GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

その真剣な想いと眼差しに

奥駈修行 初日✨

本日15:30、奥駈修行者の皆さまと共に、本堂において「道中安全祈願」のお護摩と、結団式を致しました。

初日の護摩は、いつも独特の緊張感が漂っています。

新メンバーが年々増える、奥駈修行。

毎年、全国各地より、それぞれの胸中、様々な想いと動機を持って、この日に向かって真摯に準備を整えて来られます。

その真剣な想いと眼差しに、毎年ご一緒できること、お寺として心より幸せに感じる修行が、「奥駈」。

ピリリとしながらも、参加者皆さまが作り出す全体の雰囲気は、自然と穏やかで、優しく、あたたかいものが流れています。

櫻本坊の神仏も、皆さまと共に歩み守って下さる奥駈道中ー

すべてに感謝し、託された祈りと言葉の力を信じて。

奥がけ 心がけ 命がけで、この途切れることない祈りの道を、各々の光で明るくしていくことを願って✨

チョイスがある、ことの幸せ。

「奥駈(おくがけ)」という単語が毎日行き交う、張り詰めた緊張感が続く、ここ数週間。

修験抖擻(とそう)最高なる練行といわれる『奥駈修行』入峰が、明後日となりました。

毎年この時期になると「もうすぐ奥駈ですね。気をつけて行ってきてくださいね」と、あたたかいお言葉を沢山頂きます。

また「行中のお弁当やおにぎりに」「修行前後の食事に」と、手作りの梅干しや新鮮なお野菜を、毎年この時期に送って下さる方もいらっしゃいます。

公に出ないところで、様々な形で修行に「携わる」同行(どうぎょう)の存在が、沢山寄り添って下さっています。

世界の至る所では、戦争の真っ只中であり、国内では、災害や震災からの復興を目指す渦中にある時、あえて「修行」ができることの、幸せ。

チョイスがある、ことの幸せ。

そのチョイスを、理解し、背中を見送り、帰りを待ってくれる、家族や職場がある、ことの幸せ。

お互いの顔が見えないところで、誰かが「修行が滞りなくすすむように」と、見返りなく支えてくれている、ことの幸せ。

これらの協力は、決して「あって当たり前」ではありません。

1人で「する」修行はたくさんありますが、たった1人で「できる」修行はほとんどない。

その真実を知り実感できる心得が深まるほど、初心・謙虚さ・感謝の言動が、修行者の姿勢や生き方全てに反映されていきます。

「人として」の軸となる心得を忘れず、託されたいろんな人の深い祈りを、全ての一歩に刻みながら登拝する、奥駈修行。

修行者の皆さまが、今年も全員無事に、怪我なく事故なく満行し、輝かしい笑顔で帰って来られますように。

参加者皆さま、何卒体調を調えて、ご帰山・ご来山ください。心よりお待ち申し上げます✨

着々と進む、奥駈の受け入れ態勢。
大講堂は、修行者の入宿道場となります。

霧雨の中で見える景色

大峰山 入峰修行(登拝)を満行し、里に帰山する行者講で賑わう日曜日ー

一気に梅雨の湿気が流れ込む時節となりました。
これから暫くの間、足元にいつも以上に充分お気をつけて、ご登拝ください✨

講演会ご案内

講演会ご案内
✨京さろん ~お坊さんCafe~ @ヒルトン・ガーデン・イン 京都四条烏丸✨

○日時:
2024年12月21日(土) 14:30〜17:00

○トーク内容:
「山という鏡~入峯修行における自然とこころの統合~」

講師: 櫻本坊 教学執事 ザイレ法雲

修験道は、密教・神道・道教などの思想と、日本古来の山岳信仰が融合して生まれました。
「迷いを去り、穢れ(けがれ)を除く」という意味の「抖擻行(とそうぎょう)」を行う修験道は山での修行に重点を置き、その修行者を特に「山伏」と呼びます。 今回は、山に入り修行するなかで体験する「こころの変化」などについて、修験道を裏付ける仏教の論理や、特に「仏教の心理学」と称される唯識(*)の観点から、ご自身の体験をふまえてお話しいただきます。

お申し込み方法・詳細は↓
https://hiltongardeninn-kyoto.hiltonjapan.co.jp/plans/restaurants/event/together-and-co-2305