GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

Traditional and yet Modern

Traditional and yet Modern

本日『大峯山 戸閉式』を、護持院と地元信徒総代関係者のみで斎行させて頂きました。

皆様には、本年の変則的な開山期に多大なるご理解 並びにご尽力 ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
引き続き、修験道根本道場 大峯山の法灯継承のため、ご理解 ご協力のほど何卒お願い申し上げます。

神社仏閣の大きな役割は、それぞれに祀られる神仏のために謹んでご奉仕し、神仏に最大にお力を発揮して頂くために、清め祈り続けること。

そして、祈願者・参拝者の心に寄り添い、悲しみや苦しみを半分に、喜びや幸福感が倍になるように、心に問いかけて頂き、神仏の御心を体感・体験して頂くための場を祓い続けること。

神仏の教え、受け継いできた祈りの道を、「同じ形」で護り継承していくことは、決して容易いことではありません。

古来よりの伝統と祭祀を重んじながら、そこに時代に合った新たな風を加え続けながら…常に「Traditional」と「Modern」を同時に追求し続けなければ、伝統は継承できません。

その道とご奉仕の多くが、目に見えず表にでない中で、確かに感じ、信じ、心で観えるものがあります。

神仏御前の燈明の光、お線香の香煙、ご神饌、玉串が絶えないよう…十年後 百年後 千年後に繋げるために、常に今できる100%で邁進して参ります

大峯山護持院 井光山五臺寺 櫻本坊

良縁成就・財運上昇・学業達成・子授かり祈願

良縁成就・財運上昇・学業達成・子授かり祈願

私たち1人1人が「いざなぎ」と「いざなみ」です。

国産みの夫婦が成し遂げた、国を産み出すほどの神聖なエネルギーを、私たちも同じように内に秘めています。

そのエネルギーが、願わくば…他者にとっても自己にとっても、「良縁」と捉えることができる「むすひ」でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

「良縁」「縁結び」は、今、ここで、生き生かされていること…生命という縁が結ばれている奇跡が、既に「むすひ」そのものです。

良き人生の伴侶に出会い、良き未来・家庭・子宝を結んでいくのも縁。
良き治療者に出会い、良き治療法に導かれるのも縁。
良き学校・恩師・同志に出会い、良き学びを得れるのも縁。
良き職場・転職先に出会い、良き社会との繋がりに恵まれるのも縁
良きチームメイト・指導者に出会い、良きプレイができ結果を残せるのも縁。
良き引越し先・事業所に出会い、良き地域とのコミュニケーションや商売を繁栄できるのも縁。

すべての「縁結び」において共通するのは、「人」とのご縁です。

そして、私たちをを導いて下さる神仏とのご縁、宇宙・自然との共生に感謝し、自分を生かそうとする大いなる力に…まず気付くこと。

皆様は、どのような「ご縁」を紡いでいきたいですか?

Anju

私たちの偉大な師匠

私たちの偉大な師匠

櫻本坊では、各作法の正式な伝授の継承にも尽力しております。
全ての作法は「清める」「祓う」ことが軸にあります。

外から来る魔を防ぐためだけでなく、自身の心の中の魔(言霊の使い方 欲 傲慢さ 損得感情 妬みや怒り 思いやりの欠如 等)に気付き、常に自身に問いかけ 見直すことも、大切な「清め」−

作法・技術を通して、その根本にある「道」…精神性・人の生きる道(人生)・自然との共生を学び、真に想う力「真心」を磨く。
そしてその真心を磨くために必要不可欠な要素は、謙虚であること。

