GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

クラウドファンディング第二目標達成の心からの御礼と、今後について

クラウドファンディング第二目標達成の心からの御礼と、今後について

11月1日にスタートした本プロジェクトは、大変ありがたいことに、11月28日には第一目標であった1200万円を、12月17日には、第二目標であった1500万円を達成させていただけました。幅広い層の皆さまからのご寄付と、何より心あたたまるお言葉を沢山頂いておりますこと、心から深く感謝申し上げます。

一人でも多くの皆さまの、「喜びを倍に、悲しみを半分にしたい」―
その祈りを糧に、お寺での努めに邁進する日々ですが、本プロジェクトで気づかせて頂いたことは、この願いは一方通行ではなく、ご縁ある皆さまどうし横の繋がりにも生きていたことに、大きな幸せと喜びを感じています。数えきれない「人と人」とのご縁の有難さと尊さに、感謝いたします。

プロジェクト終了日である12月25日(月)23時まで、ご寄付の募集は続きます。いただいたご支援は、引き続き大講堂の雨漏り被害修繕(屋根外装・壁 天井の一部内装・雨漏りによる湿気が原因で被害が拡大したシロアリの駆除)にかかる費用として、大切に活用させていただきます。

引き続き皆さまのあたたかいご支援と応援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

「想いを力に」

12月18日追記
櫻本坊 執事
クラウドファンディング実行者   巽 安寿

喜怒哀楽、何が訪れても

12月14日、兵庫県 甲南大学にて 「死生学 〜日本の死生観②〜」の講義をさせて頂きました。

このように教壇に立ち、「死生観」をお話することは、誰にでも出来ます。

身近な家族や友人・パートナーという、大切な人の「死」を経験することは、遅かれ早かれ、平等に全員が経験することだからです。

死は、特別でない、当たり前のことー
生きることは、かけがえなく特別で、当たり前じゃないことー

学生さん達からのフィードバックに、毎回とても肯定的で前向きな気持ちが溢れていて、微力ではありますが、皆さんの肩や背中を、必要な時は一旦歩みを止めていいよと支え、必要な時は前へ力強く押していけるような、そのような寺院でありたい、と心から誓う、この90分という貴重な講義の時間。

喜怒哀楽、何が訪れても、よく笑って、よく泣いて、よく怒って、結局最後は笑って、思いっきり、目の前の現実を生きていってほしいから。

誰かに言われたから、みんながしてるから、ではなく、自分で考えて、自分の心で決断して、できること以上に、やりたいことを、生きていってほしいから。

講義の中で、櫻本坊が伝えたい想いを、しっかりと受け取ってくれて、何より私たちの「喜びを倍に、悲しみを半分に」してくれて、本当にありがとう。

毎年、懸命に聞いて下さる、学生さん達の真摯な姿勢と眼差しと向き合えること、櫻本坊にとって大きな宝です。

影の濃さは日々変わる

こんじきに輝く、朝の山の神々しさー

影の濃さは日々変わる、それを、光(希望)が常にある証と捉える。

どんな日も、自然は美しく、日常は尊いー

想いにこたえていく

12月7日(木) 兵庫県 甲南大学にて、非常勤講師として「死生学」の講義 「日本の死生観」を、担当させて頂きました。

年々、「死生学」への受講人数が増えているそうで、今年は、去年の倍の160名の生徒さん達とのご縁に恵まれました。

毎回授業の後に、生徒さん達が書かれたコメントペーパーを頂くのですが、本当に真面目に、純粋に、真摯な言葉がびっしり書かれていて、とてもやりがいを感じる時間を頂いています。

修験道・山伏、という言葉を聞くことも初めて、普段お寺に行くことも、お坊さんに出会う機会もほとんどない、という若い方が多いなか、本講義を通して「あらためて自分のルーツを大切にしたいと興味が湧いた」「親しみを感じた」「腑に落ちた」と非常に前向きに捉えて下さること。

嬉しかったのは、「自分が知らないところで、誰かが修行し皆のために祈ってくれていることを知って、優しい世界がまだこの社会にあることに希望がわいた。私もちゃんと人生と向き合って、人を大切にして、生きていきたい。」という言葉です。

お互いの姿は見えなくても、何をやっているか分からなくても、世界のどこかで、誰かが誰かを想い、人を想い、社会を想い、どこかで必ず、全ての生命は繋がっていることに気づく。

想いにこたえていく、形として目に見えなくても、その先に結ばれる心を、信じてー

講義は、14日(木)も続きます✨

……
極めて現実的で「実践的」である修験道の世界観から、「死」をメインにお伝えするのではなく、「生」を前向きに見つめ直して頂き、「明日からではなく、今から出来ること」を考えるきっかけになれば幸いです

今日も自然は美しい

今日も自然は美しい。

ふと何気なく見上げた空に、つかの間の彩雲ー
櫻本坊駐車場は、真っ黄色のイチョウの絨毯ー

心を支えてくれる、多くの風景が、いつも目の前にあることを忘れない。

今年の吉野山(撮影場所は上~奥千本)の紅葉も、とっても美しく、心に最大の癒しを与えてくれる時間でした。

四季がある、四季を感じることができる、四季を見れる、それがどれだけ恵まれ幸せなことなのかを実感する、日本の風景ー