GAGA | ブログ@櫻本坊
やまと ことのは つづり
本堂 護摩壇の修理が実現しました
本堂 護摩壇の修理が実現しました✨
前住職の代より、永きにわたり、沢山の方々の祈願と想いと共に、歴史を歩んでまいりました、本堂中央にございます護摩壇。
また折々に、様々な形で、知恵と工夫をお貸し下さる方々のお力添えもあり、大切に今まで使わせて頂くことができましたこと、有難いかぎりです。
護摩壇の断熱部分のひび割れや、焦げの範囲の広がりが目立つようになり、この度、台部分の修理をメインにさせて頂きました。
特殊な護摩壇の台の制作や、細やかな工夫や配慮を尽力下さり、修理を叶えて下さいました関係者様に、深く感謝申し上げます。心よりありがとうございます。
これから先も絶えることなく、必要とされる全ての方々の「喜びを倍に、悲しみや苦しみを半分に」していきたい…そのお手伝いをさせて頂きたく、心身を尽くす所存です。
このささやかな願いを、いついかなる時も、ドンと構えて受け入れてくれる、まずは護摩壇という法具へ、かぎりない感謝の気持ちを今後も向け続けていきたく思います✨
1回1回、1日1日、1年1年が、奇跡
令和7年7月1日(火) 奥駈修行 満行護摩✨
1年で1回の最も代表的な修行を、今年も無事修めることができました。
そこに「あって、いて、当たり前」なんてない。
「1回1回、1日1日、1年1年が、奇跡」と心から実感します。
それほどに、本当に、「ご縁」は素晴らしく、尊い。
2度と戻ってこない「今」を、共にする仲間や時間の有難さと、幸せ。
皆様とのご縁に、深く深く感謝申し上げます。
修行者の皆さま
先達の皆さま
ご家族・お勤め先の皆さま
甘い物や冷たいドリンク・果物などを持って、修行者を待っていて下さったサポート隊の皆さま
荷物の運搬のために、早朝よりトラック・車を出して下さったサポート隊の皆さま
大黒・準備片付けをともに支えて下さった、サポート隊の皆さま
全国各地より、奥駈に向けて食材や物資の支援含め、心を共にご同行下さった皆さま
多くの皆さま方のお力添えが、毎回、大きな励みとなり、未来へ絶えず続けていく原動力そのものです。
心より…ありがとうございました✨
(奥駈修行直会 洋風精進料理)
心身の浄化を願い、動物性の食材は取り入れず、手作りで整えております。安心安全野菜をはじめ無添加の調味料を使用しております。
疲れ切った身体に、少しでも癒しと活力が優しく流れることを祈って✨
修行者皆さまの笑顔に、毎年幸せな気持ちを頂いております✨
奥駈の様子を引き続き、写真や動画でご紹介いたします✨
素晴らしい晴天のもとでの修行となった、本年度の奥駈⛰️
Movie by Banri
(インスタグラムにて動画は公開中)
「懺悔懺悔 (さんげさんげ) 六根清浄(ろっこんしょうじょう)」
峰々にこだまする、修行者の声。
なにに、だれに、懺悔をするのか。
清浄にする意味と意図は、なんなのか。
道があることが、すでにありがたい。
追いかけることのできる、背中と足跡があることが、すでに幸せ。
…自分の足で歩けることへの、感謝。
雨の日であれ、晴れの日であれ。
自然からしたら、それも自然。
そこで何が起ころうと、誰が足を踏み入れようと、自然にとったら、それも自然。
そのまんまの自然のなかで、修行をさせて頂けることの、ありがたさ。
人間がいちばん偉い、なんて誰がいつ決めたのだろう。
私たちはいつだって、生かされ支えられている側にすぎないというのに。
まざまざと「人間であること」の意味を、考えさせられる、ありがたさ。
前鬼で迎える、日の出の時間✨
穏やかで優しく、平安な時間と世界を、誰もが望み願っているはず。
ひとりで世界は救えませんが、良い想いを持ち、皆で思い合い、実践し続けることで、必ず変わっていくものはあると信じさせてくれる、それが、自然の力であり、また「人」とのご縁ではないでしょうか。
その夢を実現できた力
奥駈修行 初日(6月27日)✨
15:30、奥駈修行者の皆さまと共に、本堂において「道中安全祈願」のお護摩と、結団式を致しました。
初日は、いつも独特の緊張感が漂っています。
新メンバーが年々増える、奥駈修行。
今年も、学生さんから60代まで、全国各地よりそれぞれの胸中、様々な想いと動機を持って、この日に向かって真摯に準備を整えて来られました。
その真剣な想いと眼差しに、毎年ご一緒できること、お寺として心より幸せに感じる修行が、「奥駈」。
ピリリとしながらも、参加者皆さまが作り出す全体の雰囲気は、自然と穏やかで、優しく、あたたかいものが流れています。
櫻本坊の神仏も、皆さまと共に歩み守って下さる奥駈道中ー
すべてに感謝し、託された祈りと言葉の力を信じて。
奥がけ 心がけ 命がけで、この途切れることない祈りの道を、各々の光で明るくしていくことを願って✨
6月28日 午前3:15 奥駈修行 出発。
風が肌に心地よい朝。
「奥駈修行に参加するのが、ずっと夢でした」
「やっと、ようやく、この日を迎えることができた」
初めての方も、ずっと長年来られている方も、先達も…修行者ひとりひとりの、奥駈に向ける気持ち(きっかけ・動機)は違えど、その気持ちの真剣さと、想いの強さは、みな同じ。
見送る時の、修行者の背中と、迎える時の、皆さまのお顔。
どちらのお姿も、かけがえのない宝ものです。
あえて選択できることの幸せ
『奥駈修行』初日が、明後日となりました。
毎年この時期になると、お手紙やお電話、メールで、あたたかいエールのお言葉が沢山届きます。
また「修行者皆さまの食事・お弁当に」「道中のお供に」と、新鮮なお野菜や果物、エナジードリンクやスポーツドリンクを届けて下さる方々もいらっしゃいます。
公に出ないところで、様々な形で、一緒に心で歩んで下さっている存在が、沢山いらっしゃいます。
世界の至る所では、戦争は終わる気配すらなく、国内の情勢も決して安定していると言い切れないなか、あえて「修行」ができることの、幸せ。
選択肢がある、ことの幸せ。
その選択を、理解し、背中を見送り、帰りを待ってくれる、家族や職場がある、ことの幸せ。
お互いの顔が見えないところで、誰かが「修行が滞りなくすすむように」と、見返りなく支えてくれている、ことの幸せ。
これらの協力は、決して「あって当たり前」ではありません。
1人で「する」修行はたくさんありますが、たった1人で「できる」修行はほとんどない。
その真実を知り実感できる心得が深まるほど、初心・謙虚さ・感謝の言動が、修行者の姿勢や生き方全てに反映されていきます。
「人として」の軸となる心得を忘れず、託されたいろんな人の深い祈りを、全ての一歩に刻みながら登拝する、奥駈修行。
修行者皆さまが、今年も無事に、怪我なく事故なく満行し、輝かしい笑顔で帰って来られますように。
参加者皆さま、何卒体調を調えて、ご帰山・ご来山ください。心よりお待ち申し上げます✨