GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

くうかからか

ここ数日の空に流れる雲は、なにかが飛んでいるように見えます。
自然が常に発信してくれているメッセージを、どう受け止め気づきとしていくか。
「空(くう)」と捉えるか「空(から)」と捉えるか。

必要不可欠だけど、目に見えない空気は、からっぽなのか、満ちているのか。

いつもシャワーのように浴びている、誰かからの愛は、形として見えにくいから「ない」のか、確実に「ある」と感じているからこそ、感謝の気持ちで日々過ごすのか。

自然が教えてくれる。人間として大切なこと。

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大峯山から見送る太陽ー
また明日ー

山上参籠所 坊守撮影 2022.09.14

「楽しさ」という情熱を

今夏最後の、大峰奥駈入峰修行、ご満行

今年の御山の時期も、多くの出会いがありました

皆様のキラキラした瞳と、厳しさの中にある穏やかな表情と想いー

日本の精神性を、継承していく責任の重みと、何より「楽しさ」という情熱を、あらためて実感する、夏の終わり

奉祝 天武天皇ご即位 1350年 のぼり旗奉納のご案内

革命の星のもとでー

令和5年は、大海人皇子が天武天皇として即位されて1350年記念の年です。
よって、天武天皇即位(壬申の乱の勝利)へと導いた「吉兆の夢」を縁起とし、即位後に天皇の勅命で建立された櫻本坊は、創建1350年にあたります。

この数字は、単純に過ぎ去った時間の長さではなく、「変化の歴史」です。不易流行の精神で、数えきれない人たちの力で繋げられてきた、「進化の過程」。

革命の星のもとで生まれ、日本という国を、今(未来)へと引っ張っていった、天武天皇。

その勝つ意識の強さと、意志の強さ。
冷静さと、情熱。
そして、どのような方向に転じても、責任をとっていく覚悟と自信。

勝福・災難除け・道開きの大神、天武天皇をお祀りする櫻本坊では、畏敬の念と感謝をこめて、奉納用の幟旗をご用意致しました。

幟旗には、施主様のご祈念とご芳名をお入れして参道・境内に掲揚します。

〜奉祝 天武天皇ご即位 1350年 のぼり旗奉納のご案内〜

掲揚場所: 南参道階段 及び 境内石垣沿い ※位置の指定はできません
掲揚期間: 令和5年 1年間
奉納料: 幟旗1本につき 5千円
募集期間: 随時受付中
奉納方法: 当寺院ホームページ・授与所にて、申込用紙をご用意しております

詳細・お申し込み方法↓
https://sakuramotobou.or.jp/event/2022/noboribata.html

たもつやいなや

たもつやいなや

今週末は、得度受戒会が執り行われています。

心新たに生まれ変わり、神仏へ、十の約束(十善戒)を守る誓いをたてる、大変重く荘厳な儀式です。
「十善戒」とは、シンプルな約束事ばかりです。
しかし、最も「容易く簡単」と思えるような誓いは、時に最も難しい試練となる。

初心や謙虚さは、努力しなければ怠けてしまう、そんな弱さを持つのが、私たち人間。

何をするかしないか、何を言うか言わないか、それが、「自分を含む」日常や社会が穏やかになる選択かどうか。

選ぶのは、いつも“私”の心-

人間である以上、選択を間違うこともあります。
そこで気づいて柔軟に見直して、次に活かすために努力する。

その努力を、保つか、否や。

この心構えと選択の積み重ねが、日常の尊い「祈り」であり、人への「思いやり」と結ばれていくと信じています。

……
神仏の「道 」と「教え」に出会い、その世界へと「渡り」歩ませて頂く「機会を得る」、そして人の模範となる心構えと言動への心がけを誓うことが「得度」。

また、儀式法要に出仕の折に必要な作法を、正式に受講するにあたり、全てのスタートとなるのも、得度です。