GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

日本で最も恐いと言われる神仏のおひとりへ捧げる

10月1日 吉野聖天大祭へ向け、着々とすすめられる、様々な準備✨

夏の奥駈修行前1ヶ月間も、寺内は相当なピリピリ感ですが、毎年9月のこの準備期間は、更に張り詰めた雰囲気が続きます。

日本で最も恐いと言われる神仏のおひとり、「聖天」またの名を「歓喜天」。

心の向け方、真心とは何なのかを、しかと教えてくれる、その偉大な存在に、今年もお祭りをさせて頂ける喜びと有難さ、畏れ多さに、既に胸がいっぱいです。

写真は「祈祷板」の白紙や水引きを新しくした様子✨
こちらは、大護摩供法要の折に、聖天尊の依り代となります。

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<<令和6年10月1日(火) 吉野聖天大祭>>

○真夜中零時〜  聖天尊浴油秘法供 於 聖天堂内陣

住職が厳修致します、聖天尊浴油秘法供は、非常に荘厳な儀式のため、修法中の堂内への出入りを一切禁止しています。

ご参拝の方は聖天堂前(外)からご同行いただけます。零時~1時の間にご参拝ください。なお、山の夜は冷え込みますので、暖かくしてご来山ください。

*この時間帯は、お守り・ご朱印の窓口は閉まっております。予めご了承ください。
授与所対応時間: 8:30〜16:00

○午後1時〜 十一面観世音菩薩 (聖天尊ご本地仏 ) 祭礼 於 聖天堂

1年に1日(8:30〜16:00) 、秘仏 十一面観世音菩薩の御扉をご開帳させて頂きます。
内拝料: 1000円

○午後2時〜 大護摩供法要 於 境内護摩道場

本大祭へ向けお申し込み下さっている祈願護摩木を、住職はじめ式衆・行者一同でお祈りお焚き上げ致します。

少し寂しく感じる朝

金曜日早朝は、天川村洞川架線場から、大峰山上参籠所へ上げる荷物(食料や物資)を届ける日ー

今夏最後の荷造りと、運搬でした✨

涼しい、から肌寒いと感じる早朝の洞川⛰️

大峰山の戸閉式まで、既にカウントダウンが始まっています✨

戸閉式へご参列を予定されている方は、暖かい服をご準備ください✨

今夏最後の「おかえりなさい」

長年あたたかいご縁で繋がる、熊野修験の皆様をお迎えする日曜日✨

大峰奥駈入峰修行、ご満行おめでとうございます✨

本堂前での勤行の様子✨

お山の時期も、あとちょうど2週間✨

皆様のキラキラした瞳と、厳しさの中にある穏やかな表情と想いー
日本の精神性を継承していく責任の重みと、何より「楽しさ」という情熱を、あらためて実感し続けた日々✨

鈴虫の声に背中をおされて

大峰山上 参籠所へ、天川村洞川から荷物(食料や物資)を上げる金曜日の朝は、季節の移り変わりを直に感じます✨

荷物を車に積み、洞川へ向けお寺を出発する早朝は、9月に入ると一気に薄暗く、肌寒く、星や月がまだ頭上で見える時もあります✨

鈴虫の声が、本当に美しく癒される朝。

荷物を運ぶ日も、今夏、残り1回となりました✨

大峯山 戸閉式まで、あと2週間ちょっと。
山上は、もっと肌寒いのでしょうか。
登拝ご予定の皆様、何卒お気をつけて「行ってらっしゃい」✨

展覧会ご案内✨

展覧会ご案内✨

当寺院 初代本尊である、天武天皇お念持仏 釈迦如来坐像(白鳳時代・重文)が、この度ご巡錫されます✨
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます✨

◇特別展「富本銭特別展示 天武天皇と〈飛鳥・藤原〉の文化」
◇開催期間: 令和6年10月19日(土)~12月8日(日)
◇会場: 奈良県立万葉文化館

以下万葉文化館HPより↓
https://www.manyo.jp/event/detail.html?id=516

万葉文化館は飛鳥時代に金属、ガラス、玉製品などを生産した「飛鳥池工房遺跡」の場所に建っています。1990年代に実施された調査では「富本銭」と呼ばれる銅銭が大量に出土し、それまで最古とされた「和同開珎」(708年初鋳)に先行する天武天皇時代の貨幣であることがわかりました。当館では特別展示室を設けて様々な出土品の複製を展示してきました。
さて、2024年10月、久々に実物の富本銭が生産工房の地(万葉文化館)に帰ってきます。当館ではこれに合わせて、七世紀後半、天武天皇から持統天皇へと継承された〈飛鳥・藤原〉の文化を紹介する展覧会を開催します。この時期の日本は大陸の制度を積極的に採り入れ、中央集権国家としての体制を整えていきました。文化面においても中国や朝鮮半島から新しい情報が伝わり、官立の仏教寺院が造られ、中国の条坊制を採用した都城「藤原京」が誕生しました。『万葉集』にもこの時代の人々の歌が残っています。本展覧会では富本銭の特別展示とともに、天武天皇と関わりのある吉野や明日香地域に残る遺品や伝承、藤原京跡の出土品、万葉歌や近代の「万葉日本画」もあわせて紹介し、飛鳥時代の人々に思いを馳せる機会にしたいと思います。