GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

それぞれの「現場」がある

大峰山戸開へ向けての準備が進んでいます✨

今日は、山上 参籠所 坊守のお兄さん達と一緒に、大峰山上へ上げる荷物の荷造りをしています✨

この後、天川村洞川へ車で運び、後日、架線場から山頂へ荷物は上げられます。

最後は、山頂の架線場から、大峯山寺ならびに各参籠所へ、段差や坂のある山道を、皆で協力し合いながら、荷物は手で運ばれていきます。

何でも、ボタンひとつで完結できて、翌日に荷物が手元に来る時代ー

便利な世の中になればなるほど「人の手」「真心」「ひと手間」の、人間らしさが忘れられていく。

そんな世の中にあっても、表に出ない、とても大変だけれど、「人の手」の温もりが生きる作業と努力があることを、いま一度知る。

それぞれの、「現場」があることを、いま一度知る。

このように、携わって下さる多くの方のお力添えがあって、大峰山の戸開は可能となります。

今年も、大峯山上参籠所と連携して、大峯山の魅力を沢山発信してまいります✨

………
大峰山戸開式 ご案内

5月3日(祝) 午前3時より、大峯山戸開式が斎行されます。

大峯山上参籠所は、5月2日より宿泊可能です。
山上参籠所 TEL: 0747-68-9188
*開山中は直接お電話にてご予約して頂けます

魔法の絨毯

境内はいま、真っピンクの絨毯でおおわれています。

仁王さんのあし

仁王門の仁王さんの美しい脚ー

春の名残り。

時々、足元を見ることの大切さ。

日常は、美しいもので溢れています。

忘れている間に

お寺では、最も基本で最も大事な日々の勤行作法から、行者の諸作法に至るまで、年間を通して、様々な作法伝授会・講習会が行われています。

また近年では、設定日以外での復習会や個別指導の希望も増えました。

法具(道具)の本当の意味を知る。
その扱い方は、その人の心の世界をそのまま映し出します。

何事も待つだけではなく、自分から積極的に「求めよ、探せ、門をたたけ」、そうすれば「与えられる、見い出す、開かれる」ー
すべて、求める者は得て、捜す者は見いだし、門をたたく者は開けてもらえる。

何を求め、どう探し、どの門を選択するかー

門が開かれ、顔を上げた時に見た景色…「忘れがち」な初心を「失わない」ように。
忘れている間に、失う前に、自分自身が気づいて意識していけるように。

また、門を開ける側も、求める者をいつでも迎え入れれる準備と土台を、掃き清め続ける努めを怠らないように。

常に、人と人の間から学び合う環境にいるからこそ、気づかせてもらえる、人間として大切なこと。

夢がまたひとつ

吉野山が桜花爛漫だった、4月7日(日)の夕方🌆

お隣 水本米穀店さまの駐車場から見える上千本満開の景色と、新しい屋根に生まれ変わった、大講堂。

クラウドファンディング『想いを力に』大講堂雨漏り修繕工事へ、あたたかいご支援を向けて下さった方々のご来山も多く、続く想いの絆に、胸が熱くなりました✨

半年近くで、物事がこんなにも大きく動き、櫻本坊の夢がまたひとつ、叶ったこと。

夢を夢で終わらせないー
当院の原点、天武天皇の想いを、今年もまたひとつ、繋げることができたこと。

皆さま方とのご縁、そして共に想って下さる力強さに、重ね重ね感謝申し上げます。