GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

愛を知った日

愛を知った日

さまざまな経験を通して、私たちは生涯、千差万別の感情とともに生きていきます。

修行のコアに挙げられる「不動心」への憧れ。

それは、何も感じないための心を手に入れるものではなく、どのような感情を経験したとしても、その経験を自他を思いやる言動へと繋げること。そこを、迷わないこと。

自分はこうされたから、相手もそうされて当然。仕返しや忖度、期待をしたところで、何も得るものはありません。

生きている中で、大切な人を失い残される悲しみは、できれば経験したくない経験です。

でも、心が裂ける痛みを知り、愛を知った。
悲しみは、愛と学んだ。
その愛を、人に向けていきたいと、誓った。
悲しい、は愛。

多種多様な場面で、死生観をお伝えする機会が増えて、目の前にいらっしゃる皆様にただただ伝えたいと願うことは…

大丈夫、を伝えたい。
未来は空っぽじゃない、時間が解決することは少ないけれど、今を肯定的に生きる選択は可能である…誰かを想い、愛し愛される記憶は、かならず前を向く力になることを、引き続きお伝えしたいです

Anju

令和3年度『奥駈修行』ご案内

令和3年度『奥駈修行』ご案内
自我を清め祓い鍛錬し、他者と社会の平和と幸福のために祈るのが、修験道。この1年、それぞれが置かれている状況と環境下で、今出来る形で、神仏へ祈り、他者へ奉仕し、生きる行いを修める(修行)ことの神髄が、標されてきました。実修実験・生きること・死ぬこと・再生すること…極めて現実的で、「いま」何を実行するかが常に問われる、修験道。

1350年の「世界遺産 祈りの道」-
役行者が歩いた道を一歩一歩縦走します。
吉野から熊野にいたる大自然の中で、自我を清め祓い鍛錬し、他者と社会の平和と幸福のために祈る登拝です。

7月14日(水)〜18日(日) 奥駈修行 詳細↓
https://sakuramotobou.or.jp/event/2021/20210714-18.html

*感染対策として、大峯山上全参籠所では、使用した寝具シーツ類はその都度交換しております。また1部山小屋では寝袋持参となります。その他詳細は、参加申込者の方に直接お伝え致します。

*聖地巡礼~女性のための登拝修行~(吉野古道の滝巡拝・男性可)は、8月28日~29日実施↓
https://sakuramotobou.or.jp/event/2021/2021082829.html

……
“Leave footprints of love and kindness wherever you go”
-自分が訪れた場所が、自分と出会ってくれた人達の今日という日が、愛と優しさに満ちていきますように。
なぜ人は、役行者の足跡を辿り、山に入るのか。
自然を仰ぎ、目に見えながらも「観えない」自然に手を合わせるのか。

その道が、全ての生命と世界へ向ける、思いやりに溢れているからではないでしょうか。

最初は「想い」があった。
そして、想いによって、歩むことで、道は開かれた。

良い想いが、周りを社会を世界を変えていける力となります。

自分たちが歩んだ後の道も、役行者の道筋のように、花々が清らかに咲きほこり、周りを明るく心地よく照らすものでありますように。

想いを、ちからに。

Anju

自由とは

自由とは−

好きなことだけを、ただ好きなようにし、やりたくないことはしない、それは単なるわがまま。楽(たの)しむことと、楽(らく)することには雲泥の差があります。

社会で生きる中での「責任」や「義務」、人として生きるうえで修めるべき「当たり前」を実践したうえで可能になる、自由がある。

人のせいにせず、環境を言い訳にせず…「私は自由だ」その選択と決心こそが、心を自由にする

今日をどんな1日にするか、選択できることが…すでにありがたい、自由
Anju

夢は実現する

当山で定期的に開放しております「お寺で癒(い)よう~五感を澄ます体験~」が、素敵な記事として紹介されています。
心地よく包み込んで頂きながら、未来への前向きな想いや夢に共感して下さった、ライター様のご配慮とご縁に感謝申し上げます。ありがとうございます

「悠久の時が流れる櫻本坊での瞑想体験~後編~」↓
https://yoshi-note.com/post-mountain-ascetic-practices/50171

モグラのおはなし

モグラのおはなし

“Never lose your own sunshine in your heart. Hope, positive thinking and smile!”
ステイホームの時間が増え、私たちは今まで以上に「考える」時間も増えました。
そこでふと気づかされたのは、内にこもりがちになると、どうしても下へ下へ「深掘り」してしまう事も増えたこと。

まるでモグラのように、考えれば考えるほど、自分で自分の掘る穴が深くなっていく。

そこでどういった現象が起こるか。

モグラは地中を掘り進める中で、目が退化しました。つまり、見える世界は、闇。

良い考えや対策案・アイディアは、下ではなく、上にあるはず。暗闇ではなく、ぱっと閃く「光」にあるはず。

ふと気づいたら、自身を包む世界が地中の闇になっていた…!なんてことがないように、見る世界は、光っていた方が楽しい

古来より、世界中で宗派関係なく「太陽」は神聖な対象です。日本を象徴する尊い女神も、太陽神。

上を見上げれば必ず在る太陽は、私たちの心の中にもあります。鏡が祀られているのも、自らの心を映し、また光を反射させ周りをも輝かせるため

心の中に在る、尊い太陽を失わないために
自分を輝かせ、周りを照らす存在に1人1人がなり、希望と前向きさと、笑顔が…伝染していきますように

Anju