GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

宇宙元旦

宇宙元旦

本日は3月20日 春分の日
そして「宇宙元旦の日」でもあるのをご存じですか

お正月〜旧暦正月〜節分〜立春〜と節目が続き、迎えた本当の始まりの「2020年」

社会情勢が考慮されながら、様々な事が目まぐるしく変化する毎日。

「毎年恒例」という言葉を考えさせられます。

毎年同じことを繰り返しているようで、単純で簡単なことのように見えますが、実は「続けること」「維持すること」は、とっても困難なこと。

同時に、同じことをしていては伝統は存続できず、全く同じではないのが伝統、です。

全てに言えることは、いかに「当たり前」が儚く尊いものか…いかに「当たり前」は当たり前ではないか…ということに尽きます。

その最も基本で壊れやすい「当たり前」に、どれだけ真心を投じ、感謝する心を持てるのか。

…当たり前を当たり前にする…
自分たちにとって1番大切なモノ/ヒト/オモイを、今まで以上に大切にしていける1年でありますように

Anju
写真は境内にある「次世代・天武天皇 夢見の桜🌸」ベイビー桜が、どの桜よりも早く、清らかな元旦の本日、三輪咲きました
未来は光で眩しい大丈夫:D だいじょうぶ!

4月行事予定ご案内

4月行事予定 ご案内

<4月8日>
13:00 花まつり
14:00 大護摩供法要
本堂に於いて、お釈迦様の誕生日をお祝いする法要が斎行されます。法要では、散華(蓮の花を形どったお守り)がされ、お持ち帰り頂けます。ご自身の手元にヒラヒラと舞い降りた言霊もご縁。今後1年の指針の1つにして頂けましたら幸いです

https://sakuramotobou.or.jp/event/2020/20200408.html
<4月4日〜12日>
宝聚堂ご開帳: 拝観受付 8:30〜16:30
釈迦如来坐像(重要文化財-飛鳥万葉時代-)
地蔵菩薩坐像(旧国宝・重要文化財-平安時代-)等

はるか1300年前 万葉時代、天武天皇が櫻本坊を建立ご開創に際し、こちらの釈迦如来坐像を造立され、お念持仏としてお祀りされました。櫻本坊 初代本尊です。大峰山系全体を通じて、役行者と同時代に当たる現存最古の彫像は本像だけであり、吉野山の信仰を考える上で重要な位置を占めています。

https://sakuramotobou.or.jp/event/2020/20200404-12.html

<4月8日・11日・12日>
西行法師生誕900余年特別法要
茶道 西行庵 円位流 献香献茶式

御縁深き吉野水分神社から「西行法師木像」が櫻本坊大講堂へご遷座されます。この度、吉野山の歴史深い人物の1人である西行法師のお供養のために、特別に許可を頂きました。
西行法師 遠孫であられる宗匠による献茶式が斎行されます。詳細・お問い合わせは主宰者様へ↓

https://drive.google.com/…/1MP0x6oKLn5WMnRISKKl0qx-g_K…/view
皆様のご来山を心よりお待ち申し上げます

Anju

共に生きる

吉野山奥は、枝先に雪が残っています。
雲ひとつない快晴の中、キラキラと枝先から降って来る“雪の音” “色の音”
鳥のさえずり、螺貝の音霊。

歩いていると、足元を見がち。
見上げると、背の高い 風に揺られる万華鏡のような樹木、ヒバと大地の香り、差し込む光

私たち人間も、この自然の一部。共に生きている。
自然のエネルギーが、皆様にも届きますように-
写真は大峯奥駈道・吉野古道の一部である大天井ヶ岳・五番関・四寸岩山・そして万葉時代に天武 持統天皇も仰ぎ祈った青根ヶ峰…

 

目に見えないからこそ -高倉稲荷明神社祭礼-

目に見えないからこそ

旧暦の初午の日である本日 午前7時、高倉稲荷明神社にて、祭礼を斎行させて頂きました。

山(自然)そのものをご神体とする、奥深き心あたたかい山の神が鎮座されます。
こちらの眷属は、(キツネより古い)古来からの信仰が残る、二頭の白狼達で、様々な魔厄病災いを祓い守護して下さっています。

星の王子さまの、あの名言-
「物事は心で見なくてはよく見えない。いちばん大切なことは、目に見えない」

世界共通で、人類全てに言えるように、何が大切で、何を誰を信じればいいのか、常に選択を迫られる現代社会。

同時に、「目に見えない」ものへの恐怖や不安に、心が迷わされる現代社会。

どんな時であっても、自分の心を見失わず、心眼を曇らせないように…同じ社会を一緒に生きる者同士、お互い「人」として、どう冷静に行動すべきか考える「ひと手間」を入れてみる。

先人や偉人が遺した財産である、どの経典・聖書・教え・口伝にも、最も基本的な土台に、何も難しいことは書かれていません。

・当たり前を当たり前にする
・人にされて嫌なことは人にしない
・感謝と敬意と想いやりを忘れない

よく考えると…私たち全員が必ず守れる…「人として」の道ではないでしょうか。

Anju

「心」から追い出すということ

「心」から追い出すということ

桃の節句である3月3日-
中国の陰陽道から、奇数が重なる日は「強い陰」をなすことから、災いを避けるために、禊をし お供物をし、邪気払いをする日とも言われます。
さて、桃には魔除け 邪気払い力が強く備わっています。

古事記で、日本という国を産んだ国造りの神の夫婦、伊邪那美命と伊邪那岐命の神話内に、その力が書かれています。

…亡き妻の伊邪那美命を連れ戻すために、黄泉の国へ行った伊邪那岐命。
しかし変わり果てた妻の姿に驚き逃げる夫に怒った妻は、黄泉の国の使者(魔物)に夫を追わせます。
伊邪那岐命は、この世と死者の国の境目まで逃げ、その境界線にあった桃の樹になる実を3つ投げ、魔物を黄泉の国へと追い払いました。
その後、伊邪那岐命は、黄泉の国の穢れを祓うために禊をされ…その禊により、最も尊い3柱 天照大御神・月読命・須佐之男命が御生まれになりました…

なぜ、清めることが、これほどまでに重要なのか。
「祓詞: 祓え給え清め給え」「六根清浄」…言葉や唱え方・作法が違うだけで、心身を清めることが全ての基本です。

清ければ清いほど、心に想う願いは全て成就する
身近なところから、まずは六根:
目で見る目の前の風景
鼻で嗅ぐもの
口から発する言葉
耳に聞こえてくる言葉
身に触れるもの
意識の持ち方
…を見つめ直してみる。

それが心地良いものか不愉快なものかは、選択できる時もあれば、選択できない時もありますが、不快でネガティブなものであっても、心には入れないように、心の中で「鬼退治(邪気祓い)」を意識してみる

最も身近な魔物や穢れは、案外…自分自身が心の中で作り出してしまっている…ことが多いのではないでしょうか

Anju

*当山では「魔除けの香り」として「桃の香油」のご用意もございます