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やまと ことのは つづり

何をもって導いていくか 〜怒りの根源にあるもの〜

何をもって導いていくか 〜怒りの根源にあるもの〜

当山 本堂右手に御坐します 頭上の蓮華と後炎の火の鳥が柱軸である: 蓮蔵院不動明王

明治以降 長年失われていた、右手に持たれる持仏 利剣、左手の羂索(けんさく)は、平成の御代に 復興させて頂きました。
羂索で魔悪災 煩悩を絡めとり、剣でそれらを断ち切る。そして火炎で内外の悪徳 罪 悩みを焼き祓い、全てを浄化し、祈りの成就に勤めて下さるのが、お不動様。
こちらのお不動様は、浄化祓いのお力が強く、我々のすぐ側に寄り添い、風の如く快活に疾く願いを聞き入れて下さると伝わります。

…さて「イノチあるもの全てのために 怒り守り導く」不動明王の、その「怒り」とは-

私たち人間にとって「怒り」は、苦しく 動揺するやっかいな感情です。
怒りは身体の細胞 栄養分、周りの環境を破壊するほどの威力があります。

醜く憎い怒りが真先に思い浮かびますが、時に、相手を想うがゆえの怒りもあります。

波風をたてず、変化を避け、色 個性 意見を出さず、出る杭にならなければ、穏便に全てが運ぶのかもしれない。

しかし、誰もが言える「言いやすい」「合わせやすい」ことよりも、言いづらい「言いにくい」ことにこそ、相手を想う強さと優しさが込められていることが多い。

そこに発生する「怒り」の言霊と心、その「怒り」は、お互いの魂と人間力を向上させる、尊い想いやりと祈り。

「頑なに動かない 何も感じない 動揺しないから不動である」というよりも、どんな環境や感情の変化に対しても、しなやかに変化し柔軟に「対応しよう」「対応できる」器の大きさと心構えが、不動心。

…自分のために、怒り叱ってくれる人がいることは、幸せです

Anju

自分に「還る」ということ

自分に「還る」ということ🌕
昨夜は、とっても明るく澄んだ満月でしたねこんなに遠くの地上にいる私たちの目にも、月の海の形が、はっきりと見て取れました

夜の月の清め・浄化・祓う力は、太陽の持つ力とはまた違う偉大さです。
同じ「光」であっても、その清め方は異なり、自然 植物 動物 そして人間への作用も異なります
生命の大半が眠りについている間、月は静寂さの中で全てを清めてくれている。誰も見ていない時に、偉大なお仕事をしてくれています。

私たちはソラ(空 宙 天)を見上げます。
そこに何か尊いもの”something great”が在って、ご先祖様や、大切に想う人たちがいることを、本能的に知っているからではないでしょうか。

いつか私たちも、今生で借りている肉体を離れ、ソラに還ることを想うと…「今」「ここ」でどう命を使う(使命)べきか、何を最も伝えたくて、誰を大切にしたいのか、自ずと見えてくる中今(なかいま)の精神があります。

・自分自身の後ろ姿を磨くこと
(他人は変えられない でも自分は変えれる 目の前の風景が変わる)
・すでにキレイなトコロを(も)清める心を忘れないこと
(怠慢にならない 他者を想いやる気持ちと物を丁寧に扱う心)
・結局全ては「感謝」の気持ちに凝縮されていること
(必ず周りへ連鎖していく平和と祈り)

…あらためて、生き方・心を向ける方向・言霊の選択を再確認させてくれた満月でした

Anju

祈りと香 -香油(塗油・聖油)頒布ご案内-

櫻本坊にて受けて頂ける各種香油💫

香料の熟成期間を経て、頒布準備が調いました。
長らくお待ち頂いていた皆様、ご予約して頂いていた皆様、お待たせ致しました。

櫻本坊には、当山完全オリジナルの、吉野山で櫻本坊にしかない「香油(清め祓い香守)」があります。

調香師の専門家と連携し、共に想いを込めて作り上げてきて、はや10年の時が過ぎました。
*過去のブログでご紹介させて頂きました✨↓
https://sakuramotobou.or.jp/blog/shana-sacred-perfumed-oil-prof-tashiro/

完全口コミのみで、大変多くの方に認知されお求め頂いております。

香油は、塗香(ずこう、パウダー状の清め香)よりも歴史は古く、卑弥呼の時代、古代エジプト時代より、清め 祓い 護身 魔除け(邪気祓い)のために、神殿において「聖なる捧げもの」として使われ、なくてはならない儀式の一環でした。

