GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

何者かである前に

「心構え」と「型」は一如
櫻本坊 先代第66世 良乘が、昭和54年 四天王寺太子殿 再建慶讃大護摩供を、焚かせて頂いたご縁。また毎年 庚申堂での大護摩を焚かせて頂いているご縁で、この度有難い法要に出仕させて頂きましたこと、心より御礼申し上げます。
大護摩ひとつのために、当日の表舞台上だけでは計り知れない、多くの方のお力添えが存在します。そして、そのほとんどの方が、表に出ずに、謙虚に、しかし力強く大柱を支えて下さっています。

櫻本坊が常にお伝えしている基礎方針は:
「何者かである前に、人間として、どうあるか」に尽きます。

結界内に入ることの意味の重さと、装束を着用することの相当の覚悟。
作法をするなかで、型や形は、心構えが伴っていなければ、何の意味も持たないことの恐ろしさを知る。

多様性のなかにも、ルールや秩序は存在します。何をやってもいい、言ってもいい、訳では決してない。

行者としての在り方をお伝えすると同時に、もしくはそれ以上に、「人としての、当たり前を当たり前にする努力」を、指導する。

櫻本坊は引き続き、千年の法灯の継承と、「人」の教育の両立に尽力致します。

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3月11日(金) 聖徳太子千四百年御聖忌慶讃法要 柴燈大護摩供法要の詳しい様子・動画等、インスタグラムにて発信しています

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ありがとうの意味

「ありがとう」という言葉に、「ありがとう」と返せれる心は、全世界の言語の仕組みや会話表現を見ても、とても美しいです。
しかし人間の弱さとして、「ありがとう」の“言われ慣れ”をしてしまい、自分はそれをされて/言われて/待遇を受けて、当たり前…という傲慢さを覚えること。そして「ありがとう」という言葉すら、忘れてしまうこと。

人の本性は、初心を忘れたとき、自分より弱いと思う人への態度に全て出てくる。

どれだけ表面や言葉を繕っても、必ず明るみになる。

それほど、私たちはみな、誤魔化しの効かない世界で、生きています。
宇宙が、教典ー
自然が教えてくれる、人間として、大事なことー