GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

視点を変えると見えてくること

視点を変えると見えてくること

吉野山へ続く観光車道に、沢山の藤の花が所々にあり、満開になっていました。
こんなに多くの藤があることを、今年あらためて知りました。

桜もそうですが、花が咲かないと、季節以外は分からない(気づかない)、多くの花の存在。

日常で、人生で…今まで見向きもしなかった事に、興味が湧いたり、挑戦しようと一歩足を踏み入れるターニングポイントがあります。

同じように、花も、そこで美しく咲いているのに、少し観点を変えないと、興味を持たないと、気づかないことがほとんど。

今年の春、海外から観光に来られた方々が口を揃えて仰っていたこと。

「日本人の、花を見ることを目的に、各地へ旅をする心は、素晴らしい。なかなか西洋の文化では、花を見にどこかへあえて行こう、という感覚がそこまでないのよ。」

美しいものを、素直に美しいと思え、愛でる繊細さや優しさが息づく、日本の精神性✨

目の前の日常は、美しいもので溢れています✨
花々が教えてくれる、人間として大切なことー

「人の手」の温もりが生きる作業と現場

大峰山戸開へ向けての準備が進んでいます✨

今日は、大峰山上へ上げる荷物の、荷造りの日。

この後、天川村洞川へ車で運び、そして架線場から山頂へ荷物は上げられます。

最後は、山頂の架線場から、大峯山寺ならびに各参籠所へ、段差や坂のある山道を、人の手で荷物は運ばれていきます。

何でも、ボタンひとつで完結できて、翌日に荷物が手元に来る時代ー

便利な世の中になればなるほど「人の手」「真心」「ひと手間」の、人間らしさが忘れられていく。

そんな世の中にあっても、表に出ない、とても大変だけれど、「人の手」の温もりが生きる作業と現場があることを、いま一度知る。

このように、携わって下さる多くの方のお力添えがあって、大峰山の戸開は可能となります。

今年も、大峯山上参籠所と連携して、大峯山の魅力を沢山発信してまいります✨

………
大峰山戸開式 ご案内

5月3日(祝) 午前3時より、大峯山戸開式が斎行されます。

https://sakuramotobou.or.jp/event/2023/20230503.html

大峯山上参籠所は、5月2日より宿泊可能です。

山上参籠所 TEL: 0747-68-9188
*直接お電話にてご予約して頂けます

https://sakuramotobou.or.jp/about/stay_in_ominesanjo.html

大峰奥駈修行ご案内

大峰奥駈修行ご案内

既に、国内外からのお申し込みが始まっております、1年で1回の最も代表的なお山の修行 奥駈(おくがけ)修行ー

厳修日程: 令和5年6月27日(火)~7月1日(土)

1350年の「世界遺産 祈りの道 」
祈りの記憶、祈られる記錄。
役行者が歩いた道を登拝します。

“懺悔懺悔六根清浄”
修験道のコアにある想い…他者と社会の平安と幸福を願い実現するために、大自然の中で自己の心身を清め祓い、鍛錬する。

そして、日常・社会・家庭の中で、常に目の前にある選択肢を、どう生きていくのかを、考える。

決してズレてはいけない、不動の心構えと軸。
…すべては、思いやりと勇気…そして覚悟。

奥駈ほど、厳しく、そして優しさに包まれる修行に、同行(どうぎょう:それぞれの持ち場 役割で共に行をする) させて頂けること、毎年有り難く、幸せに思います。

詳細・お申し込みは当寺院HPより↓
https://sakuramotobou.or.jp/event/2023/20230627-0701.html

*奥駈修行は、山伏 行者のためだけの修行ではなく、一般の方の参加も可能で、大歓迎です。
かなりの健脚者向けとなり、また簡単に下山できないコースとなりますので、事前に大峰山上への登拝リサーチ、ならびに体調を充分に調えてご参加ください。

*写真は、去年の奥駈修行のワンシーン

Photo by Banri

すべての行程が、美しい

新緑の色と、空と、光の美しさー
自然は、今日も美しい。

蕾のときも、咲きかけのときも、満開のときも…盛りを過ぎ、散り行くときも、すべての行程が、美しいー

自然は今日も、私たちを癒し、心身を治してくれる。

香りとともに詣でる

当寺院の朱印帳をお求め下さった方に、オリジナルの「香しおり」を一緒にお渡ししています。

古来より良い香りは、神仏への最も崇高で尊い「お供え」として、寺院や神殿に欠かせないものでした。

朱印も、神仏とご縁を結ぶ身近な方法のひとつ。

櫻本坊の祈りの在り方や想いが、1人でも多くの皆さまの今日という日を、祝福の時空間へと後押ししていけますように。

*香しおりは、なくなり次第終了です