GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

道の途中で待つ光

Caretakers at sakuramotobou up mt.Ohmine

9月23日 午前3時
大峰山上で戸閉式があり、5ヶ月間の修行者受け入れの季節が、今年も終わりました。

毎年、山上の櫻本坊 参籠所で守をして下さっている「縁の下の力持ち」の男性陣の皆さんも、本日山を下り、当山にて集合。
また他にも多くの方がご奉仕で登って下さり、戸閉&参籠所のお世話をして下さいました。

山は人の人生観を深め、人の目に煌きを宿す聖地だと、山から戻ってこられる方の表情を見ていると感じることです。

祈りの道は、生命の道であり、世界平和・人類の幸せの祈願をする道。
でも、祈願の前に、まずは感謝をする道。

感謝から全てが始まる道。
全ては真心があって繋がる道。

縁の下の力持ちの皆さん
ありがとうございました

Anju

原点に帰る〜聖天さん〜

肌に感じる風、そして太陽の光は、秋を感じるようになりました。

田んぼの稲の背の高さやゴールドへの色の変化、夕陽の色と周りの雲、夜空の透き通り感、虫の声…様々な場面で、夏の終わりの近づきを知らせてくれています。

体の細胞レベルでは、季節のチェンジを本能的に感じ取っていて、自然と欲する食物や飲物も変化していることを実感します。

どんな場所にいても、このような自然との繋がりの中で感じ取れる素直な感覚というものを、いつまでも忘れずにいたいな、としみじみ感じるこの頃です^^

Fall sky

夏を過ぎると、秋の聖天大祭、天武天皇祭へ繋がっていきますが、今日は、聖天さんについて少し触れようかな、と思います!

今年始めに、当山の聖天堂の前に、新しく絵馬が仲間入りし、良縁をお祈りする、1つの目に見えた形での繋がりというものが出来ました。

風がふいた時、カラカラ…と絵馬と絵馬が当たり音が静かに響く境内。
神仏と私達人間にとって、こういった風や音というものも、言葉ではない繋がりではないのかな。

Ema1

結婚や恋愛のみならず、家族 友人 仲間 仕事 学校 地域 社会 自然 神仏…全ての繋がり、絆の中での、必要とし必要とされる素晴らしいご縁をお祈りします。

また因縁や悪縁というのも、断ち切れるように、乗り越えていくため自身が強くなれるように、支え守って下さるよう、お祈りする場。

ご縁は繋ぐだけでなく、お互いにとってベストな形での関わり方や距離というものの、バランスではないのかな、とも感じます。

Handmade

聖天堂には絵馬の他にも、聖天護摩木、他お守2体(聖天 巾着守&十一面観音 身代わり守)があります。

巾着守は、完全な手作りのお守となっていて、中に入れる水晶、巾着の布地や縫い糸、紐や台紙、使用する針や工具に至るまで、聖天堂でご祈願してから、1から作らせてもらっています。

以前、天狗さんのお守紹介の時にも触れたことですが、こういった何気ないお守1つにしても、神仏のお力をお借りして守って頂く、という感謝の気持ちを第一に持って、これらを持たれる方の幸せに繋がっていきますよう、そのためにも場の空気を清らかに保つ、人間としての出来る限りの努力は怠らないよう心がけています。

さて
今までの記事の中で、繰り返しお伝えてしてきた当山の「変化」の中で、一番大きく変わろうとしているのが、聖天大祭ではないでしょうか。

今年から、聖天大祭の法要の内容や時間帯など、当山の歴史の中でも、大きな変化の年となります。

聖天さんは、本来完全秘仏であり、浴油秘法供は本来導師のみが行うということ、本来のあるべきお姿、本来の方法で、聖天さんをお祀りする必要があると強く感じたからです。

今まで当山で行われていた形での、夜中の浴油秘法供は、決して「ナイト ミュージアム」ではありません。
非常に、非常に厳粛なはずの法要が、時代の流れの中で違う形へと変わってしまっていると感じずにはいられない現状がありました。

