GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

自然の女性性 -女性のための奥駈修行-

自然の女性性 -神を父に 仏を母にいただきて-
本日、那智大社 青岸渡寺〜熊野本宮大社(大雲取越・小雲取越)を祈り歩く、女性のための奥駈修行…御縁深き熊野の神仏に温かく迎えて頂き、全員無事に満行することができました
(那智大社 青岸渡寺)

また、参列者1人1人が、お互いに氣を配り合い、心を寄せ、声を掛け合い、学びと優しさに満ちた時間となりました サポート隊に出仕してくださった皆様にも深く感謝申し上げます。
(熊野古道 大雲取越 小雲取越 小口)

Motherland Mother-tongue…母なる大地 母なる海… 故郷を表す言葉に含まれる「母」という言葉-

山伏の正装には「螺緒(かいのお)」と呼ばれる「臍の緒」を意味するものが腰回りにつけられ、「胎内くぐり」と呼ばれる「生まれかわる」「純真な赤子の心に戻る」行があります。

再生-
人は、生きている間に、生まれかわることができる。
ただそこで黙って存在する「あるがまま」の自然の姿が教えてくれる、心の在り方があります。

参道と産道、お宮と子宮、透明で神聖な場所には、生命を生み出す「むすひ」「宇宙」が存在する

男性が自然に「ゆだねる」ことができる一方で、女性は自然と「共感」できることが多いのではないでしょうか。

女性が意識を持って自然に身を置くことで、自然が持つ母性に共感し、自分の母性を意識する。その気づきから、もっと人にやさしくなれたり、人としての器が大きくなったり、本来の姿に戻る近道でもあると思います。

外に愛 答えを求めずとも、内側に既にある大いなるものに、気づく。自分が光そのものであることに、気づく…そして、その光・心構えを、生活 人生の中で、磨いていく

人間の本来あるべき姿とは?
それを求めていくこと、自然に問いかけ、そこから何を感じキャッチし 見出していけるのか。
人間らしく「人」として生きていくことも、修行のひとつだと感じる3日間でした

Anju

ps 吉野〜熊野古来からの神仏習合の祈りが満ちる場所全てを受け入れ、多様性を重んじる場所
(1日目 参列者とともに 櫻本坊での道中安全祈願 護摩
年齢も 性別も 職業も 国籍も 巡礼に向ける想いも違う中、お互いへの敬意を大切に
朝一での 那智大社の神様へのご挨拶〜青岸渡寺朝のお勤め後の朝光
(熊野本宮大社 再拝二拍手一拝 そして般若心経  最終日 神恩感謝の祈り雲の清さ-神を父に仏を母にいただきて-)
(最終日 櫻本坊 本堂前にて、無事帰ってきました!のご報告 全てのご縁と皆様の心に感謝✨)

多様性を重んじる -Yin and Yang-

多様性を重んじる -Yin and Yang-

聖天堂にお供えされる巾着(油で揚げたお菓子)と大根。堂幕にも巾着と大根。
むすびの神で知られる聖天尊、これらは陰陽(女性と男性)を表したシンボルとなっています。

自然と共に生きる中で、人間の身体・心・エネルギー…万物は、陰陽の法則、自然の引力・重力などと密接に繋がっています。

人間の身体に含まれる水分と塩分、私たち1人1人は、体内にエメラルド色の、絶えず引いては満ちる「海」を持っています。

様々な陰陽の考え方がありますが、例えば 一概に女性は月(陰性)で男性は太陽(陽性)、と言い切ってしまわずに、日本では天照大御神という女神、そして月読命という男神を持ちます。
*性別に関しては諸説はあります

すべての陽の中にも陰があり、すべての陰の中には陽もある。

物事 植物 食物 出来事 人間 ストーリー…すべてには多様性があり、側面だけでは決してジャッジできない事が、世界には溢れています。

それぞれの足りぬところを補い、溢れるところを引き…全ては「円」という調和を保ちながら、イノチは出合い(出逢い)解れ(別れ)、「円」即ち「縁」で結ばれている

まさに、曼荼羅–

様々な形 関係性 距離感で繋がる、全てのご縁が持つ意味に感謝し、皆様の人生がより実乗りある豊かなものとなりますように… と 聖天堂では日々お祈りさせて頂いております

