明日の19時半~20時に放送予定のNHK総合「かんさい熱視線」にて、大峯奥駈修行が紹介されます!
関西エリアの方はぜひご覧ください(*^-^*)
http://www4.nhk.or.jp/P2852/x/2017-01-27/21/45492/8207829/
GAGA | ブログ@櫻本坊
やまと ことのは つづり
人の間で在る人間
当山に携わる私たちが、大切にし、目標とする生き方そのもの、となっている言葉があります。
「他者満足」を生きる
…
この言葉は、幼い子が、海岸で見つけた綺麗な貝殻を、宝箱に入れてベッドの下に隠すように、そんな風に、ずっと心の中にしまっていました。
トキがたって、鍵をかけていた宝箱を開け、あの頃の思い出の貝殻を、そっと手にとってみる。
そっと目を閉じて、あの頃の波のメロディに耳を澄ましてみる。
遠い日のあの頃は、まだ何を意味するか分からなかった事が、時間と経験という熟成期間を生きる中で、海岸で拾った時の原点に想いを馳せられる。
…
「他者満足」という言葉を聞いて、真っ先にどう捉えますか?
「いやいや、人よりまずは自分でしょ」
「他人のために自己犠牲なんてしたくない」
「自己満足の反対語?」
「人のために、こんなに身を削りました!」
「あなたのために、ここまでしました!」
「私なんかどうでもいい、あの人さえ幸せなら、それでいい」
状況によって、人によって、捉え方、考え方、実践の方法、形はそれぞれあると思いますが、私が教えられ、そして目指す「他者満足」な生き方は、決して「自分を犠牲にして他人に尽くす」ような意味合いではありません。
そういう意味で捉えられやすいのが、現実だと思いますが、それは違います。
何も自分を犠牲にして他人に尽くす、ことでは決してなく、まずは自分を愛することから全てが始まる、ということです。
温泉のように、源から溢れる止め処目ないお湯が、そこに浸かる人を幸せにしてくれるように、自らの中から溢れる本物の愛や幸福感が、周りの人をも幸せにしていく。そしてその人たちの幸せを感じれることが、更に自分の幸せへ繋がっていく。
他者満足であることは、まず自分のありのままの姿や状況を受け入れる努力をし、いかなるところからも希望を見出し、まずは自分を信じ愛し満たすこと。
自分を信じ愛し、まずは自分を満たしてあげなければ、人を信じ愛し、人の心を満たし笑顔には出来ないからです。
温泉、湧いてないと、そこに人は浸かれません!
太陽、輝いてないと、大地を照らせません!
サンタクロースの袋が空っぽだったら、人が喜ぶプレゼントは何も出てきません。
マザーテレサが「愛の反対は無関心」であり「世界平和のために出来ることは、まず家族を愛すること」と言ったように。
まずは自分という存在と人生に関心を持ち、そして家族を愛す。
家族の幸せが、それが自分の幸せで、その先に、自分や家族の幸せだけでなく、人の幸せを願い、人の幸せに繋がっていくから。
人の幸せが、それが自分の幸せと感じれる日々が必ず来るから。
綺麗事で済ませれない現実も多くある中で、生きるより死ぬ方が楽だと考えてしまうほど苦しい場面も時折ある中で、自分の置かれた状況を受け入れ、それでも自分の人生を信じ、夢を持ち未来へ前向きで、自分と共に生きる存在…人を愛し思いやる努力を怠らない。
「ありがとう」と誰よりも真っ先に言葉にして伝えていける。
だって自分を愛することは、その生命と、自分を生かしてくれている全ての存在とご縁に感謝することだと思うから。
だからこそ実現していける「他者満足を生きる」だと思うのです。
与えられた自分の人生を真っ直ぐ生きる、こその言葉だと思うのです。
「あなたと話してると、見てると、なんかこっちまで笑顔になれる!元気もらえる!ありがとう」
「え?そう?そう言ってもらえると嬉しい!私もだよ!ありがとう」
人と人の間で生きている時間が、こんな何気ない一瞬一瞬で満ちていって欲しいな。
世界をその信念と心で動かし、多くの人の心にのこる偉人達の1人、ネルソン・マンデラの言葉で、今日のブログを締めくくります。
“One of the challenges of our time, without being pietistic or moralistic, is to re-instil in the consciousness of our people that sense of human solidarity, of being in the world for one another and because of and through others. ”
(Steve Biko lecture 10/sept/2004)
-今の時代に取り組まなければならないことの1つは人間の連帯感、つまり
「お互いのために私たちは世界に存在する」
「他者のおかげで私たちは存在する」
そして
「他者を通じて私たちは世界に存在する」
という認識を国民の間に再び浸透させることだ-
自己と他者
他者と自己
私とあなた
あなたと…
わたし
Anju
NHK取材
未ち満ちて道
2017年の幕が開けました!
おめでとうございます!
今年の抱負は、何かありますか?