人間の都合ではなく、神仏が本来求められている形で、キチンと法要をさせて頂きたい。
人を喜ばせるため、というのが1番の目的ではなく、根本には神仏が喜ばれる(求められる)形&姿勢&心持ちで、まず第一に神仏と向き合うということ。

日々の法要、祭礼の行事の大小に関わらず、1つ1つ心をこめてするのは当然ですが、その中でも、聖天大祭は、特に非常に、非常に厳粛な法要でありました。
そして、それは、これからも変わりません。

聖天さんの側に必ずいらっしゃる、十一面観音さんを、本年度より、御前立ちとしてご開帳させて頂くことになりました。

10月1日 午後1時より、聖天尊 本地仏 秘仏 十一面観世音菩薩 特別ご開帳法要

夜中の浴油秘法供はございません。ご注意下さい 

文面でのお知らせ、ホームページ&フェイスブックでも随時更新しておりますが、毎年ご参拝の方にお伝え頂ければ幸いです。

原点に帰り、初心に戻り、良い方向へと必ず向かう、この「変化」が、多くの方の幸せへと繋がる道しるべとなりますように。

Anju

 

マグネット

8日24日は、地蔵尊大祭があり、ご先祖様や水子、大切な方々のお供養をさせて頂く日でした。

実は少し前まで、なぜ日本では、亡くなった人への行事や法事などが、こんなに長い年月をかけて沢山あるのかな?と疑問に思っていた時期がありました。
仏壇にお供えをし、お墓を掃除したり、お盆参りがあり、家族が集まり、またこういった法要行事が盛んに各地で行われ、いつもより少しばかり、故人を意識する時期。

お盆という時期に示されているように、あっちの‘‘目に見えない世界‘‘と、こっちの‘‘目に見える世界‘‘、この2つの世界の壁が薄くなって、大切な故人の方達との距離が近くなる?
そのような日本独特の、故人との魂の繋がりを大切にする考え方に、あらためて興味深いというか、当然に営なまれ続けている行事1つ1つの意味を、きちんと理解したいと思うようになりました。

もちろん、時代の変動の中で、ライフスタイルや考え方、価値観など、日本のこういった行事も、形が変わりつつあります。
それはそれで、変わらぬ真実というものは繋げ、そして時代に応じた形に変わるべき所は、変わっていくことを受け入れていくだけのこと。
何より大切なのは、心がどこにあるか、だと思うからです。

お盆や、こういった供養という法要などは、暗くしんみりなイメージがつきものですが、命を祝福する時間でもあると思うようになりました。
今自分たちがここに生かされている命に感謝する、自分の命を繋げてくれた、ご先祖様の命と人生、その人たちが出会った数えきれない人たちとのご縁と奇跡に感謝する。
その誰一人と欠けても、今の自分は存在していない。自分のご先祖様達だけでない、全ての先人の命も繋がっているから。
だから、お盆という時期は、あらためて、命の繋がりに感謝し、命を祝福する時間なのかな、と思います。

様々な理由での死に直面し、故人を想うことが辛かったり、穏やかに向き合えないことも当然ありますが、自分の命という、与えられている時間を生き抜くことだけは、それだけは投げ出したくない。
何であの人が死んでしまって、私は生かされたのか、そんな風に生きることに罪悪感を感じてしまう時もあるかもしれません。
でも、生かされたこの命、苦しい時は苦しい中を苦しみながらでいい、何が何でも乗り越えていかなきゃ、その人を悲せませないように生きていかなきゃ。
生きているからこそ、肉体があるからこそ、可能なことは山ほどあって、実現できることがある。

「今、ここで、生きていることが、ただ素晴らしくて、命がとてつもなく、ただ愛おしい」

そんな風に個人的には、地蔵尊大祭の時期は、生きていく決意、そして生きている幸せを、再確認させてくれる季節でもあります。

さて、こちらのブログでお馴染み、縁の下の力持ちの皆さん!地蔵尊大祭編です^^
らぶやで2
らぶやで1
節分と地蔵尊大祭のお塔婆書きを、15年以上、毎年泊まり込みでご奉仕して下さっています、元警察官の皆さん。
現役時代からのご縁でいうと、もうそれこそ30年以上と伺っています!
こんな風に、ご縁の始まりは十人十色で、関わり方も十人十色。
行者さんではない方々にも、様々な場面で支えて頂いており、そのお気持ちがとても嬉しく、感謝感謝です。

