GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

心とは

20日(土) 『天武天皇御神像 献茶式・お茶会』を、無事斎行させていただきました。
ご参列下さった皆様に、心より御礼申し上げます。

平成21年に、天武天皇ご神像を復興し、開眼法要をさせて頂いてから、今年で12年という節目を迎えました。

その節目の本年に、献茶式を執り行わせて頂けたこと、多大なお力添えを、関係者皆様にお借りできましたこと、重ねて感謝申し上げます。
日本は「祈りと清め」の神髄が、私たちの日常生活の根底に息づく、どこまでも自他に優しく、そして厳しさを持ち合わせた国です。

本来、心とは、とってもシンプルなものー
思ったことが、言葉となり、態度・行動になる。
習慣となり、人相となり人柄となり、生き方となる。
心は見えなくて、複雑に思うことが圧倒的に多いですが、何ひとつ誤魔化しが効かず、全てに既に表れているのが、「心」です。

その心を鏡とし、磨き続けることは、どの「道」にも通づることです。

一瞬で永遠のもの

天武天皇ご神像がお祀りされている本堂の奥所ー
奥千本の山間から…朝陽の光筋が、まっすぐご神像を照らします。
光柱の神々しさは、まさに、道開き。
朝の勤行は、朝陽とともにー
法螺貝の音霊には、助法者の人柄や生きてきた人生の重みがのります。

心のこもった、温かい朝の始まりに感謝です。
内拝受付時間を終え、本堂西側の扉を閉めるさい、目に入る光景ー

1日たりとも、全く同じ夕陽はありません。

太陽はひとつで同じでも、毎日常に変化し進化し続けている。

毎日同じことの繰り返しのようで、でも全く同じ日は二度とないことを思うと…「今日」ほど一瞬で、永遠なものはないですね。
境内からも見えた、皆既月食ー
「変革」のトキー

夢を、夢で絶対に終わらせないー

夢を、夢で絶対に終わらせないー

11月14日(日)、当寺院において最も重要な祭の1つである天武天皇例大祭を、滞りなく斎行させていただきました。
ご出仕ご参列下さった式衆ならびに、全国よりお心を向け共にご準備下さった崇敬者の皆様に、心より御礼申し上げます。

櫻本坊の歴史は、大海人皇子がご覧になった、壬申の乱の勝利を予言する、満開の桜の夢から始まりました。

皇子は、夢のお告げを信じ、勝つ意識を強く持ち、ここ吉野からご出陣されたと伝わっています。

そして天武天皇としてご即位後のご功績は、筆舌に尽くしがたいものです。

忍耐強くタイミングを待つ年数の長さ
いざ行動するときの勢いと気力
伴うリスクや責任を背負う覚悟と冷静さ

何をとっても、決して簡単な決断はなかったはずです。

どの時代も、夢が夢で終わったことは多く存在するでしょう。

何が正しいのかも常に曖昧な世の中で、また様々な無責任な言葉や矢が飛んでくる中で、「この道を行く」「必ず実現させる」という強い意思を保つことは、困難であるからです。

天武天皇が、いち人間として、常に高い目標や夢を持ち、神と仏の意志・祈りを信じきったこと。一国のリーダーとして、国を動かし、人の心を先導し続けたこと。

その確たる原動力の根底にある意志の強さは、今を生きる私たちが、日本人としてどう発展し続ければいいのかを、教えて下さっています。

櫻本坊は、これからも天武天皇の意志を継ぎ、本質は守りながら、でも柔軟に変化を恐れず、確たる信念と情熱を貫き通していきたい。

世のため人のために何かできるなら、常に、する側であり続けたい。

「夢を、夢で絶対に終わらせない」

天武天皇ご神前で、強く強く、意志を確認し合えた1日でした

永遠性の神髄に触れる

永遠性の神髄に触れる
本日より「天武天皇ご神像」特別ご開扉です。
今年も、御扉を開けさせて頂ける、感謝と畏れ多さと…喜び。

神仏の気配を、全身全霊で確かに観じる、今朝の宙

特別ご開扉期間: 13日(土)〜21日(日)
内拝観受付時間: 8:30〜16:30
*但し21日(日)は15時まで
内拝観料: 800円

マスク着用 手指除菌 検温のご協力をお願い致します。
境内の山茶花が満開

花言葉は「困難に打ち勝つ」−

厳しい寒さに向かう日々。
自然の流れを味方とし、底知れぬ根底力を糧とし、咲き誇る花々たちから学ぶ、多くのこと。

ピンチは、絶対にチャンス。