GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

言葉は言霊

「言葉は言霊」

毎年大晦日になると、1年とは何と早く過ぎていくものか…!と驚きます。
時間は無限性を保ちながら、しかし有限である、という真実を噛みしめる日でもあります。

今年も爽やかな進化の中を、信念を持ち突き進んでこれました。
日々、皆様にお支え頂き、櫻本坊は「祈りの道」の継承を繋げさせて頂いております。
心から感謝申し上げます。

祈りの中を毎日生きている私たち人間。
意識していないだけで、私たちは毎日祈っています。祈らない日はありません。
毎日何かを祈りながら 願いながら 想いながら、生きています。

言葉は言霊、です。
発する言葉全てに、相手へ向ける祈りと想いと愛が込められている。命がこめられている。

おはよう おやすみ ごめんなさい ありがとう お久しぶりです また今度ね お会いできて良かった!

なんの特別でない当たり前の挨拶や感情。当たり前でない 当たり前の日常を、言霊で満たしていくことの愛おしさ。

今日という日は、2度と戻って来ません。
今隣で笑顔でいてくれている人の命が、明日もあるとは約束されていません。

だからこそ、今 今日 この瞬間と向き合い、その気持ちを大切にし、伝えることを恐れずに、今を生きることの大切さ。

言霊の「浸透」する力を信じ、今できる100%でご奉仕を続けさせて頂く所存です。

明日 来年という未来が、皆様にとっても豊かな時間に満ち、深みと厚みが増す日々でありますようお祈り申し上げます。

Anju

今を生きる -甲南大学 講義-

「今を生きる」

今年から、甲南大学で非常勤講師として「死生学」の講義 「日本の死生観」のパートを、担当させて頂けるご縁を頂きました。

様々な分野の教授 研究者 学者 博士 聖職者の方々が、それぞれの観点から捉える「死生観」。

20歳になるかならないかの「現代を生きる」学生さん達にお伝えしたい、日本の神仏習合の信仰や宗教観 精神性を盛り込みながら、「生きること」「死ぬこと」「命の捉え方」についてお話しする90分。

さて、住職は、ミッションスクール(キリスト系)の学校で学生時代を過ごしました。教本や経典を読む前に、聖書に触れ、賛美歌を歌い、師は神父であった住職。

日本の神仏習合のみならず、キリスト教を含む多様性のある世界観を大切にしています。

1つの宗教 宗派に縛られない 囚われない こだわらない。
「祈り」は「宗教」という枠にだけ当てはまるものではないと考えいます。

祈りと命は「一如」…

極めて現実的で「実践的」である修験道の世界観から、「死」をメインにお伝えするのではなく、「生」を前向きに見つめ直して頂き、「明日からではなく、今から出来ること」を考えるきっかけになれば幸いです

講義は来週も続きます

Anju

祈りと医学 -さい帯血バンク講演-

『祈りと医学』〜人間を救うのは、人間だ。〜

12月1日、大阪府赤十字血液センターで、日本赤十字社 近畿さい帯血バンク 臍帯血採取施設 教育訓練の1部講演を、担当させて頂きました。

6年前より、さい帯血バンク様とご縁を頂いてから、近畿・中部さい帯血採取 全施設にて、産婦人科 小児科の医療従事者や妊婦さんに向けて、講演をさせて頂いております。

「祈りと医学」「祈りと命」「生きること」「死ぬこと」「想い」「愛」「信じること」「夢」「未来」「希望」

医療の現場から「祈り」が除かれれば、それは医療の限界を意味すると言っても過言ではありません。

体の治療だけでなく、心のケアを両立できてこその「CAREとCURE」。
目に見えない「想い」が大きな治癒力になるのは確かである、ということをお伝えさせて頂いております。

生きることは怖くない。
未来は空っぽじゃない。

祈りや想いは
いつも側で寄り添ってくれています。

「人を救うのは、神や仏でもあるけれど、でも誰よりも人を救うのは、それもまた人なんだ、そう思います。(2012年:ブログ一節抜粋)」

Anju

その日の愛する一瞬を

月例「お護摩の日」「書禅会」
今月は24(土)です。 *下記参照

晴れの日だけが良い日とは限らない。
雨の日 曇りの日 風の日 雪の日 霧の日。
全ての日に、その日にしか出会えない風景があって、場所があり、人がいる。

人生に、晴れの日以外があってもいいじゃないか。それが人を強くし、祈りに想いが注がれ、心と道をクリアーにしてくれるんだから。

Anju

日程: 11月24日(土)
場所: 櫻本坊
時間: 10:00〜 受付 (お護摩の日参加者)
11:00〜 ご祈祷護摩法要
13:00〜受付(書禅会参加者)
14:00〜16:00頃 書禅会

書禅参加費: お1人 2,500円
お子様も大歓迎です!

*同日11:00〜のお護摩に参加され、引き続き午後の書禅会へご参加ご希望の方は、昼食はご自身でご準備下さい。
*書道具はこちらでご用意しておりますが、お道具をお持ちの方はご持参ください。

「1」の位置

不易流行の心で

本日、天武天皇ご神像ご開扉を終え、結願の祭礼をさせて頂きました。

先日 11月11日 1時から執り行われた、天武天皇祭。「1」の並ぶゾロ目の偶然と必然の、まさに原点の日に、多くの方と共に、天武天皇にお心を向けれましたこと、感謝申し上げます。

櫻本坊は、器はお寺でありますが、修験道 仏教 密教 陰陽道 そして神道…を含む1つの宗教 宗派にとらわれない縛られない、神仏習合の祈りが満ちている場所です。

祈り方 祀り方 作法 形 装束 唱える言霊は違っていても、心を向ける方向と、祈る心構えは同じ。

天武天皇が当山を建立された日から、1350年もの時の中で、守り継がれてきた祈りと想い。

絶えることなく今に繋がるこの道を、未来に繋げるため、守るために、今携わらせて頂いている私たちに何が出来るのか。

今の自分達の、今できる精一杯の「100%」でご奉仕させて頂く。

不易流行の精神で、時代の在り方に合わせながら、修正 改善しながら、変わらぬ本質を継承していく。
これからも絶えることなく「祀り」「祭り」を続けていく。

いつでも、その時の「100%」で生きていく

とこしなえに繋がる道を、それぞれの人生に託された命と使命を忘れず、前進あるのみ!と教えられた、今年の10日間のご開扉でした

Anju