み、家庭を愛し、仲間 友を慈しみ、良い想いをシェアしていく

今を生きる「行い」を「修め」ていく

日常の「当たり前」に溢れる…限りなく優しい「祈り」を、どうか忘れずに…

Anju
ps 写真は大峰山 櫻本坊参籠所と坊守の男性たち!
そして今夏の奥駈修行の集合写真です
携わる全ての皆様に、深く感謝申し上げます

銀木犀 開花

銀木犀 開花

ここ数日 なんだか境内の色が違うな〜と思っていたら、それは銀木犀の香りの魔法でした
当山境内にあります 県指定天然記念物「銀木犀」が開花しました

小さな小さな 銀河の星屑のような花びら達
しかし、その香り高さと、香を放つエネルギーたるや、言葉では言い尽くせません
銀色の流れ星のように、その甘美で優美な香りは 細胞の核にまで響くようです

28日の「なら観音華絵巻」神仏習合法要に向け、銀木犀も準備をしてくれているようです

https://m.facebook.com/nara.hanaemaki/

Anju

大講堂秘話 -聖観世音菩薩 物語-

大講堂秘話 -聖観世音菩薩 物語-

あまりにも側に「当たり前」にいすぎて、その存在の有難さと温かさを忘れてしまっていることってありませんか?

現在はこちら、寺内で朝日が真っ先に射る大講堂に鎮まります、聖観世音菩薩さま
数年前までは、静かに 静かに…櫻本坊の歴史と関わる人たちを見守りながら、陰でお祀りされていました。

どの時代もたくましく生き、時に命懸けの行もする多くの修行者を支え続けた、表に出ない歴代の女性たちの側に寄り添ってこられました。

振り返ると、こちらの聖観世音菩薩さまは、いつも縁の下の力持ちの方たちの静かな祈りを聞き、思いやり溢れる想いを受け止め、同時に、何気ない日常の「当たり前」の幸せと笑顔を、いつも側で観て下さっていたように想います。

「当たり前」の威力-

何気なく目の前にある日常の風景。

1番愛することが難しい「自分」を、自分以上に愛し想ってくれる存在がいることは、奇跡としか言いようがありません。

誰かが想ってくれているからこそ、思いやりの心を向けてくれる人たちがいるからこその「当たり前」が存在する。

その「当たり前」によって、喜びは倍になり悲しみは半分にすることができる。

太陽の光が等しく私たちに降り注ぐ、その「当たり前」を受け取る側の心の在り方-

大講堂という空間は、今まで以上にハートウォーミングで、集まる人たちの笑顔が、更に溢れています

その笑顔を、今は陽の当たる場所で静かに見守り、特に女性を加護し、ニコッとお顔がいつも笑っている聖観音さま

ご参拝に来られる皆様の笑顔を、聖観音さまもお待ちです 笑顔の連鎖に感謝

Anju

<<なら観音華絵巻 神仏習合法要>>
9月28日(土) 14:00 於 櫻本坊 大講堂

岡寺・橘寺・談山神社・聖林寺・櫻本坊・如意輪寺(順不同)の六社寺を巡る巡礼。季節ごとの花々を愛で、観音さまにお参り。宗教・宗派を超え、訪れる方に癒しの奈良旅をして頂くために2017年3月から発足。毎年、観音さまの御前で法要が斎行されています。今年は櫻本坊の聖観世音菩薩さまのご宝前にて厳修させて頂きます。
https://m.facebook.com/nara.hanaemaki/

なくてはならぬ存在 -吉野聖天大祭ご案内-

吉野聖天大祭ご案内 -なくてはならぬ存在-

「聖天さん」と聞くと、多くの方が「怖い」「恐ろしい」と言われます。

どの神仏も等しく 言葉にするのも恐れ多いほど尊いと想う気持ちに変わりはない中で、側でご奉仕お護りさせて頂いてる我々も、決して中途半端な気持ちで詣ってはいけないと感じることが多いのが、聖天堂。

お厨子の中には、ご本地仏である 秘仏 十一面観世音菩薩さま、そしてその御腹の前に、更に宝珠型の小さなお厨子があり、その中に聖天さまは完全秘仏として鎮まっておられます。

荒ぶる神と恐れられた聖天さまを、その慈悲の心で鎮められた、十一面観音さま。

心から真に願えばどんな願いも叶う、と言われる聖天さまの究極のお力を最大限に引き出し、時に抑えるのが、十一面観音さま。

そのお力の強さは、言うまでもありません。
一如(いちにょ)-
二柱 共にあられるからこそ、意味があります。

年に一度、真夜中 零時から、完全に閉ざされた聖天堂内で、住職が聖天さまに浴油をさせて頂きます。皆様の祈願の成就のために、お力を最大にお出しして頂けるように、油で清め 良い言霊がたくさん入った祈りを捧げ続けます。

そして太陽の光が差し込む午後に、開かれた御扉の向こう…十一面観音さまの御前で、住職は最大の敬意を示す装束に身を包み、感謝と祈りを捧げます。

みな一団となって、神仏がお喜び下さることを慎しみ怠ることなく「させて頂く」。それが「お祭り」-

真心でしか、神仏に祈りは届きません。
その真心、心の向け方 心の向けどころを、吉野聖天大祭では、特にお伝えさせて頂いております。

Anju

<<10月1日(火) 吉野聖天大祭>>
13:00 聖天尊ご本地仏 祭礼 於 聖天堂
14:00 大護摩供法要 於 境内護摩道場

10月1日 1年に1日(9:00〜16:00) のみ、聖天尊ご本地仏 秘仏 十一面観世音菩薩の御扉をご開帳させて頂きます。

尚、10月1日 午前零時より聖天堂内陣にて、住職により聖天尊 浴油秘宝供を厳修致します。

*秘宝供は非常に、非常に荘厳な儀式のため、法要中は聖天堂の一切の出入りを禁止致します。
*ご参拝の方は堂前にてご同行頂けます。その場合は午前零時〜1:00の間にご参拝下さい。真夜中の祭礼ですので、暖かくしてお越し下さい。