しかし現実では、謙虚でい続けることは、最も難しく、最も人間が忘れがちな初心です。

自惚れ傲慢になってしまうと、見えなくなるもの、失うものが沢山存在します。

軸をブラさないために、もしブレてしまって向かう道がズレてしまっても、修正してくれる唯一の偉大な師匠、それが「自然」。

私たちは、冬の寒さを、夏は忘れています。
そしてこのうだるような暑さを、冬には忘れます。

「慣れ」てしまうと忘れるのが、人間。
だからこそ自然は「四季」を巡らせ、時には厳しい試練を与えながら、私たち人間が「自ら気付く」よう促してくれる。

修行に終わりはない中で「ブレない軸」を保つ努力、慣れがダレになり、気の緩みが「法」の崩れにならぬよう整え直す…その繰り返しの重要さをお伝えしています。

Anju

*正式な各作法・伝授は、得度を受けていることが受講資格となります。

吉野聖天大祭ご案内 〜恐れと歓び〜

吉野聖天大祭ご案内 〜恐れと歓び〜

10月1日へ向けて、既にさまざまな準備が進む中、この時期 聖天堂に入ると感じる独特の空気感。

お祭りは「奉(たてまつ)る」「祀る」、神仏がお越しになられるのを「待つ」こと。

私たち人間の側まで、恐れ多くもお越しになられるのを待つと同時に、神仏も…お祭りを待って下さっているように感じます。

お祭りに凝縮される、何千年も続く人々の祈り・願い・尊い存在への恐れ・喜び・感謝…

年に1度、みなが心を1つにして、ご神饌をお供えし、良い言霊がたくさん入った祈りの言葉を捧げる日。

私たち人間にとっては、心が向かうところを再確認させて頂く「戒めの日」でもあります。

役行者がご感得された日本最古の聖天尊といわれる「完全秘仏 歓喜天双身天王」、そして…恐れられ荒ぶる神であった聖天尊をおさめた、ご本地仏「秘仏 十一面観世音菩薩」-

一如: 二柱 共にあってこそ、真のお力が引き出され、その御神意に触れさせて頂ける祭礼が「吉野聖天大祭」です。

Anju

<<令和2年10月1日(木) 吉野聖天大祭>>

○午前零時〜1時 聖天浴油秘法供 於 聖天堂

住職により例年通り厳修致します。

秘法供は非常に、非常に荘厳な儀式のため、法要中は聖天堂への一切の出入りを禁止しています。
ご参拝予定の方は、堂前(表)にて同行可能です。

○午後1時〜 聖天尊ご本地佛 十一面観世音菩薩 祭礼 於 聖天堂

例年通り、1年に1日(9:00〜16:00) のみ、秘仏 十一面観世音菩薩(聖天尊ご本地佛です)の御扉をご開帳させて頂きます。

○午後2時〜 大護摩供法要 於 櫻本坊境内道場

行列中止、行者出仕者人数を縮小いたします。

○お茶のお接待等は中止

<< ご参拝予定の皆様へお願い>>
・体調不良時(前日までに発熱や咽頭痛 他疑わしい症状がある場合を含む)のご参拝はご遠慮ください
・寺内 堂内では、マスクをご着用ください
・寺内 堂内へ入る際の、手指消毒 検温 時差入堂 人数制限にご協力ください
・堂内 法要中の私語厳禁は言うまでもありませんが、それ以外での寺内での会話は必要最低限に留めてください
・ソーシャルディスタンスの確保にご協力ください

その他、現場で随時ご案内させて頂きます。
皆様のご協力 ご理解をお願い申し上げます。

門を去るべきとき

門を去るべきとき
「道」と名の付くところに必ずあるものは、礼儀・感謝・お互いへの敬意・思いやり・謙虚さ…そして不完全さ。

茶道・華道・書道・剣道・柔道・香道…神道 仏道 修験道、全ての「道」に通ずる共通点です。

今夏、幾度となく問われ続ける人種差別に関する問題で、米空軍士官学校トップのスピーチが話題になりました。

「他人を尊重し敬意をもって接することができないのなら、今すぐここを去れ。」

このメッセージに込められる想いは、全ての道にも言えることであると共感しました。

「道」を修める者、が忘れてはならない基本とは?

もちろん、各々の技術・作法取得も大切です。

しかし、自分は「イチ人間」であることを自覚し、人間としての「当たり前を当たり前にする」ことが大前提にあります。

人として他者を不快にするような言動を控え、思いやりが真っ先に自他を包む思考を磨き続けること。

特別な日・人前の行いだけではなく、ふだんの行いが、すべてに反映されていることに、今一度気付くこと。

「人としての道」での「修めるべき行い」が伴っていなければ、どのような道を歩むにも裸の王様となってしまいます。

その道から何を学びますか?
どこに続く道でしょうか?

各々の「道」、その門を去らねばならぬ事がないよう…この道を修めるための慎みと謙虚さを、当山では何よりも大切にお伝えしています。
Anju