当山の抱負は「straight・まっすぐな柱」「unchain・解き放つ」「passion・波をたてていく」です。
去年の春開設されたこちらのブログ。
秋頃からは特に、多くの方にお声をかけて頂きました。
同じ志を表明して下さる方、前向きな温かいお気持ちもあれば、批判や否定や拒絶の視線やお言葉もありました。
当山の軸にある想いをどう伝えていこうか、変えていきたいと強く願う事を変えていけるんだろうか、意味のないことをしているのではないか、想いを文章にすることで本当に伝わっていくのだろうか、何も変わらないかもしれない。
でも、やってみないと、言葉に出していかないと、何も変わっていかないことがある。
個人のブログではなく、櫻本坊というバックグラウンドがあるなら尚更、誤解をうんだり迷惑をかけてはいけない、と何処まで文章で表現していいのか、その線引きというのがまだ定まっていませんでした。
が、新しい年が開き、恐れずにどんどん進んでいこうと決心できました。
心をぐるぐると巻きつけていたチェーン、そのチェーンは少しずつですが緩められてきました。
今までは、その緩んだ隙間に、外から光の筋が入り込む受け身でいましたが、今年からは、内側から外に光を放つ、その発信の本格化が始まったと思います。
ちょっと日常より濃い場所にいる中で、長く見てきた表と裏・光と闇・外と内。
素晴らしいところ、良いところも多く実感する中で、裏の裏の様々な正反対のことも見て聞いて経験してきました。
でも全てに+-があり、陰陽があるように、どんなことも繋がっていて、球体のように色んな側面がある。
一部を見て全体を語らないことを教えられました。
変化の実現を更に可能にするのに、遠慮していても意味がない。
なので、こちらのブログも、もう少し具体的に踏み入った事を書いていこう、今年はもっとハッキリと言葉を選んでいこう、と計画しています。そして何かしら、何らかの形で、この想いが繋がっていくことを信じています。
あえて波をたてて変化を促していく、ブログが炎上してもbring it on!です。
そこが「passion・波をたてていく」の抱負にちょうど当てはまります。
一番伝えていきたいこと。
どこに心があるのか。
そこに心はあるのか。
なぜこの道をいくのか。
この道を歩み始めた時の志や想いは何だったのか。
原点・初心を、今この時だからこそ、今一度振り返って再確認しなきゃ、と感じずにはいられません。
どの世界でも言えることかと思いますが。
どんなに形と型があり、衣装を着、何らかの資格や肩書きがあったとしても、そこに心・真心がないと、何の意味も持たないから。ただのかっこつけのコスプレイヤーで終わり、周りもそういった目でしか見なくなるから。
人からこう見られたい。思われたい。特別なことをしているんだ。だから偉いんだ。
ある意味で、この考え方というか、周りの見方も、こういった思考回路の習慣が出来上がってしまっているように感じ、そんな変なプライドは、捨てるべきやと、私は言いたい。
そういった習慣が当たり前になってしまっていることに、危機感をもっと持ってもらいたい。
性別に国籍に職業に肩書き、組織の大きさに人数の多さ、お堂の大きさに仏像の大きさ、「文化財」という肩書きの有無・・・
祈りの道にそんなボーダーは本来関係ないはずだから、そういったことを取り払い、何が一番大切なのかを再確認していきたい。
ビジュアルで目に見えることだけを見るのではなく、見えてないようで見ていること、見ているようで見えてないこと、星の王子様の心の目を磨いていきたい。
そこが「unchain・解き放つ」の抱負に当てはまるところ。
祈ることって、なんですか?
人の評価を得るために、この道を歩んでいるんですか?
「形の姿勢」ができても「心の姿勢」がなっていないと、あの有名な劇団四季の稽古場の言葉通りになってしまうと思うのです。
慣れ・だれ・崩れ・去れ
神仏と人間を結ぶ柱は、心しかない。
その柱を高くまっすぐ太くしていくのも、心でしかない。
手塚治虫のアニメ「火の鳥」が、空に向かって真っすぐ光の柱をたて飛ぶように、その真心・祈り・想い・・・が運ばれ、そして通じるためにも、「運心」「心通」の意味を、今年は特に発信していきたいです。
そこが「straight・まっすぐな柱」の抱負に当てはまるところ。
この3つの柱で、今年も前進していくのみ。
皆さん一人一人の火の鳥の柱が、天高く伸びる1年となりますよう、お祈りいたします。
Anju
シンポジウム~奈良編
『生命 再生 原点 祈り』
私達が想像する以上のものが
そこに存在する偉大な自然から
目に見える形、目に見えない形で
私達は生かされていること
太陽の光と暖かさに感謝する心
光は希望そのものだから
暖かさは幸福そのものだから
大地の上に立てる尊さに感謝する心
田畑に育つ食物は生命そのものだから
踏みしめる一歩の支えそのものだから
海川雨の水の循環の時間に感謝する心
全ての命へ送られる贈物そのものだから
私達の母なる存在そのものだから
空や山や川や地には神様が宿っていて
全てには神仏の真心が満ちていて
私達の命をいつも守ってくれているから
自然を敬い共存を尊ぶ姿勢には
知らずのうちに神仏へ祈る心が宿り
その circle of life-命の循環-の営みに
感謝する気持ちで溢れているはず
祈りの意味とは
その感謝の心で日々日常を丁寧に生き
自分の命・人の命と真心をこめて向き合うこと
でもあるのだと思います
…
「他者満足」という言葉を、私は愛する人に教えられ、その生き方を目の当たりにしました。
でもそれは、何も自分を犠牲にして他人に尽くす、ことでは決してなく、まずは自分を愛することから全てが始まるということでした。
温泉のように、源から溢れる止め処目ないお湯が、そこに浸かる人を幸せにしてくれるように、自らの中から溢れる本物の愛や幸福感が、周りの人をも幸せにしていく。そしてその人たちの幸せを感じれることが、更に自分の幸せへ繋がっていく。
自らの原点を愛する
それは
生命を愛すること
自分を愛すること
人生を愛すること
家族を愛すること
人を愛すること
自然を愛すること
神仏を愛すること
そして
祈りそのものである
ということ
奈良から日本へ世界へ
この愛と祈りの想いが、いっぱいいっぱい降り注ぎますように!
メリークリスマス✨
Anju
イブという特別な日に足を運んで下さった皆様、縁の下の力持ちの多くのスタッフの皆様、そして、幸せな繋がりを頂けた、保山耕一さん率いる制作スタッフの皆様。
心の底から湧き出る感謝の気持ちで、心がいっぱいです。