GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

信頼がすべて-

信頼がすべて-

櫻本坊の祈りの心軸にある、いっぽんの柱。

それは、お護摩の火柱です。

1300年、焚かれ続けてきたお護摩の祈り。
神仏・中取持・祈願者が3者一体となり心を向けるご祈祷の形。

3者に必要な絶対的な条件は、信頼です。
神仏と中取持が深めてきた信頼関係があり、祈願者が「信じることを信じる」勇気があり、3者が想いを一団となって願うことの重みと意味。

…生半端な気持ちでは決して焚けない、そして向き合うべきではない、お護摩の重みと尊さ。

お護摩は、携わる1人1人の人生・生命を預かっています。

お護摩のご祈祷を共にさせて頂き、後日嬉しいご報告をお手紙やお電話でお伺いできた時、その喜びは私たちにとっても大きな喜びです。

他者の喜びと幸せを倍に、他者の苦しみや悲しみを半分に-

揺るぎない、お護摩という祈りを発信するうえでの、目的と、約束です。

Anju

……

5月のお護摩のインスタライブ配信「ひらけごま」は、1日(土)午前10時からです。
5月の月次祭「お護摩の日〜イヒカの火〜」は、22日(土)午前11時からです。
実際にお越し頂いての、護摩法要・各種祈祷供養法要も、通常通り受付しております(完全予約制・完全個別制)
また遠隔での、護摩法要・各種祈祷供養法要も受付しておりますので、ご相談ください(完全予約制・完全個別制)

原点があるところ

「分けない」「区別しない」
神仏習合;多様性の原点が吉野山にはあるー
(天武天皇例大祭 入堂前)
何もかもが一足早く訪れる今日この頃ー
風に乗って、様々なお花の蜜の香りが運ばれてきます。
本当にいい香り。
香りと鳥たちの声に癒される大講堂でのひと時ー

戸は開く 光を放つために

戸は開く 光を放つために-

本年の大峯山戸開式は、5月3日(祝) 午後1時からです。なお大峯山上参籠所は、5月3日よりご利用頂けます。
表にはでませんが、この困難な社会情勢のなか、我々社寺にとっても、大変厳しい試練と決断が続いていることに変わりありません。

しかし、直面する課題に冷静に取り組みながら、なすべきことをする。神仏を祀(祭)り、場と心身を清め、心の在り方「人として大切なこと」を伝え続ける情熱は失わない。

大峯山という御神体があるからこそ、里の護持院の祈りの道は結ばれています。

なんのための修行か。

永い冬の眠りから覚め山の修行が始まる夏。
一歩一歩山を踏みしめ自然と一体となり、本当の自分に気づく「場」ーそこが大峰山です。

真の自分、真の心。
人として社会を生きるうえで、絶対に忘れてはいけない、「自他を思いやる心」を再生させるための「道」ーそれが大峯山…修験道です。

Anju

生命の色

緑は生命の色―
新緑 初夏の吉野山のキラキラさは格別です。
「その環境に必要な植物が芽を出す」と、庭師の方から教えて頂きました。

すべてを浄化してくれる植物の偉大さ。

夏は特に多くの薬草や植物が生い茂る境内ですが、草抜きの作務に込める生命への感謝、今一度「ありがとう」と大地に語りかけながら、自然…つまり自身の生かされている命と向き合いたいと思います。
Anju

心で尽くす

心で尽くす

社寺に詣で鳥居や仁王門といった結界を越えるさい、一礼が参拝マナーとされています。

これは神仏が坐す聖域に、入らせて頂きます、といった敬意や感謝、日常との切り替えのためでもあります。

神仏に対しても、人に対しても、根本にある「礼儀」のこころは同じ。

しかし最も大切なことは、形として表すこと以上に、心があるかないか。

心揖(しんゆう)、という言葉がありますが、物質的にお辞儀ができなくても、心で礼をする。心の中で礼を尽くすこと。
表に見えなくても、必ず伝わる「想い」-
その想いの積み重ねが、発信と受信の力となると信じております

Anju