GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

祈りと医学 ~CareとCure~満月の日の誓い

祈りと医学 ~CareとCure~

明確な出口と指針が示されない社会の動きの中で、自粛疲れのピークを感じている人も増える一方。

余裕がなくて、不安が拭い切れなくて、心まで疲れきってしまって…すると人への当たりもキツくなりがち。
ハッと気づけば、人に優しくできない自分がいて、そんな自分への自己嫌悪もでてくる…
こういった、心の感染のループに入ってしまいます。

近年では、社会・人生の中での社寺の役割は薄れていくばかりで、形・手段ばかりが前に出て、心・目的は置いてきぼり、そのような現状があったように思います。

身体を治す(Cure)のが医療従事者の皆さんであるように、心を癒す(Care)役割にあるのが、本来の神社仏閣の役割であると、あらためて想うことです。

心が荒んでしまったままで、この先も当面過ごしてしまうことを、少しでも食い止めるために、神社仏閣という場所は社会に何を提供できるのか、原点回帰。

誠実さ・正直さ・真面目さ・思いやり・優しさ・希望・愛・想い…そして祈り。
誰もが持っている心の力。

形のないこれらの力が、心の治癒・平安に繋がっていくよう、社寺の本来の役割を果たすために、今できることをする。

それが、満月の今日決意する、私たちの誓いです。

Anju
書は「○」
まる・えん・サークル・満・巡・永遠・和…つまり、いのち。

何に豊かさを求めるか

何に豊かさを求めるか

季節は立夏に入りました
八重桜の花びらが散り、境内はピンクの絨毯。
高倉稲荷明神社では、ツツジと幸せの鈴蘭の香りが充満しています。
新緑の葉が、風がふくたびにサラサラとなり、ツバメが巣作りを始めました。
これからの季節は、草抜きの作務が増えます。

大変な作業ですが、捉え方次第で、無心になり集中できる尊い時間。
大地に触れることで、心身のデトックスをしてもらえます。
そして自然から、いつも何か気づきを与えられます。
境内でクローバーをたくさん見かけますが、四つ葉のクローバーだけを探すよりも、たくさんある三つ葉のクローバーに幸せを感じれる…そのような心の在り方を、生涯持ち続けたいな、と思います

Anju

反映と繁栄

反映と繁栄

ピタリと時間が止まったかのよう。
鎮(静)まっている世の動き。

そんな中、自然と空気の透明感が増していることを、感じている方も多いのではないでしょうか。
自然は人間に、私たちが決して失ってはならない精神を、はるか古来より常に教えてくれています。
自然に対しても、物に対しても、人間同士でも、失ってはならない初心の1つに、「謙虚さ」があります。

「お互い様」「有り難い」「〜させて頂く」
謙虚さの奥に、互いへの「感謝」と「尊敬」が含まれている、言霊が幸はふ国のスピリット

今後物事が一気に動き始めた時、私たち1人1人が、「内側の世界の自分」の「本性」「本質」「本能」「本当(物)」を、どう生き方と社会に反映(繁栄)させていけるか…

全ての生命、全ての人の人生と毎日の営みは、根っこで繋がっています。
「自分には関係ないこと」といえるでしょうか。

Anju

一層軽やかな唄い声が響く、吉野山の朝
鳥たちの声は、励みです

#愛する人たちの生命を守るために

火の種

火の種

不動明王のご縁日である28日は、櫻本坊に於いても毎月早朝より、祈祷護摩法要を厳修しています。

護摩の炎や、神仏御前のお燈明を一心に観つめていると、いつも必ず気づきや学びを与えられます。

人間としての道徳や倫理、社会・世の矛盾や本来の在り方… 忙しさを理由に後回しにしていた物質と思考の断捨離…

全人類が今同時に、研ぎ澄まされ、平等に問われていることは、まさに「原点」「初心」への心の帰還。

原点にある、最も素朴でシンプルな「想い」「祈り」への帰還。
自燈明: 自身が燈明となること。

その灯火の火種/燃料は、何でしょうか。
自分と人へ向ける愛や思いやり(他者満足)、信じていること、叶えたい夢…まずは全ては命あってこそ実現できることです。

…人間としての「当たり前を当たり前にする」ことで、いずれ、その灯火は周りを明るく照らしていく。その想いは、必ず水面の輪のように拡がっていく。最初は小さくても、時間がかかっても、必ず。

共にこの世界を明るくしていけるのは、決して他人事ではない…私たち1人1人の良い想いです。

Anju

光の糸

光の糸

各地で社寺への参拝も難しい状況の中、皆様は、どのように、尊い存在(光)と心を繋げていらっしゃいますか?

糸電話・運命の赤い糸をイメージして下さい。
神仏と、私たちの心を繋ぐ「光の糸」
距離も場所も関係ない。
皆がそれぞれの形で、その糸の太さや輝きを磨く時間。

櫻本坊も、神仏の御足元で奉仕させて頂ける立場として、もう既に始まっている新時代のスタートラインで、10年後 50年後 100年後を見据えて、この厳しい試練…人間としてできる最善を尽くしています。

Anju

<お知らせ>
祈祷札・お守り・護摩木・写経写仏巻 等の申し込み 郵送について、お問い合わせが多くなりました。
ホームページ内に、申し込み専用ページを新たに開設するために、現在準備をすすめております。
開設次第、ご案内をさせて頂きますので、しばらくお待ちください。

#愛する人たちの生命を守るために