GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

Don’t expect to get what you give

吉野山でも、10年に1度あるかないかの寒波真っ最中であった、先だっての3連休。

護摩法要・写経写仏・書禅会・法螺貝講習会・伝授会など…寺内はピリッとしつつも、同時にほっこりあたたかい時間が流れておりました。

毎日、同じ日は1日もなく、毎日、新しい方々と出会い、その瞬間瞬間に生まれる、その場の雰囲気や会話に、たくさんの気づきと学びを頂きます。

そして「慈悲」について、生涯を通して、私たち人間は考え続けなければいけない教えであると、実感します。

慈悲は、勇気でもあります。与える勇気。
与えることは、計り知れない覚悟が伴います。
自分の心を開き、自身の弱さを見せるからです。

「与える」は、言葉の捉え方によっては、傲慢に聞こえるかもしれません。
だからこそ、与える時の気持ちの持ち方が、その人の心の世界を映し出す鏡となります。

それはプランターに植物を植える行為に似ています。
プランターや飾り、道具、見栄えや形により一層凝るのか。
土や種、挿し木を買うお店や店員さんとのご縁、花言葉など、プロセスや中身をより大事にするのか。

目の前の存在に、なにをどう与え、気持ちを向け、言葉をかけ、成長や失うことの喜びや悲しみを共にするのか。
何より、与えているつもりが、こちらの方が、より大きな喜びや慈しみを与えられているのか…そこに気づけるか否か。

形か本質かを問う時、どちらもTPOで大切ですが、なるべく迎えたくない日は、形しか見えず、中身に気づかなくなる時です。

自分が周りに与えている「影響」「発言」「行動」に、どれだけの覚悟が伴っているかを、考える。

同時に、自分に向けられる慈悲には、どれほどの勇気が伴っているかを、考える。

人は皆、自分の人生を生きることに必死で、心を誰かに向けることの労力を痛感しているなかで、それでも思われていることの有難さに、気づく。感謝しかないと、気づく。

“Don’t expect to get what you give“
与え与えられることの、究極の謙虚さを見失わないように。

写真は、伝授会の折の、本堂 勤行の様子✨

晴れながら雨の音

一気に春のような日差しと暖かさに。

晴れながら、雨の音(雪解け水)も、耳に心地よいですね。

境内のベンチで日向ぼっこ…が気持ちの良い季節へ向かっています。

自からを由とする

空から等しく降り注ぐ雪の、受け止め方や積もり方が、植物や物にとってここまで違うことに、あらためて驚きました。

私たち人間も、目に見える形・目に見えない形で、神仏・自然・先人たちから、加護・恵み・教えを沢山頂いて生かされています。

その惜しみなく降り注がれる有難いシャワーを、どう受け止め、自分の日常や生き方に腑に落とし、実行に移していくかは、結局は私たち次第。

埋もれる道を辿るのか、
そもそも雪の存在にすら気づかないのか、
滑らせ振り落としていくのか、
氷が水となり土に還る工程を楽しむのか、

どの道を自由に選択したところで、その後の結果・成果に伴う責任は、すべて自分にあります。

自由、自からを由とすることの重みを、今回の大雪は気づかせてくれました❄️

今日は一転して快晴✨
境内の梅の蕾も、順調に大きくなってきています✨

けもの道を知る

昨日いったん溶けた雪でしたが、昨晩ホワイトアウト並の雪が降り積もり、またまた銀世界に❄️

ベイビーブルー色の空が広がる本日✨
冬らしい冬の景色も、残り少ないと思うと、少し寂しくも感じる日々です。

最後の写真は、雪景色の時に初めて知る、境内で鹿やアナグマが通る“けもの道”✨

炎と結晶と

月例「お護摩の日」🔥

本堂にてご参拝の方々が書かれました護摩木・全国各地よりお申し込み下さっている郵送護摩木を、毎月のお護摩でお焚き上げしています🔥

護摩木お申し込み(郵送)専用ページは、HP内「ひらけごま」にございます✨

2・3枚目は、大講堂の窓から、昨日の雪景色❄️
今日は日が照っていて青空がのぞいていますが、皆さまも引き続き暖かくしてお過ごしください✨