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やまと ことのは つづり

特別ご朱印の頒布ご案内

特別ご朱印の頒布ご案内
来年1月1日より、奉祝 天武天皇ご即位1350年記念 特別ご朱印の頒布を開始いたします。

○ 天武天皇・大伯皇女『勝福開道』

新たな1年が、勇気と希望に満ちていくよう祈願いたしました。

*書き置き: 手書きしたものに日付を入れてのお渡しです
*初穂料: 800円
*なくなり次第終了

………
大伯皇女(おおくのひめみこ)は、天武天皇にとって、そして日本の祈りの歴史を考える上で、とても大切な皇女です。

現在 黒田清子さまが、伊勢神宮の祭主として務められている「斎王(さいおう)」のお役目。

この斎王の務めの伝統を定着させたのが、天武天皇。大田皇女(おおたのひめみこ)との娘君である大伯皇女(おおくのひめみこ)を、神宮で祈りを捧げる高貴な乙女として任命しました。

1日も怠ることなく積み重ねられる、国家安泰・万民豊楽への祈りと、神仏へのご奉仕…その初心・心構えを途絶えさせないために、「同じことを繰り返す意味」「更新の文化」を天武天皇は未来(現在)に繋げられました。

「永遠性」の神髄(真髄) と神威(真意)…

時代の在り方に沿って、形や型は積極的に変化を促すことはあっても、1350年前から変わらない、そしてこれからも永遠に変わることのない「祭祀」の意味と、本質があるー

天武天皇が、現代の日本に繋げて下さった、多くの基盤と「日本の本質」を、1人でも多くの方に知って頂きたいと願っております✨

洋ナシ色と柿色の空間

大講堂の紅葉は、洋ナシ色と柿色のもみじが長らく混ざっていました。
遅染め紅葉は、現在、廊下や天井、畳にも映え染まっています。

鳥のかわいらしい鳴き声や、葉がか擦れ合う音とと共に、修験道の聖地らしい、太鼓や法螺貝の音が風にのって聞こえてきます。

なんとも穏やかで、美しく、愛おしい時空間。

死は、特別でない、当たり前のこと

昨日6日、兵庫県 甲南大学にて 「死生学 〜日本の死生観②〜」の講義をさせて頂きました。
身近な家族や友人・パートナーという大切な人の死とどう向き合い、どう「今」を捉えていくか-

このように教壇に立ち「死生観」をお話することは、誰にでも出来ます。

身近な「死」を経験することは、遅かれ早かれ、平等に全員が経験することだからです。

死は、特別でない、当たり前のことー
生きることは、かけがえなく特別で、当たり前じゃないことー

その事実を変えることはできないと知った時、では、皆さんは、生きることを諦めますか?
それとも、その事実があるからこそ、今日をどう生きたい、と願いますか?

命をことぶく「寿命だった」と、言われる人生の、幸せに気づく。

学生さん達からのフィードバックに「私たちの背中をそっと押してくださるお話だった」とあり、積み重ねてきた想いを信じて、それが相手の頭ではなく、心に入ったと知れると、感謝の気持ちが溢れました。

毎年、懸命に聞いて下さる、学生さん達の真摯な姿勢と眼差しと向き合えること、櫻本坊にとって大きな宝です。