Anju

<<10月1日(火) 吉野聖天大祭>>

13:00 聖天尊ご本地仏 祭礼 於 聖天堂
14:00 大護摩供法要 於 境内護摩道場

10月1日 1年に1日(9:00〜16:00) のみ、聖天尊ご本地仏 秘仏 十一面観世音菩薩の御扉をご開帳させて頂きます。

尚、10月1日 午前零時より聖天堂内陣にて、住職により聖天尊 浴油秘宝供を厳修致します。

*秘宝供は非常に、非常に荘厳な儀式のため、法要中は聖天堂の一切の出入りを禁止致します。

*ご参拝の方は堂前にてご同行頂けます。
その場合は午前零時〜1:00の間にご参拝下さい。
真夜中の祭礼ですので、暖かくしてお越し下さい。

秋のコラボ合宿のご案内

秋のコラボ合宿のご案内

きたる9月20日〜22日、やまと薬膳メディスナルステイ&桜本坊ヒーリングステイ 「月清く」が開催されます

https://yamatoyakuzen.com/…/30/長月の特別企画月清く%E3%80%809月20日~22日/

毎年 5月と9月の 爽やかで清らかさが増す季節にコラボさせて頂く、心と身体を清め整える合宿

身体は、私たちが生きている間、使わせて頂く「魂の乗りもの」です。自然の一部である肉体を、自然から一時的に「借りて」います。

その身体を大切に労わり、感謝する気持ちが、自分と他者の生命を想い、自然を想う気持ちに繋がっていくのは、言うまでもありません。

食事は「心」です。料理は「心」です。
すべては「心」あってこそ

こちらの合宿では「心」の学びを深めるお手伝いを、櫻本坊ではお伝えさせて頂いております

*主催は「やまと薬膳」さまです。
お問合わせ・お申込みは「やまと薬膳」さままでお願い致します

Anju

「なら観音華絵巻」法要のご案内

「なら観音華絵巻」法要のご案内

きたる 9月28日、なら観音華絵巻霊場会の合同法要が斎行されます。今年は櫻本坊 大講堂 聖観世音菩薩さまのご宝前にて 6社寺 神仏習合で共に祈りが捧げられます。

↓なら観音華絵巻
https://m.facebook.com/nara.hanaemaki/

「華絵巻」という名の通り、それぞれの社寺の華が咲き誇る芳しい季節に、法要は行われます。

毎年9月中旬〜10月初旬、櫻本坊境内の 県指定天然記念物 「銀木犀」は、その甘美な香りで私たちの見ている世界に、魔法のヴェールをかけてくれます

皆様のご参拝をお待ち申し上げます

Anju

↓9月28日法要詳細
https://www.facebook.com/events/428522077791327/?ti=icl

リメンバー ミー -千体地蔵尊大祭-

リメンバー ミー -Remember Me-

本日は、千体地蔵尊大祭
いつものように、お祭り前には浄化・清めの雨、そしてお祭りが始まる時間帯には晴れ…太陽が!
毎回、天のおはからいに、感謝の気持ちでいっぱいになります。

ご奉仕 ご参列して頂いている 行者 ご信徒 参拝者 全国各地で想いを寄せて下さる皆様に深く感謝申し上げます。

地蔵盆法要では、お供養のお塔婆(とうば)を書かせて頂きます。

お塔婆(故人のお名前 法名が書かれた木柱)の意味とは-

例えば、神仏が光の柱を通して、恐れ多くも 私たちの近くまで降りて来て下さり宿られるさい、「依り代(よりしろ)」が必要です。

仏さまであれば、自然はもちろんのこと、多くはお像 彫刻 画などの「ご仏像」、神さまであれば、自然そのもの(山 磐座 樹木 滝 川…)や鏡 剣 御幣などの「ご神体」と呼ばれるものになります。

私たち人は、それらを礼拝の対象として、目に観える形で、その対象に神仏の気配を感じ、手を合わせます。

それと同じで、お供養のお塔婆も、故人にとって「目印」となります。空の世界にいる故人が、私たちが生きている地上の世界の、どこに行けばいいのか教えてくれる道しるべ。
依り代を目印とし、故人は私たちの近くに来て下さり、私たちの祈りや想いを聞いて下さいます。

全ての作法や儀式には意味があります。

近年ディズニーアニメ映画で大ヒットした「Coco(原題)/ リメンバー・ミー」を見ていると、お盆(All Souls Day)にご先祖様を迎えるために、人々は目印となる写真を祀り、お供え物をする。自分が帰るべき依り代があり、自分が生きていたという事実を覚えてもらっている間は、死者の国でも”生きている“…国境を越えて通じるものがあるのだと感じました。

同時に「忘れられる」ことが、人間として最も悲しく孤独であるのだと思いました。
他者満足で生きる意味を想います。

寿命- 私たち1人1人の魂に与えられた役目を果たした時、寿命が訪れるのであれば…

「今」この奇跡そのものであるイノチを、どう全うするか。

人が生きる道-人生とイノチの、私たち人間の想像を超える、奇跡の輝きと尊さを…考えさせらます。
Anju