GAGA | ブログ@櫻本坊

やまと ことのは つづり

目を閉じ黙っていても

目を閉じ黙っていても -With or without eyes opened-

神仏像は、私たち人間に、直接声に出して語りかけることはありません。
目を開いているお姿…目を閉じているお姿…いずれも、目の前で起こるすべてのさだめ(出来事)を、じっと観つめ、耳を澄まし聞いて下さっています。

どんなことが起こっても微動だにしない、その寛大さの裏側に、我々と共に喜び、悲しみ、耐え、挑戦する側で寄り添って下さっている。

色々ある人生で、可能な限り物事や出会いを肯定的に捉えるために、手を合わせ祈る時間を、ぜひ吉野山でお持ちください

……
本日3日(土)より12日(月)まで、天武天皇ご念持佛「秘仏 釈迦如来坐像(飛鳥白鳳時代・重文)」が特別ご開帳されています

こちらのお姿は初代本尊、1350年前 天武天皇が櫻本坊を建立ご開創に際し、ご念持佛としてお祀りになりました。大峯山系全体を通じて、役行者と同時代に当たる現存最古のお姿です。

現代の日本の原型を固めた天武天皇・持統天皇が、こちらのお姿に祈られた想い。
託された想いと1350年の時を櫻本坊は刻み続け、そして千年先の未来へただただ邁進していきます

Anju
年に1度この時期のみのご開帳です。
拝観受付時間:8:30〜16:30
拝観料:800円
宝聚堂(寺宝堂)特別ご開帳中
「地蔵菩薩(平安時代・重文 旧国宝)」をはじめ、廃仏毀釈を逃れた貴重な寺宝を拝観して頂けます。

八重桜開花
フューシャピンク色と桜餅の香り―

愛することを、恐れない

愛することを、恐れない

4月8日 釈尊降誕会〜花まつり〜の大祭は、すべての生命を祝福する祈りの日です

櫻本坊の大祭では、お釈迦様の誕生佛の背後に涅槃図が掛けられ、産まれた瞬間と死す瞬間が同じ聖域内に在ります。

寿命: イノチにコトブキと書く-
人が祝福されている瞬間のひとつに、死を迎えるときがあるのではないか。
もちろん亡くなり方や関係性などで、そう捉えることが難しいこともあります。
でも、人生は長さではなく生き方、であるのは確かな真実であると思うのです。

生と死を語り合うことを、タブー視しない。
生と死を考えることは、結局、その瞬間瞬間どんな言葉を選び、なにを社会に伝えていくかを考えることだから
私たち全員が、発信者です。

どれだけ人を思いやり、想いを力にし、実践していくか。…何より、自身が幸せになることを恐れない

どのような状況に置かれても、真っ先に相手に「ありがとう」「ごめんね」を、素直に正直に、懸命に伝えれる人間でありたいと、心から願う毎日です。

Anju

春満開

下千本~中千本~上千本
一目で千本観れる吉野山の桜-

散ることも、生きること―

4月の行事予定ご案内

4月の行事予定ご案内

昨夜は満月でしたね。
満月と満開の桜。なにかが香り立つ…神秘的な夜でした。
例年より3週間ほど早く、境内 八重桜が目覚め始めています

→1日(木)〜30日(金) 8:30〜16:30
宝聚堂(寺宝堂)特別ご開帳
「地蔵菩薩(平安時代・重文 旧国宝)」をはじめ、廃仏毀釈を逃れた貴重な寺宝を拝観して頂けます。

→3日(土)〜12日(月) 8:30〜16:30
天武天皇ご念持佛「秘仏 釈迦如来坐像(飛鳥白鳳時代・重文)」特別ご開帳
初代本尊、1350年前 天武天皇が櫻本坊を建立ご開創に際し、ご念持佛としてお祀りになりました。大峯山系全体を通じて、役行者と同時代に当たる現存最古の仏さまです。年に1度この時期のみのご開帳です。

→8日(木)
13時  釈尊降誕会『花まつり』法要 @本堂
14時頃 大護摩供法要 @境内護摩道場

→8日(木) 14時半頃
『ひらけごま〜お護摩のライブ配信〜』
https://sakuramotobou.or.jp/event/contact/hirakegoma2021.html
*祈願護摩木をお申し込みの方で、前日(7日)までにご返送頂く分は、この日にお焚き上げいたします。
*儀式の都合上、配信開始時間が前後する可能性があります。

→4月『お寺で癒(い)よう 〜五感を澄ます体験〜』プログラム実施日: 3日(土)・5日(月)〜12日(月)
*春期特別企画となります
*観桜期・寺宝特別ご開帳中のため、写経写仏は受付できない日があります。事前にお問い合わせくださいhttps://sakuramotobou.or.jp/event/2021/healing-in-temple2021-01-04.html

→4月の『お護摩の日〜イヒカの火〜』『書禅会』はお休み

→27日(火) 14時
『なら観音華絵巻』六社寺合同法要 @橘寺

一期一会という生命を生きる

一瞬たりとも同じ風景はなく、霧がうごめき、鳥の群れが踊る-
大きな額縁の向こうの幻想的な景色は、まさに一期一会
霧雨の日にこそ、吉野山の真の美しさが現れます。
そんな最高のお茶席日和であった昨日、「夢見桜のお茶会」にお越しくださった皆様、ありがとうございました
そしてお茶席開催に尽力下さいました、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

今後、定期的にお茶席を設けさせて頂く予定です。
日本人の心「想いやり」の精神を、積極的に発信していける場作りに努めてまいります。
また、昨日は行者・山伏の皆様にも特別研修(修行)の一環として、お茶席に入って頂きました。
祈りも道。
世界平和への第一歩は、まずは自身の心を清め平安に穏やかに…
自己満足ではなく他者満足の神髄を実感した、心あらわれる1日でした

Anju
大講堂からの、朝の中千本の様子
大講堂からの、夕刻時の中千本の様子