GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

考えるチカラ

考えるチカラ

発信の底力は、その人が長年培ってきた、心からの想いであり、その人自身が経験し考え絞り出す言葉であります。

その言葉には、どんな武器よりも偉大な力がある-

言い換えれば、人の言葉を真似ても、自身のフィルターを通すことで、全く違う意味になり得ることも多々あり、言葉に宿る力も、雲泥の差にもなりえる。

考える、ことが弱くなっている現代社会。

人に言われたことしかしない、人に言われるまで待つ、人が言ったことを、意図を理解しないまま批判し拡散する。

誰かが言ってること、やっていること、一面だけではなく、側面を理解する「考える力」は、失ってはいけない。

相手を傷つけたり、相手を陥れるためではなく、最低限の社会でのマナーやルール・秩序を守るため、お互いが「人間同士」気持ちよく過ごすために、言うべきことは、ちゃんと言う必要はあります。

でも、それが相手に届かなくても、それが全員に伝わらなくても、いいのです。

それぞれが真に届けたいと願う想いが、届く人達に…心に、届けばいいのです。

そこから広がる、優しさと強さがあれば、自分自身の日常世界は、充分以上に幸せで、ありがたい

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旧暦の己巳の日である本日 午前7時、吉野弁財天社にて、例祭を斎行致しました。

当山 境内のほぼ中心に、あでやかに鎮まります、吉野弁財天社。

白蛇を従えた 水を司る美しい女神であり、芸能・弁(コミュニケーション・言霊) ・財(経済・商売・人脈・縁結び)の巡りを良きものとし、「宇賀神」とも唱えられます。

何者かである前に

「心構え」と「型」は一如
櫻本坊 先代第66世 良乘が、昭和54年 四天王寺太子殿 再建慶讃大護摩供を、焚かせて頂いたご縁。また毎年 庚申堂での大護摩を焚かせて頂いているご縁で、この度有難い法要に出仕させて頂きましたこと、心より御礼申し上げます。
大護摩ひとつのために、当日の表舞台上だけでは計り知れない、多くの方のお力添えが存在します。そして、そのほとんどの方が、表に出ずに、謙虚に、しかし力強く大柱を支えて下さっています。

櫻本坊が常にお伝えしている基礎方針は:
「何者かである前に、人間として、どうあるか」に尽きます。

結界内に入ることの意味の重さと、装束を着用することの相当の覚悟。
作法をするなかで、型や形は、心構えが伴っていなければ、何の意味も持たないことの恐ろしさを知る。

多様性のなかにも、ルールや秩序は存在します。何をやってもいい、言ってもいい、訳では決してない。

行者としての在り方をお伝えすると同時に、もしくはそれ以上に、「人としての、当たり前を当たり前にする努力」を、指導する。

櫻本坊は引き続き、千年の法灯の継承と、「人」の教育の両立に尽力致します。

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3月11日(金) 聖徳太子千四百年御聖忌慶讃法要 柴燈大護摩供法要の詳しい様子・動画等、インスタグラムにて発信しています

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