全ての工程を心を込めて手作業でしておりますので、大量生産はできません。
また、永遠に腐敗しない貴重な天然香料を使用しており、香水やアロマセラピーとは異なる、本来の「香」の役割に基づいて、調香・調整・熟成されています。

「香」が本来持つ力に加え、お護摩で祈祷された「香油」には、1滴1滴に祈りが込められています。

当山では、お堂に入る前 修行中(六根清浄) 写経写仏 勤行瞑想 場合によっては手水の代わりに…作法をお伝えしながら、香油で心身を清めて頂いております。
また例えば当山の神事の前、禊で身体を清めた後、心を清め調えるために聖油を使用しています。

「櫻本坊は、清らかないい香りのするお寺」
「櫻本坊で買った香油を使うたびに、吉野を思い出します」
「心のザワザワが、塗油で深呼吸するとスッと軽くなるんです」
「神仏が気持ちよく来て頂くために、香油で神棚をお清めしています」
「受験生の息子が、試験前に聖油を塗ったら、緊張がほぐれて集中できた、と言っていました」
「楽屋で役者同士でつけています、舞台の一体感が深まりました」

とっても有難いことに、嬉しいご報告が日々増えています。

1人でも多くの方の、日常の何気ない瞬間の中で、櫻本坊の「祈りと香」がお役に立てていること、幸せに想います✨
ありがとうございます✨<櫻本坊完全オリジナル 各種香油ご紹介>
*聖油 -灑那(しゃな)- ミニサイズ
冥加料 2,300円
魔を除け邪気を祓う 高潔な香り
*聖油 -灑那(しゃな)- 大きいサイズ
冥加料 6,000円
魔を除け邪気を祓う 高潔な香り
*塗油(ずゆ) 冥加料 2,000円
塗香と香りは同じです
*塗香(ずこう) 冥加料 1,000円パウダー状の清め香 塗油と香りは同じです
中身のみ頒布、容器はついておりません
*清薫水(せいくんすい)衣服用スプレータイプ
冥加料 2,800円
六根を清浄にする 香木が織りなす透明な香り。

当山に参拝の折には、ぜひ「祈りと香」の真髄を体感して下さい✨
皆様のご来山を心よりお待ち申し上げます✨

Anju

革命の星のもとで -節分祭-

革命の星のもとで

本日 13時より、当山本堂に於いて節分祭 護摩法要を厳修させて頂きました。
この毎年の「節目」の前後に、大きく動いていく何か…魂が揺さぶられる体験や浄化を、感じられる方も多いのではないでしょうか。

さて、星の世界-宇宙-では、250年ぶりに大きく星々の配置が動く、大革命の年であるのが、今年2020年と言われています。

フランス革命が起きた激動の時代と、同じ星の配置でもあることを思うと、私たち1人1人の心構えと選択が、大きくふるいにかけられる1年となりそうですね

そんな革命の星のもとで、人間として、どう想いを力にし、どう生き、どう心を持つか。
何を選択し、己にとっての「奉仕の道」を貫いていくか。

自分が常に言い訳とするモノと、闘っていくことの勇気-

自身の「在り方」を問われる日々の中…
今一度 足元を見つめ直し、自分の後ろ姿を客観的に捉え、六根清浄を爽やかに…更に進歩・進化・前進していけますよう、心よりお祈り申し上げます
Anju

自分という歯車を

自分という歯車を
全ては曼陀羅、全ては陰陽の営みの中で、互いが生かされ、この世界の秩序と調和は保たれている、といいます。

人間関係もまた同じ-
互いに有るもの無いものを補い合いながら、お互いを鏡とし、「手本」「反面教師」としながら、保たれる人間社会の輪。

自分「1人」という存在は、宇宙から見ると小さく考えがちですが、それぞれ「1人」の歯車が、周りの歯車に影響を与えているのも事実。
同時に、影響を与えられている、ということも事実。

だから、私たち1人1人は「微力ではあるが、無力ではない」という言葉そのものであると思うのです。

色んな人がいて、色んな考え方・価値観・個性がある中で、与えられた環境と役割の中で、自分という歯車をどう回していくか
もしくは互いに回し合うか

微力でありながら、私たち1人1人の発する存在感・想い・言霊・心の在り方が、いずれこの世界の巨大な歯車の回りを「心地良く」する道筋となっていくように…
まずは、身近な人たちとの歯車を、心地よいものにしていきたいですね

Anju


<2月行事予定>
2月3日(月) 13:00 節分祭 護摩法要
2月16日(日) 10:00 前方便伝授会
13:30 九字伝授会
*受講資格: 得度・護身法を受けていること
2月29日(土) 11:00 お護摩の日 -イヒカの火-
13:00 書禅会