GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

クラウドファンディング支援募集終了の御礼 ~皆さまと共に、想いが力となった喜びを胸に~

この度は、櫻本坊また吉野山内で初めての挑戦となったクラウドファンディングに、沢山のあたたかいご寄付をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

大講堂の天井から、滝のように畳に降り注ぐ雨水を目の当たりにし、唖然と現場を眺めるしかできなかった、4か月前の台風通過の夜。途方に暮れていた私たちの想いを、クラウドファンディングという勧進の形でこの度実現させていただき、皆さまが起こして下さった追い風によって、櫻本坊を前へと舵をとることができました。

当初掲げていた目標額よりも400万円以上多くのご支援をいただき、大講堂の雨漏り被害(外装・内装)修繕工事だけでなく、雨漏りによる湿気で被害が拡大していた、シロアリの駆除も引き続き実施できる見通しが立ちました。

お寺にいると、目に見える形で、人との「繋がり」や、物事の「結果」などを知れる機会が少ないのが現実です。本プロジェクトを通して、あらためて、人と人のご縁の尊さや、人を救い合えるのも、また人であることを実感致しました。

あらためて、多くの皆さま方のあたたかいご支援に、心から感謝いたします。また、オンライン上に載らない、様々な形で応援して下さった方々にも、心からの感謝を申し上げます。

これからも、大講堂が語りかけてくれる、吉野山の悠大な自然の教えを伝える寺院として、また、皆さまが必要とする気づきを提供できる「心の窓」そして「鏡」を更に磨き、社会的役割を果たしていくことを皆さまに誓います。

何卒、あたたかくお見守りいただき、今後とも末永い結びをお願い申し上げます。

*引き続き「活動報告」にて、随時本プロジェクト進捗状況(工事・リターン発送状況など)のご報告をさせて頂きます。

12月26日追記
櫻本坊 執事
クラウドファンディング実行者 巽 安寿

お母さん、おかえりなさい

MIHO MUSEUM にて、9月16日(土) – 12月10日(日)まで、『金峯山の遺宝と神仏』展が開催されていました。

当寺院からは、大講堂本尊「役行者 母公」御像、宝聚堂「子守明神」「勝手明神」御像・「大峰々中秘密絵巻」が巡錫され、本日12月25日に、お戻りになられました✨

大講堂本尊である『役行者 母公』さまは、大講堂の雨漏り修繕工事が全て成満するまで、本堂に一時ご遷座いただきます。

なお、同じく大講堂本尊である『聖観世音菩薩』さまは、聖天堂に一時ご遷座いただいております。

来春、大講堂にて皆様をお迎えできる日を、心より楽しみにしております。

最後に捧げるのは

最後に捧げるのは

“心配ないからね 君の想いが 誰かに届く 明日がきっとある どんなに困難で挫けそうでも 信じることを 決してやめないで“ (愛は勝つ ーKAN)

今生を全うされた歌手のKAN様の代表的な歌が、幅広い世代の耳と心に、あらためて届く機会となった今冬。

「愛」が、様々な言葉・行動で表現され、私たち人間は、様々な形と方法で「愛」を伝え合います。

あまりにもありふれた単語「愛」とは何か、を言葉で説明することは難しいですが、例えばキリストは、愛という祈りを、下記のように定義しました。

愛とは、
・善を求めること
・信じること
・一致を求めること
・見習うこと
・美(極めていくこと)を求めること

自分自身を信じてあげること、人を信じること、それは、自然に生まれてくるものでもあれば、果てぬ挑戦と努力の結果として得れるものでもあります。

何事も待つだけではなく、自分から積極的に「求めよ、探せ、門をたたけ」、そうすれば「与えられる、見い出す、開かれる」ー

すべて、求める者は得て、捜す者は見いだし、門をたたく者は開けてもらえる。

何を求め、どう探し、どの門を選択するかー

門が開かれ、顔を上げた時に見る景色が、恐怖や不安ではなく、喜びや安心に包まれる暖かさでありますように。
また、門を開ける側も、求める者をいつでも迎え入れれる準備と土台を、掃き清め続ける努めを怠らないように。

愛することを、やめない。
メリークリスマス🕊

with love,
Merry Christmas

届けたかった想いを

吉野山は、今冬初の積雪となりました。

大講堂の窓が見せてくれるのは、絵(画)ではなく、一瞬たりとも同じ景色のない、自然が四季折々に向き合わせてくれる、本物の襖絵・水墨画。

つまり、「真実」を映し出す、心の鏡のようです。

この景色の変化こそ、1人でも多くの皆さまに届けたかった想いです。

暑さや寒さを理由に、また日々の忙しさの中で、ついつい忘れてしまいがちなこと。

スマホに視線を落としてしまって、ついつい見逃してしまう、いまここで生きている世界で出会える出会いの多さ。

日常には、人生には、目の前の現実には、たくさんの美しいものであふれています。

自然から惜しみなく送られるギフトを、受け取るか受け取らないか。
すべては、自分の心が決めること。決めれること。