様々なバックグラウンドを「らしく」生きてこられた方々とのご縁が溢れる当山にも、皆さん1人1人に物語があり、それをシェアし、お互いを向上していける空間があります。

人は人により学び、教えられ、愛を知り、別れを知り、喜びも苦悩も何もかも、多くを人から経験する。
憧れの師に出会い理想を想像し、反面教師を通して自分を見、誰もが人生を誰かとシェアし、繋がってない人なんか一人も存在しない。
人との関わりの中で「自分らしさ」を磨き、そしてその「個性」「違い」を認め合い尊重し合っていく。
生き方も、繋ぎ方も、関わり方も、それぞれ違って当たり前、違って、それがいい。

自分の命が祝福されていると同じに、あの人の、この人の、全ての相手の命も祝福されている。
皆さんにとっても、命の祝福を感じるお盆となりましたよう、お祈りいたします。

Anju

重要なお知らせ

***重要なお知らせ***
-Important notice for Ganesha service coming up in October-

毎年10月1日に行われています、吉野聖天大祭についての、重要なお知らせです。
本年度より、法要の内容、及び時刻が変更となります。

<10月1日>
午後1時: 秘仏・十一面観音 ご開帳法要
午後2時: 大護摩法要

*****夜中の浴油秘法供はございません
ご注意下さい*****

文面でのお知らせも順次発送しておりますが、毎年ご参拝の方にお伝え頂ければ幸いです。
詳しくは随時、ホームページ&facebookでの更新をご覧頂くか、又はお電話でお問い合わせ下さい

Ganesha service on 1st October ***
13:00 the service of Juichimen Kannon (Eleven-faced Kannon) starts
14:00 homa ceremony starts

Please be informed that midnight service of Ganesha’s bath oil won’t be held from this year*****

Anju

慣れ だれ 崩れ 去れ

「慣れ だれ 崩れ 去れ」by劇団四季

オリンピックが始まり、更に熱い日々です🌞

4年間…それ以上の日々を、ストイックに鍛練されてこられたアスリートの方々の姿と揺るぎない精神力に、胸をうたれます。
与えられた試練に全身全霊で挑み、自分を信じ相手を信じ、目標を見失わずに、日々向き合い、 努力し、生きること。

信じること。続けること。積み重ねること。

1日そこらでは決して得れない、その「心力」「軸力」そして「生きる力」

この力の源を知りたくて、劇団四季さんの、かの有名な稽古場の言葉が重なりました。

「慣れ だれ 崩れ 去れ」

心はどこにあり、心はどこに向いているのか。

それは、衣装や持ち物や言葉の飾りでごまかせるものではないと思います。

慣れ、だれ、崩れ始めると、その心持ちは、全て言動や、服の着方1つ、物の扱い方1つ、表情、考え方、生き方、そして歩むその道にまで、目に見える形で表れてきます。

そしてその影響は周りの環境への伝染となってしまい、それが当たり前になってしまう、なんていう連鎖になりかねないです。

自身も含め、初心を忘れず、広めるなら良い伝染を繋げていけるよう、心の軸をブレさせないことの大切さを、再確認させてもらえる言葉だな、と感じました。

真心、の積み重ね。
その心を相手に確実に繋げていけるだけの「心力」「軸力」「生きる力」の「発信力」の強化

日々いろーんな事があるのが人生ですが、今ここで生きている目的、生かされている役割と全力で向き合い、限界を定めず、常に前に進みたいです。

皆さんも、ホットでパッショネイトな日曜日を🌞🎌

epidemic? nah nah lets make it pandemic:D
I mean, of course, in a good way👍
Have fabulous Sunday!

Anju