GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

役行者の共生(ともいき)の精神 -視野を広く持つ-

役行者の共生(ともいき)の精神 -視野を広く持つ-
境内の落ち葉掃き 草抜きや清掃をしていると、今の時期はよくテントウムシが挨拶をしてくれます
暑さや疲れが癒されていくようで、自然が人間に与えてくれるエネルギーの「巡り」を実感します。

こんなに小さくて、意識しなければ気付かない命。

役行者が山中で履いていた下駄の歯は、なるべく大地と接する面積が小さいものだったという話は有名です。
それは、大地に生える植物や、虫たちの命を可能な限り守るためでした。

ついつい私達人間は、自分たちを基準とし、人間のモノサシonlyで判断しがちですが、この地球で様々な形で恵みを頂き「生かされている」立場であることを忘れてはいけません。

どんな小さな植物も動物も虫も、等しく尊い命。
同じく自然の一部。
自然を内側からみると、みえてくるイノチがあります
全てのコネクションがみえてきます。

森をみて木をみ、木をみて森をみる大切さ。
視野を広く深く持つ教えに繋がるように思います。

さて、テントウムシは幸せのシンボル!
ステキなことが沢山起こります。本当に!

6月最後の1週間
皆様もぜひ、自然に触れる時間を「意識」して持たれ、日常の当たり前でない当たり前の幸せを「意識」してお過ごし下さい

Anju
こちらのテントウムシ、弁財天社のお社の方向を向いて、思いにふけっているようでした

絶対に穢されないもの

絶対に穢されないもの
人から借りた言葉で人を動かせたとしても、心は動かせません。

経験が伴い、言葉に魂が宿っていないと。
自分の言葉でないと。
想いと真心がそこにないと。

想いを何で示すか。
心が動く「体験」が出来る場所を、今一度考えてみる。

世界には絶対に穢されないもの、そして場所がある。
それは真実

Anju
*雲の流れは、全てを天に任せている(信頼)動きです。
天の想いを様々な形で示す。
一瞬だって、同じ場所で同じ形があるわけではありません。
今日という2度と戻らないこの瞬間を尊んで、言葉と経験に魂をこめる生き方を…

役行者と薬草 -念ずれば花開く-

役行者と薬草 -念ずれば花開く-
当山の境内・中境内には、さまざまな薬草 ハーブが生い茂ります。
この時期は摘み取り作業に入り、神仏へまずは献花をし、その後乾燥させたり、チンキを作ったり… 植物のエネルギーを頂きます。(*これらは例えば奥駈修行受入などで様々な形で使用します)

薬草というのは、古来より神聖な場所の浄化のために植えられ、西洋では、牧師や修道女が教会の庭で育てた薬草を調合し薬とし、民へ施し、心身の浄化 治療に用いられてきました。

万葉時代、役行者も、自然の中で生い茂る薬草の力を借り、自身の怪我や不調を治癒し、また里で治癒を必要とする人たちを診て(看て)いた、と多くの伝承が残っています。

祈りとともに存在する植物たちと、自然の中の薬剤師でもあった役行者。
役行者をお世話していた前鬼・後鬼。
当山では、万葉当時からある”柿の葉“を、前鬼・後鬼へお供え致します。(お寺の故実に則る)
柿の葉はビタミンを多く含み、山中の貴重なビタミン摂取源でありました。

このように、神仏へ献上される植物にも、すべて意味があり、心を込めて「お供えをする」ことは、法要神事 そしてお祭に深く関連しています。

さて、西洋のハーブですが、浄化鎮静力が強いラベンダーが、今年も弁財天社の側で咲きました。
今では腕いっぱいの花束が作れるほど収穫できますが、ここまでくるのには、山の土壌も関係しますが、10年という月日がかかりました。(最初の数年は一掴みできる程度の量でした)
何事も、大地に根を張り、大輪を咲かせるまで…1年 3年 5年 7年 10年という月日が必ず必要です。

私たち人間の祈りや想いも同じ。
日々の想いの積み重ね、祈りの実践が、信念となり信仰となる。

今日やって明日変わらなくとも、腰を据えて長い目で物事を見ることの大切さ。
目に見えない土の下の根の部分の大切さ。

念ずれば「絶対」花開く。
信じる、ことを信じて…

Anju

当山の薬草 ハーブリスト: 大和当帰 フジバカマ 大和橘 セージ 鳴子百合 どくだみ ローズマリー ラベンダー ネトル ペパーミント レモンバーム スギナ 等

祈りと医学 CAREとCURE -中部さい帯血バンク 講演-

「祈りと医学 CAREとCURE 」〜中部さい帯血バンク 講演〜

本日、三重県で初の臍帯血採取施設となられました、三重県鈴鹿市 白子ウィメンズホスピタルにて、さい帯血採取施設 教育訓練内の講演を担当させて頂きました。
〜さい帯血がつなぐ生命の輝き〜

もし、医療の現場から「心」「祈り」「想い」が取り除かれてしまったら…それは医療の限界を意味する、と現場にいると強く感じます。

祈りの現場と医療の現場は、共通点が沢山あります。

アプローチが違うだけで、救うという使命感や、寄り添う姿勢と気持ちは同じ。
「生き方」「死に方」と真っ直ぐ向き合う現場。

「医療」は「心」です。
「祈り」は「医療」です。

祈りはイノチ、イノチは祈り。
想いは確実に生きる力となります。

60億とも70億ともいわれる、地球上に生きている人類。
生き 生かされているのは、私たちだけではありません。
自然も動物も植物も、みんな共に生きている。
イノチの始まりは皆同じトコロから産まれていて、すべては繋がっている 「一如」-

そう思うと…「他人事」なイノチはありません。

さい帯血バンク様との活動を通して、医療に携わる方々と共に、心と体のCAREとCUREの繋がり、祈りと医学の密着性を、お伝えし続けることの重要さと使命感を噛みしめています。

Anju


日本赤十字社 近畿さい帯血バンク様とのご縁から始まり、各病院(産科 婦人科 小児科)で、医療従事者の皆様(と妊婦さんを含む場合有)に向けて行われる教育訓練 講演担当は、今年で7年目に突入しました。
医師 看護師 助産師 医療事務職の皆様への教育訓練様子

*中部さい帯血バンク <さい帯血ってなに?>↓
https://www.chubu-cbb.org/entry1.html

近畿さい帯血バンクに次いで、中部さい帯血バンクは、移植施設(主に血液内科)への臍帯血提供数が2番の実績です。(*2019年1月-5月時点)
赤ちゃんの最初のボランティア

近年、血液の病気(特に白血病)の新薬・治療の著しい発展が話題になっています。

その中で、さい帯血移植・骨髄移植は、重篤な血液疾患の治療に役立っています。

プリンストン大学からのご報告

<<アメリカ プリンストン大学からのご報告>>

本日、アメリカより来日されているトーマス・コンラン教授と、京都大学の研究関係者 教授の皆さまがご来山されました。

襖の中から発見された古文書が、櫻本坊に関する文書とわかり、研究が進んでおります。

現時点でのご報告を頂きました。
今後の展開が楽しみです。

Anju

https://www.princeton.edu/news/2018/11/28/east-asian-studies-professor-and-librarian-uncover-rare-japanese-medieval-documents?fbclid=IwAR2mE4Iqqxf9QLetE2Ymw5RzG_yZ9nMCd2egXRTOCdkUk-43dTMxBYEP2qE