拝観停止のお知らせ
平素より皆様には、あたたかい御心を向けて頂きまして、心よりありがとうございます。
下記日程にて、法要のため、終日お堂の拝観を停止とさせて頂きます。
🔸8月20日(水)
※外からのご参拝は、通常通りご自由にしていただけます。
※授与所窓口(朱印・授与品の頒布)も、通常通り8:30〜16:00 開いております。
何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
今月のイヒカ塾(8/9) 「地蔵 ~笑う大地の女神のお話〜」をご受講下さった皆さま、ありがとうございました✨
六道のなかでも、特に苦しい地獄で、人々を救おうとしてるお地蔵さまにも、きっと悩むことはある。
「慈悲」とは具体的にどういう気持ちのことをいって、どういった行いのことをさすのか。
「慈悲があるから、悩む」
悩む事も、慈悲なんだ。
他人はどうなってもいい。自分さえ良ければいい。
その思考・言動が生み出す結果は、自分も、誰も、幸せにできません。
人間、考えることをやめたとき、悩むことがなくなったとき、問い続ける姿勢を諦めたとき…この世の地獄とは、気付かぬうちに、そんな無明の中を生きることなのかもしれない。
考え悩み続ける。
他人事は、いずれ自分事となる「縁」の巡り合わせを、知る。
イヒカ塾では、日常で実践していける学びを、様々な観点から楽しくお伝えしています✨
次回も、皆さまのご受講を心よりお待ち申し上げます✨
<<次回 イヒカ塾日程>>
10/18(土)「烏枢沙摩明王 ~氣枯れと清めのお話~」
12/13(土)「天狗 ~山に降り立った流れ星のお話~」
人は多くを人から学びます。
愛も別れも、喜びも苦しみも。
思いやりも憎しみも、生きる意味も死ぬ覚悟も。
そしてそれは全て、「生命」があってこそ実現・体験できることばかりです。
その生命が結ばれている源には、奇跡としか言いようがない「ご縁」の連続があります。
お盆や歴史の記憶を風化させない記念日を含め、身近にイノチを見つめる8月。
人が真に死ぬトキ-
本当の「死」とは、誰も思い出さなくなるトキです。
話題にしなくなり、そして記憶から消えてしまうトキです。
1番の供養は、肉体は側になくても、心の中で共に生きているあの人のことを、いっぱい想うこと。話しかけ続けること。いっぱい話題に出して、思い出を語り継いでいくこと。
常に私たちを、1番近くで、愛し寄り添ってくれている存在。
自分が今目の前で見ている世界を、あの人も一緒に見てくれている。
そこに幸せと感謝を感じることができれば、悲しみを消すことは出来なくても、今を前向きに生きる選択は可能です。
あの人が生きたかった、この世界。
その世界を生きる、あなたはいま、どう生きる?
「こんな生きにくい世界」もしそう思ってしまったとしても、現に生かされている、この世界で。
そんな風に、いつも問いかけられているようで、それに答えていける生き方をしたいと、特に想いが深まる8月。
当寺院 宝聚堂にてお預かりしております、豊臣秀頼奉納『大般若経六百巻』の調査が、東京大学史料編纂所様・元興寺文化財研究所様・和歌山県立博物館様・大淀町教育委員会様合同で、今年も行われています✨
数年に渡り続く本調査、調査員皆さまのご尽力に、深く深く感謝申し上げます。
近年、櫻本坊で祀りお預かりしている神仏像や、宝聚堂の奥で眠っている史料などへの調査が増加し、年間を通して、専門職の皆様とのご縁が広がっています。
完璧な形・姿で残されているものが殆どないなか、「これもない」「あれもない」「欠けてばかり」ではなく、「ここまで残っているのが奇跡」「これだけ残っていれば何とか紐解いていける」「あるものから見つけていこう」…そんな風に、失われたものへの失望や執着よりも、今ここに有るものに向けられる希望と期待。
出会うはずのない、歴史の先人や偉人たちの、「あの時の祈り」が「いまの願い」に繋がる感慨深さと有難さを、じんわりと感じる日々です✨