GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

奥駈修行の様子

奥駈修行の様子―
雨に逢ったのは小一時間ほどだったそうで、昨日無事、大峯山上に到着。
大峯山上 参籠所にて
昨日到着後~大峯山寺へ参拝護摩~今朝弥山へ向けて出発の様子
(山上参籠所 坊守撮影)

本物の聖地~奥駈修行出発~

午前3:30 本堂前にて「行ってきます」の勤行
久しぶりに顔を出した星空と、夏とは思えない涼やかな気温のなか…奥駈修行へ出発

まだ暗い早朝、吉野山に響く、修行者達の勤行の声、リュックに付けられた鈴・大地を踏みしめる金剛杖…錫杖・法螺貝の音霊…これが修験道の聖地の、なんとも言えない清らかさと厳かさなのだと、あらためて感じます。

そのような尊い修行に立ち会えること、同行(どうぎょう:立場も持ち場も違えど、心を共にする)できること、毎年一期一会のメンバーのお顔を拝見し、背中を見送れること。

「いってらっしゃい」「おかえりなさい」

…この言葉の重みと尊さ、そして何より、吉野大峯の素晴らしさを、もっともっと発信していきたいと、噛み締める日

Anju

尊い修行と共にある想い

奥駈修行「結団式〜道中安全祈願護摩」が厳修されました。
櫻本坊の神仏も、修行者と共に歩み、守り導いてくださいます。

絶対に途絶えてはならない、修験道伝統の神髄「奥駈」ー

そして、表に出る修行者よりも、はるかに多くの縁の下の力持ちの存在を、忘れてはなりません。

この修行の日のために、全国より寄せられる、様々な形での祈りと想いがあります。

その想いを背負い、他者と社会の平安のために、ひたすら祈り続ける修行。

自分のためだけ、では成し遂げられないことも、誰かのためなら、底力が湧いてくる。

様々な形で結ばれる修行者とのご縁・サポートして下さる数え切れない方達とのご縁は、お寺の永遠の宝ものです

そして…この伝統を、先達・先輩・先人から、新人・若もの・後世に次世代に…皆で力を合わせて、力強く伝えていくことの意志に、変わりはありません

どうかどうか、全員無事に、そのキラキラした瞳を更に輝かせ、帰ってこられますように

ps 護摩の後のお掃除・境内の草抜き作務
皆が協力して、様々な形で、神仏への奉仕をする行者たちの姿
ありがとうございます。

Anju

限りなく優しい世界

明日に迫りました、奥駈修行…
今年は感染症対策のため、人数を縮小しての厳修となります。

そして今回は、20代を含む若手の方、また過半数が新規の修行者

毎年、5日間を共に過ごす仲間達との出会いも、素晴らしいご縁。

年齢・肩書き・出身地・経験数・行者講所属の有無を超えた、互いを支え合う気持ちが自然と湧くのが、奥駈の魅力の1つでもあります。

いま、自分には何ができるか。
いま、自分はどう必要とされているか。

体力さえあれば出来る修行、では決してありません。

湧き出る様々な想いや気づきに、気づいていく。無心に集中できるからこそ、気づく沢山の学びがある。

奥駈の軸にある、修験道・役行者の祈り…「思いやり」に満ちた世界を願うために、まずは自分自身の真の優しさに気づく。

奥駈ほど厳しく、そして優しい時空感は、他にないのではないでしょうか…

……
ps 毎年お会いできる方、今年はお会いできない方、また来年!と今年は見送られた方…どのような繋がり方であっても、奥駈へ心を向けて下さる多くの方のハートに、心より感謝申し上げます。

Anju

何事もメッセンジャー

朝、大玄関前(拝観出入口)に突如現れた訪問者-
弁財天の眷属として、また吉兆や繁栄の象徴とされる蛇-

見た目や社会的常識・先入観・固定観念だけで、物事の全てを判断してしまうのはもったいない、と思うことが沢山あります。

「その先」に繋がる可能性は山ほどあるはず―

蛇だってきっとそう。
目の前の偶然を、ラッキー!と捉えられたら、今日という日が楽しく嬉しくなります。

何事も、捉え方…心の持ち方です。
Anju