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やまと ことのは つづり

大峯山の魅力発信⑧

大峯山シリーズ

山上参籠所 ルームツアー
〜エントランス編〜

~1階編~
参籠所内にまで聞こえてくる、鳥たちの声に癒されます。
全窓を開放しているので、風も気持ちよいです。
納所にも協力していただきました。

なかなか知れない参籠所の中の様子を、動画でご紹介しています。

櫻本坊公式インスタグラムにて動画配信中
↓ @sakuramotobou.official
https://instagram.com/sakuramotobou.official

Anju

本当の山頂とは

頂きにあるもの

吉野山から大峯山に向けての道には、代表的な4つの門があります

その1つ目の最初の門が「発心門(ほっしんもん」、通称「銅(かね)の鳥居」ー

真理・正しいこと・善いことを求める心、を自分で起こしていく…”Awakening”の門。

その後、金峯神社前に「修行門(修行に入る)」〜「等覚門(悟りに入る)」〜そして、大峯山寺本堂直前に「妙覚門(悟りが深まる)」が続きます。

修行門から等覚門の距離が最も長いことが、示す意味を知る。

そして最も大切なことは、発心門を初めてくぐった時の、最初の想い…「あの気持ち」を忘れないこと。

何度も何度も発心門を通っているはずなのに、徐々に意識が薄れ、門の存在すら忘れてしまうことの傲慢さを知る。

発心門の存在を忘れて、何が修行か、何が悟りか。

ただただ山頂に立つことだけが、目的となってしまっているとすれば…今一度気づいてほしい。

毎朝が、発心門からの出発ー
毎夜、発心門に帰す誠実さー

山頂に毅然とあるものもまた、発心門ー

「自分の中に、発心門を持て」
櫻本坊の歴代住職たちが、67代に渡り継承し続ける想いです。
Anju

その一歩に、命をかける

奥がけ 心がけ 命がけ
修験道の修行の中でも、最もコアで重視され、大変厳しい登拝修行、奥駈(おくがけ)ー

役行者が自らの足で歩み開いた大峯山脈を、山々の神仏に祈りを捧げながら、歩かせて頂く5日間。

修験者 修行者の憧れの修行ですが、山に入るためには、相当の覚悟と心身の準備が必要となります。

奥駈修行入峰まで、1ヶ月をきりました。

すでに様々な準備がすすめられ、同行(共に修行する)させて頂くサポート隊の我々も、「奥駈モード」突入です。

Anju
……
大峯山裏行場「東の覗(のぞき)」

役行者は、それぞれの行場で何を見、何を聞き、何を感じ、何を伝えたいと思ったのかー

当時の人たちの足腰の強さは、現代の人間のものとは比べものになりません。

「歩くことが大変」…では全くなかった時代…その先の何を見つめ、何を求めたのだろうか。

自然が教えてくれる「一歩先」のことー

(山上参籠所 坊守撮影)

大峯山の魅力発信⑦

大峯山シリーズ

この世での「死と再生」を体験する修行が行われる、大峯山 裏行場。

代表的な行「胎内くぐり」-
私たちは、何度でも何度でも、生まれ変わることができる。

でも「自分で気づかない限り」は。

「あなた次第よ」は、とても厳しく、責任放棄のように聞こえます

でも、いつだって気づくためのヒントをくれるのも、自分で気付けるまで待ってくれるのも、自然。
心あらため門を叩きなおした時、もう1度道を求めた時、自然は私たちを絶対に拒絶しません。

「おかえり」「いってらっしゃい」と、肩をなで、背中を押してくれる。
生まれる時、真っ先に私たちを包むのは、光ですー

たとえどんなに道が外れ軸がズレてしまったとしても、自らの意志さえあれば、いつなんどきでも、修正していける。

なんのための修行か?
自問自答し続け「気づいていく」道のりこそ、修験の道です。

(山上参籠所 坊守撮影)

鏡の法則

「信頼」を、ポンッと…優しくボールのように相手に投げてみる。

すぐには反応がなかったり、望んでいない形でボールが返ってくる時もあるかもしれない。

でも、自分が外に放ったもの、投げたものは、いずれ思いがけない形で、そのまま自分に返ってくるとすれば…?

嫌な出来事・不愉快なコミュニケーション・裏切りや誤解によって生じる勘違いや悔しさ、生きていれば誰もが経験します。

自分がされて嫌なことは、可能な限り…人にはしない努力をする。

やったもん勝ち・言ったもん勝ち…無責任な言葉ほど、日々私たちは敏感にキャッチしやすい。
そんな時、相手側に鏡が向くように置き、自分をそっと鏡の後ろに控えるイメージングをします。

相手が放つネガティブさは、鏡に反射してもらい、自分の心には入れない。自分も同じように、仕返し・やり返しという報復をすることは、自ら進んで闇に堕ちていく選択をすることです。

相手を打ち負かすことこそ勝利?
相手が投げてきた無責任なボールを、同じように自分も投げ返すのではなく、鏡に跳ね返してもらう。

結局自分が投げたボールが…自分に返ってきます。

だからなるべく…自分が投げるボールは、相手を思うがゆえの優しさと厳しさでありたい。

Anju