GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

なら六観音 華絵巻

We now officially became one of the pilgrimage sites related to Kannon -the goddess of mercy- in Nara.



3月18日「なら六観音 華絵巻〜飛鳥・吉野・多武峰〜」開闢法要が、談山神社にて執り行われました。
6つの社寺が集まり新たに、観音霊場会を始めさせて頂き、各社寺でこれから毎年法要が執り行われていきます。

都会の喧騒を離れ、観音さまにお参りして、癒しの奈良を感じていただきたい、という想いから誕生したこちらの霊場会。

当山の大講堂には、聖観音さまがいらっしゃいます。こちらの観音さまは、人の集う所を好まれ、衆生の魂を尊び、より近くで寄り添って下さると伝わります。その伝承から、大講堂にお祀りさせて頂いております。

「なら六観音 華絵巻〜飛鳥・吉野・多武峰〜」の繋がりが、多くの方の願いが成就する道となりますように。

*また、こちらのチラシを各社寺の拝観受付でご提示いただくと、オリジナルポストカードがプレゼントされます。

ぜひお参り下さいませ

Anju

3.11 -同じ空の下で-

14:46 11/03/2011
“When the stars appear and you go to sleep, there’s somebody praying under the same sky that you can still be smiling tomorrow.
I’m praying for you from far far away..we all are under the same sky”
-Under the same sky by Ayaka
(みんな空の下 -絢香)

宮城県石巻市から届いた護摩木

現地の木を使い手作りされた護摩木に、深い祈りと願いを込めて、当山に送られてきました

震災後、復興を願う大護摩供を、宮城県石巻市と蔵王町で焚かせて頂いています
その護摩木を、3月11日、今年はこちら当山にて焚かせて頂きます

人は痛みを忘れていってしまう生き物だけれど、その痛みをあえて忘れず、生きていく全ての原動力とする人達がいる
悲しみからスタートする未来への夢や、愛する人の死が繋げてくれる生きる力が存在する

あまりにも理不尽で矛盾で不公平だと、感じずにはいられない現実も多く起こるなか
「祈ったって何の意味もない」
そう心が崩れていきそうになる時も、正直あります

でもそれでも、愛する人の無事を願う気持ちと、この世界が平和であってほしいという想いは、皆一緒だと思います

今日明日で変わることはないかもしれない
でも1年後・3年後・5年後・7年後・10年後…全ての点が線に繋がる日が来ると信じて…
護摩木1本1本に込められた、その願いと想いが…祈りが…届きますように

未来は空っぽじゃないよ、と同じ空の下で生きるあなたに、この願いと想いが…祈りが…届きますように

Anju

空と大地の通り道

Inari shrine-harvest god-service
a tiny single seed could grow to a huge tree giving us shades to rest in summer days and sunlights through their leaves to comfort in winter days.

Our origins is also a seed, an egg; I wish to be like this single tree.. Could provide lots of sunshine and share the rain drops with the Earth:)

今朝7時より、高倉稲荷大明神の祭礼を行わせて頂きました
梅は、ゆっくりと1輪1輪咲きほころび、祝詞を観ずるかのように鳥が鳴き、そこで感じる風の色に春を見たような気がします

目の前に並ぶ食事が、自分たちの心身を築いてくれている-you are what you eat-
食卓に届くまでの道筋も、目に見えるものではありません

大河の源流と同じく、生命の始まりである土の中の小さな小さな種(seed)と、軸となる根(root)もまた、なかなか表には出ません

雨が降り土や葉が養分となり、太陽が包む光の中で生命を育む植物・食物
その側で共に命を育む幼虫や昆虫達
その生命を見守り、各家庭に届けて下さる農家さんや人の手
だからこそ、優しい気持ちで調理し、その生命を大切に頂く気持ちと感謝の心を忘れない

氣 丹田 精神…
心身を整え、ぐっと踏ん張る力の源を表す漢字には、お米や田んぼが入っています

「氣 血 水」の巡りをスムーズなものにしてくれる、自然からのエネルギーのフィルターとして、私たち人間は、空と大地の通り道に生きている

今日も、皆さんが食卓を囲む時間が、愛に溢れ笑顔で満ち、その生命が喜ぶ時間でありますように

Anju

「母は強し」-役行者母公のお話-

There is a statue of En no gyoja’s mother in one of the halls at Sakuramotobou.
Just like us, the founder of Shugendo En no gyoja had mother. While the mountains resounded with his prayers and spells, she was also praying for him.

When people heard of Shugendo, so-called “tough trainings” “performing-like rituals” were more likely focused and stood out; but that’s not all of its world.

There is always another side of story and different point of view; we would like to share also the gentle vibe through his mother:)

どうしても荒々しいイメージを持たれることの多い修験ですが、それは全体の一部。それが全部ではありません。
当山の大講堂-大広間-には、聖観音像・役行者母公像が鎮座されています。

実際お参りして出会って頂くと、「大丈夫よ」と安心させてくれるような観音さんの穏やかさと、「迷わず進みなさい」と言ってくれているような、丹田から湧いてくるお母さんの力強さ…

何とも言えないお二方の存在感を感じて頂けると思います。

この空間もまた、陰陽そのもの。

修験道の開祖である役行者さんにも、私達と同じように母の存在があり、臍の緒そのものである命の絆がありました。

役行者さんが山で行をされている間、同じように母も祈り息子を想う。
母が子を想う気持ち、子が母を想う気持ち、どの時代も、その繋がりは密接です。

そして…どの時代も、母は強し。

私たちは、身近に当たり前に居てくれている存在を、ついつい忘れがちです。

生かされているのに、自分1人の力で生きれているように感じたり、人の支えがあってこそ達成できることも、まるで自分1人で全部やったと勘違いしてしまったり。

役行者さんも、愛の源である母、側で心身尽くしてくれる前鬼・後鬼、自然の包容力、祈る先に繋がる神仏…

全てが一体で一如で、役行者さんたった1人で歩んでいた道ではない、と思います。

だからこそ、祈願の前に、まず感謝をする心を忘れない。

誰1人として、たった1人で歩んでいる道はなくて、たった1人で成し遂げれることはないと思うから。

自分を人を思いやる気持ちの先に、繋がる祈りと愛があることを、大講堂の空間は教えてくれています。

Anju

キジの満ち未ち道

Had special visitor Pheasant at Inari shrine -the harvest god-, bringing us harmonies on this new moon day.
Both adding and subtracting are necessary to complete the formula; just like everything does include moon cycles or even how we humans could affect each other:D yin and yang!

旧暦では1日は新月、15日が満月という月の満ち欠けのサイクルで、多くの物事が動いていたようです

今日の1日詣りも、その1つ
各お堂・各お社・各神棚に、お水・お酒・お米・お塩をお供えさせて頂き、榊を新たなものにし、若干背筋が伸びる思いが募る1日と15日

新月は新しいことを始めるのに最適な日
心身のデトックスが高まる日

咲き始めた梅を横目に中庭のお稲荷さんへお詣りに行くと、驚くことにキジがいました
月の満ち欠け含め、全てに陰陽があり、全てにバランスが存在する

当山の門をくぐると、きっとこの空間も、様々なバランスの在り方・取り方が存在するんだろうな、と感じました

未ち満ちて道

今朝のキジも、今日の当山に必要な調和に、満/未をもたらしに来てくれたのでしょうか

私たち1人1人にも、その空間にもたらす陰陽があるのなら、全ての出会いと別れに意味があることは、言うまでもないですね

Anju