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やまと ことのは つづり

聖地巡礼「弥山」登拝修行ご案内

聖地巡礼「弥山」登拝修行ご案内
〜1泊2日コース 女性大歓迎!〜

開催日: 令和7年9月14日(日)~15日(祝・月)

吉野~熊野に至る、約100km近い距離で繋がる、奥駈道。この道中には、75か所の靡(なびき)と呼ばれる霊場があります。その第54番目が、紀伊半島のど真ん中に位置する1895mの高山、「弥山」。

この山の名は、古代インドの世界観で「宇宙の中心にそびえ立つ」とされた“須弥山”に因むとされ、その山頂には天国があると憧れられた通り、実際に登るほどに、更に上へ上へ景色が伸びていくような、不思議な感覚に包まれます。

晴れた日は、同じ目線で拝むご来光、自分も星のひとつになったような夜空に、私たちも自然の一部であったことを思い出させてくれる、雄大な姿。

この度の巡礼では、弥山山頂にある天川大辨財天社奥の院(弥山神社)参拝、また南側に同じく聳える、役行者が法華経八巻を石鉢に入れ奉納された八経ヶ岳(標高1914m・近畿最高峰)を参拝します。

近畿地方で、最も空に近い場所に立って、手と心を、思いっきり伸ばしてみませんか。

山の修行が初めての方を含め、誰にとっても、いろんな形で楽しめる山、弥山。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

行程詳細・お申し込み方法は、当院HPよりご確認ください✨✨✨
https://sakuramotobou.or.jp/event/2025/2025091415.html

「修行」という言葉に捉われない

形のある修行と、形のない修行。

お釈迦さまが、菩提樹のもとで悟りを得られて、真っ先に人に伝えた説法が、まさに修行の本当の意味について、でした。

日常生活や社会を切り離して、目の前に時間・場所・次第・道具・手段(方法論)を提供され、何かを行う、その行為(作法)そのものだけが、修行ではありません。

特定の形・時間・空間に限られている「やり方」ではなく、ありとあらゆる形・空間・時間に通じる「在り方」こそが、最も根本的な修行の精神である、ということ。

「分かる」「できる」…頭で理解するだけでは意味のない、「形ある修行」。

その「分かった」こと「できた」ことを、日常・社会で生きる「形のない修行」の中で実現しないと、その知識は単なる理屈・空想・趣味となりかねません。

結局最後は、今この時、この環境、この場所で、コツコツと真面目に懸命に、人間としてどう生きるか。周りの人たちと一緒に、どう、誠実な想いを繋げていくか。

「修行」という言葉に捉われない。

毎日、日々、「生きる行いを修める」ことの積み重ねを、大切に。

写真は、夏の作務のひとつ、境内の草抜き✨

形なき修行(陰徳を積む)にご同行下さる方々の存在に、深い感謝をこめて。

何者かである前に、人であれ。

「何者かである前に、人であれ。」

泥沼は、尊い。

花にだけ目が行きがちですが、咲かす力となった地下の根っこの存在を、忘れないように。

初心・謙虚さを、見失わないように。

吉野弁財天社(聖天堂前)の側で咲く蓮🪷今年も美しく彩を添えてくれています✨

結ばれていたら不安はない

毎年、七夕の日は、吉野全山をあげてのお祭り「蛙飛び行事」が行われます。

そして長年の伝統として、行事出仕のため来られる、福井県若狭 行者講の皆様が、当院に入宿されます。

また翌日の8日は、行事の一環として、大峰山への登拝「蓮華会入峰修行」が続きます。

先ほど7月7日夕方、当山本堂に於いて 行者講の皆様と共にお護摩が焚かれ、道中安全が祈られました。

薄暗くなる時間帯、本堂から放たれる護摩の炎の明るさと、皆様の読経の声に、思わず立ち止まってしまう、有難い瞬間✨

長年ほっこりと、優しく、あたたかく繋がるご縁と笑顔に、感謝の気持ちで溢れる、毎年の七夕🎋

7月8日「蓮華会」入峰修行 出発時の様子✨
午前4時半、櫻本坊 仁王門前にて。金峯山寺 本隊と合流の様子。

毎年、吉野全山をあげてのお祭「蛙飛び・蓮華会」行事出仕のため来られる、福井県若狭 行者講の皆様は、7日から当院に入宿され、本日8日 午前4時半、金峯山寺 本隊と合流し大峯山へ⛰

毎年、心あたたまる元気を沢山頂く、1年に1回の、七夕の尊いご縁✨

連日の猛暑の中でのご出仕・ご登拝、本当にお疲れ様でございます。

皆様のその笑顔にお会いできる次の七夕の日を、心より楽しみにしております✨

また、明日より、大講堂は通常通りご拝観して頂けます✨