GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

祈りと香 -香油(塗油・聖油)頒布ご案内-

櫻本坊にて受けて頂ける各種香油💫

香料の熟成期間を経て、頒布準備が調いました。
長らくお待ち頂いていた皆様、ご予約して頂いていた皆様、お待たせ致しました。

櫻本坊には、当山完全オリジナルの、吉野山で櫻本坊にしかない「香油(清め祓い香守)」があります。

調香師の専門家と連携し、共に想いを込めて作り上げてきて、はや10年の時が過ぎました。
*過去のブログでご紹介させて頂きました✨↓
https://sakuramotobou.or.jp/blog/shana-sacred-perfumed-oil-prof-tashiro/

完全口コミのみで、大変多くの方に認知されお求め頂いております。

香油は、塗香(ずこう、パウダー状の清め香)よりも歴史は古く、卑弥呼の時代、古代エジプト時代より、清め 祓い 護身 魔除け(邪気祓い)のために、神殿において「聖なる捧げもの」として使われ、なくてはならない儀式の一環でした。

全ての工程を心を込めて手作業でしておりますので、大量生産はできません。
また、永遠に腐敗しない貴重な天然香料を使用しており、香水やアロマセラピーとは異なる、本来の「香」の役割に基づいて、調香・調整・熟成されています。

「香」が本来持つ力に加え、お護摩で祈祷された「香油」には、1滴1滴に祈りが込められています。

当山では、お堂に入る前 修行中(六根清浄) 写経写仏 勤行瞑想 場合によっては手水の代わりに…作法をお伝えしながら、香油で心身を清めて頂いております。
また例えば当山の神事の前、禊で身体を清めた後、心を清め調えるために聖油を使用しています。

「櫻本坊は、清らかないい香りのするお寺」
「櫻本坊で買った香油を使うたびに、吉野を思い出します」
「心のザワザワが、塗油で深呼吸するとスッと軽くなるんです」
「神仏が気持ちよく来て頂くために、香油で神棚をお清めしています」
「受験生の息子が、試験前に聖油を塗ったら、緊張がほぐれて集中できた、と言っていました」
「楽屋で役者同士でつけています、舞台の一体感が深まりました」

とっても有難いことに、嬉しいご報告が日々増えています。

1人でも多くの方の、日常の何気ない瞬間の中で、櫻本坊の「祈りと香」がお役に立てていること、幸せに想います✨
ありがとうございます✨<櫻本坊完全オリジナル 各種香油ご紹介>
*聖油 -灑那(しゃな)- ミニサイズ
冥加料 2,300円
魔を除け邪気を祓う 高潔な香り
*聖油 -灑那(しゃな)- 大きいサイズ
冥加料 6,000円
魔を除け邪気を祓う 高潔な香り
*塗油(ずゆ) 冥加料 2,000円
塗香と香りは同じです
*塗香(ずこう) 冥加料 1,000円パウダー状の清め香 塗油と香りは同じです
中身のみ頒布、容器はついておりません
*清薫水(せいくんすい)衣服用スプレータイプ
冥加料 2,800円
六根を清浄にする 香木が織りなす透明な香り。

当山に参拝の折には、ぜひ「祈りと香」の真髄を体感して下さい✨
皆様のご来山を心よりお待ち申し上げます✨

Anju

革命の星のもとで -節分祭-

革命の星のもとで

本日 13時より、当山本堂に於いて節分祭 護摩法要を厳修させて頂きました。
この毎年の「節目」の前後に、大きく動いていく何か…魂が揺さぶられる体験や浄化を、感じられる方も多いのではないでしょうか。

さて、星の世界-宇宙-では、250年ぶりに大きく星々の配置が動く、大革命の年であるのが、今年2020年と言われています。

フランス革命が起きた激動の時代と、同じ星の配置でもあることを思うと、私たち1人1人の心構えと選択が、大きくふるいにかけられる1年となりそうですね

そんな革命の星のもとで、人間として、どう想いを力にし、どう生き、どう心を持つか。
何を選択し、己にとっての「奉仕の道」を貫いていくか。

自分が常に言い訳とするモノと、闘っていくことの勇気-

自身の「在り方」を問われる日々の中…
今一度 足元を見つめ直し、自分の後ろ姿を客観的に捉え、六根清浄を爽やかに…更に進歩・進化・前進していけますよう、心よりお祈り申し上げます
Anju

自分という歯車を

自分という歯車を
全ては曼陀羅、全ては陰陽の営みの中で、互いが生かされ、この世界の秩序と調和は保たれている、といいます。

人間関係もまた同じ-
互いに有るもの無いものを補い合いながら、お互いを鏡とし、「手本」「反面教師」としながら、保たれる人間社会の輪。

自分「1人」という存在は、宇宙から見ると小さく考えがちですが、それぞれ「1人」の歯車が、周りの歯車に影響を与えているのも事実。
同時に、影響を与えられている、ということも事実。

