GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

あなたはいま、どう生きる?

人は多くを人から学びます。

愛も別れも、喜びも苦しみも。
思いやりも憎しみも、生きる意味も死ぬ覚悟も。

そしてそれは全て、「生命」があってこそ実現・体験できることばかりです。

その生命が結ばれている源には、奇跡としか言いようがない「ご縁」の連続があります。

お盆や歴史の記憶を風化させない記念日を含め、身近にイノチを見つめる8月。

人が真に死ぬトキ-
本当の「死」とは、誰も思い出さなくなるトキです。
話題にしなくなり、そして記憶から消えてしまうトキです。

1番の供養は、肉体は側になくても、心の中で共に生きているあの人のことを、いっぱい想うこと。話しかけ続けること。いっぱい話題に出して、思い出を語り継いでいくこと。

常に私たちを、1番近くで、愛し寄り添ってくれている存在。

自分が今目の前で見ている世界を、あの人も一緒に見てくれている。

そこに幸せと感謝を感じることができれば、悲しみを消すことは出来なくても、今を前向きに生きる選択は可能です。

あの人が生きたかった、この世界。
その世界を生きる、あなたはいま、どう生きる?

「こんな生きにくい世界」もしそう思ってしまったとしても、現に生かされている、この世界で。

そんな風に、いつも問いかけられているようで、それに答えていける生き方をしたいと、特に想いが深まる8月。

共に年を重ねていける幸せ

大峯山 入峰修行を満行し、里に帰山する講社で賑わう週末・祝日の様子ー

1年に1回、この時期にしかお会いできない方も多いなか、お互い笑顔で、ほっこりとお話できる時間に、幸せな余韻をいただきます✨

共に年を重ねていけるご縁は、なんて尊く素敵なことなんだろう、心底感じる今日この頃。

暑い暑い道中、本当にお疲れ様でした⛰️
また来年、お待ちしております✨

あの時の祈り

当寺院 宝聚堂にてお預かりしております、豊臣秀頼奉納『大般若経六百巻』の調査が、東京大学史料編纂所様・元興寺文化財研究所様・和歌山県立博物館様・大淀町教育委員会様合同で、今年も行われています✨

数年に渡り続く本調査、調査員皆さまのご尽力に、深く深く感謝申し上げます。

近年、櫻本坊で祀りお預かりしている神仏像や、宝聚堂の奥で眠っている史料などへの調査が増加し、年間を通して、専門職の皆様とのご縁が広がっています。

完璧な形・姿で残されているものが殆どないなか、「これもない」「あれもない」「欠けてばかり」ではなく、「ここまで残っているのが奇跡」「これだけ残っていれば何とか紐解いていける」「あるものから見つけていこう」…そんな風に、失われたものへの失望や執着よりも、今ここに有るものに向けられる希望と期待。

出会うはずのない、歴史の先人や偉人たちの、「あの時の祈り」が「いまの願い」に繋がる感慨深さと有難さを、じんわりと感じる日々です✨

足るを知る

弥山⛰️✨

足るを知る。

必要なものは、大抵いつも目の前に用意されているか、既に自分の中にあるという事実に気付かされます。

……
聖地巡礼「弥山」登拝修行ご案内
〜1泊2日コース 女性大歓迎!〜

開催日: 令和7年9月14日(日)~15日(祝・月)

山の修行が初めての方を含め、誰にとっても、いろんな形で楽しめる山、弥山。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

行程詳細・お申し込み方法は、下記よりご確認ください✨✨✨
https://sakuramotobou.or.jp/event/2025/2025091415.html

思い出

大峯山 入峰修行を満行し、里に帰山する講社で賑わう週末・祝日の様子ー

「行者さん!ひさしぶり!」
と、ご本尊様に、晴れやかな表情で声をかけられる方もいらっしゃれば、
「行者さん。今年も何とか来れたでぇ。」
と、ご本尊様に、話しかけるように、人生のさまざまな報告をされるように、静かに座られている方もいらっしゃいます。

満面の笑みに見える。
厳しく怒られているように見える。

ご本尊様の表情は、その時々によって、みなが感じることは違います。

「役行者はどこにいる?」
「どこに行けば会える?」

思うことも、答えも、探究の道も、人の数だけあるでしょう。

彼の存在を、山の中に見出すのか、ご仏像に重ねるのか、日常の至る箇所で「仮の姿」で現れ導いてくれる時に、「教え」として存在を感じるのか。

山の行、里の行。
どちらも大切な行いで、日々の積み重ね。

役行者に限らず、神仏は、特定の場所や時期にだけに会える存在ではない、と強く感じることです。

いつもいつも、心に想えば、神仏は、いつもそこにいる。

大切な家族や人達を想うように、そのあたたかい絆は、生涯を通して寄り添ってくれる、かけがえない、思い出の積み重ねでもあると、思うのです。