だから、私たち1人1人は「微力ではあるが、無力ではない」という言葉そのものであると思うのです。

色んな人がいて、色んな考え方・価値観・個性がある中で、与えられた環境と役割の中で、自分という歯車をどう回していくか
もしくは互いに回し合うか

微力でありながら、私たち1人1人の発する存在感・想い・言霊・心の在り方が、いずれこの世界の巨大な歯車の回りを「心地良く」する道筋となっていくように…
まずは、身近な人たちとの歯車を、心地よいものにしていきたいですね

Anju


<2月行事予定>
2月3日(月) 13:00 節分祭 護摩法要
2月16日(日) 10:00 前方便伝授会
13:30 九字伝授会
*受講資格: 得度・護身法を受けていること
2月29日(土) 11:00 お護摩の日 -イヒカの火-
13:00 書禅会

言霊を巡らせ貫くために -吉野弁財天社祭礼-

言霊を巡らせ貫くために

旧暦の己巳の日である本日 午前7時、吉野弁財天社にて、祭礼を斎行させて頂きました。

祭礼の前後は宿(飛)雨、祭礼の間は涙雨という…白い吐息までも清められるような、弁財天さまらしい粋なお計らい
当山 境内のほぼ中心に、あでやかに鎮まります、吉野弁財天社。
白蛇を従えた 水を司る美しい女神であり、芸能・弁(コミュニケーション・言霊) ・財(経済・商売・人脈・縁結び)の巡りを良きものとし、「宇賀神」とも唱えられます。

言葉には、人間が想像する以上の力がある-
言葉は、人の「心の生死」さえも…左右する力があります。

良い想いを、出来るだけ良い言葉で、発する。

人間として最も基本である、互いに敬意をはらう「挨拶」から始まり、忖度や言い訳なしに「ありがとう」「ごめんなさい」を素直に正直に言える人間でありたいと日々痛感します。

今一度、自身が発する言葉を見直してみる。
自分たちが生きる日常を、ハッピーにもアンハッピーにも、全ては言葉次第で転換できることを思うと、自ずとやるべきことは見えてくるはず。

それも「できる」「できない」ではなく、「やる」「やらない」かではないでしょうか。

それぞれが真に届けたいと願う想いが、言霊として、四方の国の諸人達に至るまで…心に、届きますように。

その祈りを祝詞にのせ、春の夜明けを迎えるための、最も厳しい冬の寒さの時間を感じながら…
皆様の「発する言霊」が、自らの人生のみならず、他者と社会をより良い方向へと運ぶ美しい「舟」となりますよう、心よりお祈り申し上げます
Anju

トイレの神様のお話

トイレの神様のお話

「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」をご存知ですか?
炎の神様で、あらゆる不浄や穢れを焼き祓い、浄化されるお力をお持ちの、またの名を「トイレの神様」
さて、私たち人間だれもが、生きている以上「食べること」と「排泄すること」は必要不可欠な行いです。
大黒(台所)とトイレを常に清浄にし、清らかに保つことは、人間の心身を磨き続けることに繋がります。

僧侶・神職になるための修行研修の中でも、真っ先にすることはお清め(掃除・トイレ清浄)です。
トイレの床に正坐ですわり掃除をする所もあります。
悲しいことに人間の心理として、前の人が雑に使った後は、次に使う人もいい加減に使いがちです。

「前の人も綺麗に使わなかった」
「すでに汚れている場所を自分が汚しても、誰にも分からない」
「自分の家じゃないし、どうせ誰かが掃除する」

…トイレにも常に「見ている・観ている」神仏がおられます。

「人が見ていない」トイレを綺麗に使い、また次の人が気持ちよく使ってもらえるように、自分の家だけでなく、他人の家、公共のトイレも綺麗にする/使う心がけ。

それは肩書きや序列に関係なく、みなに等しく与えられた「尊い仕事」

自分がされて嬉しいこと、は他者へも返していきたい
自分がされて不快なこと、はなるべく他者へは返さない努力をする

何気ないこの「清め」の行動が、自身の心を磨き、誰かへ向けられる「祈り」「想いやり」へと結ばれていく。

本当の意味の修行「=生きる行いを修める」とは、こういった日常の「他者への想いやり」の繰り返しの中…に溢れていると信じてやみません

Anju
……
写真は当山 参拝者用のお手洗いです。
烏枢沙摩明王に手を合わせてから、毎朝トイレ掃除から1日が始まり、毎夕トイレ掃除で1日は終わります。
トイレの清めのお話は、お子様だけでなく、得度式の心の教育でも必ずさせて頂くほど、大切な心得の1つです。
「烏枢沙摩明王」の祈祷札(トイレ用木札)は、当山授与所で受けて頂けます